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これ、ホントに個人が作ったの!?入力デバイスの即売会「キーケット2026」で見かけたデバイス

 3月28日に東京都立産業貿易センター浜松町館で行なわれた「キーボードマーケット トーキョー」(以下、キーケット)は、自作キーボードを中心とした入力デバイスの即売会で、個人による作品がメインだ。手作り感あふれるものばかりかと思いきや、中には、「これが同人ハードってマジか?」と思うほどの完成度のものもあり、驚かされるばかりだった。

 もちろん、圧倒的にキーボードが多かったのだが、ゲーム向け、もしくはゲームでも活躍してくれそうなデバイスも見つけることができたので、気になったものをピックアップして紹介しよう。

お昼頃の様子。ビックリするくらい混雑していました

 なお、個人やグループだけでなく協賛企業も出展していて、自社デバイスの販売、開発中デバイスの展示や体験会なども行なわれていた。

協賛企業の製品で気になったもの

 まずは企業出展から。すでに製品として売られている、もしくは発売が予定されているものを中心に、開発中のものまで多彩なデバイスが並んでいたのが印象的だ。

ELECOM

 ゲーミングキーボードの「V custom」シリーズが並んでいたが、それ以上に驚いたのが、ズラリ並んだトラックボール。サイズや形状の違い、操作する指の違いなどで多くの種類があり、入力デバイスのイベントだということを感じられた。ちなみに交換用のボールやベアリングなども販売されており、これを買い求めている人もチラホラ見られた。

 個人的に気になっていたのは、24年越しに復刻となる士郎正宗氏デザインのマウス。残念ながら会場での展示はなかったが、士郎正宗氏自ら粘土模型をいくつも作って打ち合わせを行ない、こだわり抜いた作品となっているという話を担当者から聞けたのが収穫だった。

Libertouch

 FCLコンポーネントが、究極のキー感触を目指して開発しているのが「Libertouch」。スプリングとラバーカップを組み合わせた独自機構を採用し、この組み合わせで独特な感触を実現しているという。

 参考出展にあったのは、スイッチがオンになるタイミングがクリック感の中間にあり、指が押したと感じる瞬間とオン状態への遷移が一致。さらに、キーのタッチ感がものすごく軽いため、軽快に、そしてキーの遅れを感じることなく操作できそうだと感じた。ゲーミングデバイスではないのだが、シビアなタイミングが要求されるゲーム用途にも向いていそうだ。

LEOPOLD

 LEOPOLDの製品の中で興味深かったのが、「ALCHEMIE」。フルアルミボディとシリコンを組み合わせることで、約2kgという超重量キーボードとなっているのが特徴だ。これにより、多少手荒に叩いてもびくともせず、安定した打鍵が可能となる。ゲーム中にキーボードが移動してしまい、入力をミスった……といったことも減ってくれるだろう。

 テンキーの「FC210TP」は、NumLock非連動を選べるというのがユニーク。キーカスタマイズにも対応するため、左手デバイスとして使いたいという人にも便利そうだ。

ZENAIM

 自動車部品を手掛けてきた、東海理化によるゲーミングキーボード。ロープロファイルモデルはすでに発売されているが、現在、ノーマルプロファイルモデルを開発中とのことで、展示されていた。

 キーが高くなると音が響きやすくなるため、底面とのマウント部を改良したり、充填物をスペースキーに施すといった工夫がある。デザインは従来モデルを踏襲。もちろんキースイッチは、自社開発の無接点磁気センサー式が採用されていた。

Keeb-On!

 サリチル酸氏の自作キーボードを中心に扱うキーボードショップ。興味を惹かれたのは、ゆかり氏による「BlocKey」で、まるでキーホルダーかのようなミニマムなデザインが特徴だ。

 普通のUSBキーボードとして利用できるため、ゲーム機での文字入力補助や、スマホでの活用など、実用的に使えそうなシーンが意外とありそう。なお、はんだ付け必須のキットとなるため、難易度は高め。とはいえ、これを手にするためなら、はんだ付けの練習から始めてもいいと思わせるほどの魅力がある。

Keychron

 Keychronのスペースでとくに注目されていたのは、ギズモード・ジャパンとの共同開発となる小型トラックボール「Nape Pro」。カスタマイズ可能な多くのボタンを備え、通常のPC操作から、作業用の左手デバイスとして活躍できるというのが特徴だ。

 すでにクラウドファンディングでは募集期間が終わっているが、実機を触ってみたいという人が多く訪れていた。一般販売の開始が待ち遠しい。

サークル出展で気になったデバイス

 個人やサークルによる作品のスタンスは、「自分が欲しいから作った」だ。基本的に利益や採算などは考えられていないため、本当に自由な発想で生み出されたものがたくさんある。

 さすがにキーボードメインの即売会となるため、ゲーミングデバイス、もしくはそれに近いものにはあまり出会えなかったが、それでも、内容の濃さは他に見劣りするものではない。そんな濃いデバイスを紹介しよう。

5z6p Instruments

 一瞬クリッカー(中にキースイッチが入っており、押すとカチカチいうガジェット)かと思いきや、実はちゃんとコントロール基板も入っており、USBキーとして利用できるというデバイス。ロボットやミミック等が並んでおり、その愛らしいデザインが素晴らしかった。

 背面を見るとUSBの端子があり、PCなどと接続すれば、ちゃんとキーとして動作するとのこと。ゲームで使うなら、ここぞという時に使うスキルの専用ボタンとして活用したい。

famichu

©CAPCOM

 磁気スイッチを搭載したアケコン用スイッチ「Liminal」を展示。内部にコントロール基板を備え、アクチュエーションポイントを自由に設定できるというのが面白い。

 ちなみに、設定用のデバイス「Liminal Hub」も開発。最大16台のLiminalを接続し、設定を書き換えられるとのこと。ここまで作り込んでいることに、ただただ感心してしまった。

 さらに、磁気浮上式無接点スイッチ「MagLev Switch」や、電磁石を使ったフィードバック機能を搭載した「Maglev Switch Force Feedback」といった、特殊なスイッチまでも自作。スイッチまで自作している人はあまり見かけないだけに、かなり衝撃的だった。

LuminouStudio

 Kailh ultra low profileスイッチ(Kailh PG1316S)を使用し、音ゲー用のコントローラーや、レバーレスコントローラーを出品していたのがLuminouStudio。本体の厚みは約7mm、重量は約450gと、薄型軽量となっているのが特徴だ。

 これだけ薄ければカバンに入れるのも簡単。友人宅に集まってみんなで遊ぶ、といった時にも、気軽に持っていけるのがうれしい。

 ちなみに、開発者のコダワリは、背面から見えるラズパイチップ。写真を撮らせてもらったのに、ブレてしまってすみません……。

見るのも出展側で参加するのも楽しい!

 今回、サークルの手伝いもしていたため、出展側からの視点でもイベントを見ることができた。面白いのは、購入を目的に訪れる人はもちろんだが、イロイロな作品との出会いを大切にしている人が多いなと感じたことだ。最初興味なさげだったのに、説明を聞いているうちに興味を持ち、最後は購入している……という人が結構いたのが、その証拠だろう。

 普通のキーボードに不満があり、自作キーボードに興味があるのであれば、間違いなく楽しめるイベントだ。今年はもう終わってしまったが、来年の開催もすでに決まっているので、気になるのであれば、今から予定に入れておくとよさそうだ。

 ちなみにお手伝いしていたのは、3Dプリンターによる自作リストレストを扱う「MYS:Factory」。打鍵時はリストレストとして、休憩時はキーにかぶせるカバーとなる兼用デザインとなっているのが特徴。お菓子やカップ麺の汁などが、キーに入り込まないよう守ってくれるというのがウリだ。

 キーケットでは、REALFORCE RC1やHHKB Studio用といった専用品、分離型キーボード用の汎用リストレストなどを販売していた。ちなみに、カラーカスタマイズも含め、ミリ単位でのオーダーメイドにも対応可能だ。

MYS:Factory:MYS::Factory | Linktree

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