- 文●ハッチ
最近は8000Hzのポーリングレートを謳う高性能なゲーミングマウスが当たり前になってきているが、接続するUSBポートと、同じPCのUSBポートに同時に接続する周辺機器との組み合わせによっては、信号の渋滞が発生し、ゲーム操作中の遅れやミスにつながる。
USB 2.0よりはUSB 3.0の方が速く、なんとなくUSB 3.0以上のポートに挿しておけば安心と思っている人もいるだろう。しかし、マザーボードのチップ構成や、同時に挿しているUSB周辺機器によっては、信号に影響が出る場合がある。
しかしながら、毎回PCやマザーボードを購入して、そのUSBポートの構成を調べるのは現実的ではない。そんな悩みを解決したのがASRockの「Lightning Gaming Ports(ライトニングゲーミングポート)」だ。

Lightning Gaming Ports搭載マザーボードには、CPU直結とチップセット(PCH)内部のUSBコントローラー接続と、2つの異なるコントローラー由来のUSBポートを備える。その2つのポートにマウスとキーボードを接続すれば、接続先が分散できるため、片方のコントローラーに負荷が集中するのを防ぎ、遅延などがない快適な操作を実現する。

とにかく、「Lightning Gaming Ports」(以降、LGP)があれば、競合のマザーボードや、それを搭載したPCの場合のように(USBポート構成を)気にする必要がない。そのため、遅延などを嫌うプロやガチゲーマーにとっては、安心の機能と言える。
Lightning Gaming Ports対応と非対応ポートで結果が変わった!
では、実際に本当に効果があるのか、今回はASRockのB850マザーボード「B850M Challenger WiFi White」を使用して確認してみた。

| 検証環境 | |
| CPU | AMD「Ryzen 7 9800X3D」 (8コア/16スレッド、最大5.2GHz) |
| CPUクーラー | ASRock「Challenger White 360 Digital」(簡易水冷、360mmラジエーター) |
| マザーボード | ASRock「B850M Challenger WiFi White」(AMD B850、BIOS 4.03) |
| メモリー | Micron「CP2K32G64C40U5B」 (32GB×2、DDR5-5600) |
| ビデオカード | ASRock「Radeon RX 9070 XT Taichi 16GB OC」(RX 9070 XT、16GB GDDR6) |
| ストレージ | Micron「CT2000T700SSD3」(2TB M.2 SSD、PCIe Gen 5) |
| 電源ユニット | ASRock「TC-1300T」(1300W、80 PLUS TITANIUM) |
| OS | Microsoft「Windows 11 Pro」(25H2) |




「B850M Challenger WiFi White」のLGPにポーリングレートが8000Hzのマウスとキーボードを接続し、マウスのテストが行える「MouseTester」を使用して、マウスの1秒あたりの位置情報であるレポートレートの間隔、信号の揺らぎ(ジッター)、急に間隔が長くなるスパイクが起きていないかを確認する。「MouseTester」は、同名のいろんなバージョンがあるが、8000Hzを比較的正確に計測できるとされているv1.4を使用している。
左がLGPにマウスを接続した際の結果、右がLGPではないUSBポートにマウスを接続した結果。いずれもUSBコントローラーに接続すると影響が出るUSB 2.0接続のWebカメラを差して、その影響を確認している。結果は一目瞭然でLGPに差していない方は、緑色の線から青い点が上下に離れ、ジッターが生じていることが分かる。
今回の計測は結果が分かり易くなるよう、データを連続して送るアイソクロナス転送かつ、USBに影響が出やすいUSB 2.0接続のWebカメラを接続して比較している。しかしながら、いろんなUSBデバイスがあるなか、何も考えずにUSBポートにデバイスを接続すると、マウスに悪影響が出ることが分かる。
そのため、マウスの操作に余計な不安を抱えたくない人は、高性能な製品を買うだけではなく、マウスを接続するUSBポートにも気を付ける必要がある。しかし、それを毎回調べるのは手間がかかるので、“安心”を得るために有効なLGP搭載のマザーボードを選ぶことをオススメしたい。
自作できない人は搭載マザーボードも紹介しているPCを購入しよう
しかしながら、自分でPCが自作できないので、マザーボードを直接購入することはない、といった人もいるだろう。そういった人は、実店舗で実際にPCの背面にあるI/Oポートを見せてもらおう。棚に入っていて自分で動かしづらいPCも、店員さんにお願いすれば動かして見せてもらえることもある。
それが難しい場合は、搭載マザーボードも紹介しているBTO PCを購入するという手もある。サイコムやパソコンSHOPアークなど、BTO PCはオンラインページで搭載マザーボードを明記している。サイコムなどは製品によっては、インターフェースの写真も掲載しているので、黄色いLGPがあるか確認すれば間違いない。

または、自分で挑戦する意欲があるなら、ショップが開催している自作パソコン教室に参加し、お買い得にPC一式が購入でき、ショップにもよるがマザーボードも店舗に在庫があるものなら変更できることもあるので、LGP搭載のASRockのマザーボードを選び、自作にチャレンジするというのも一興だ。
PCゲーム、特に少しでもマウスやキーボード操作に遅延などが発生するリスクを負いたくないFPSプレイヤーは、LGP搭載のPCを使って安心してゲームライフを送ってみてはどうだろうか。

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