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タイトー、60年前のクレーンゲーム機「クラウン603」をお披露目、「アミューズメントエキスポ 2026」に展示予定!ゲームセンターを陰で支える「TAITO TECH」の取り組みも紹介

  • 文●ハッチ
今回修理されお披露目された「クラウン603」

 タイトーは2025年10月に国産初のクレーンゲーム機「クラウン602」の実機や関連情報を探すプロジェクトを開始し、日本の娯楽の歴史を振り返ることで、それらを次世代に承継していきたいとしていた。しかし、全国から4400件もの情報が寄せられながらも残念ながら「クラウン602」は見つからなかった。

「クラウン602」の写真

 だが、その後継機である「クラウン603」はとある人の倉庫から発見され、同社が譲り受け、それを同社の保守サポート部門「TAITO TECH」(海老名テクニカルセンター)の技術力によって、約60年の時を経て完全に稼働する状態へ蘇らせることに成功。

「クラウン603」のカタログ写真

 同社は2026年11月6日(金)、7日(土)に東京ビックサイトにて開催される「アミューズメントエキスポ 2026」(AMUSEMENT EXPO2026)のタイトーブースにて、実際にオーバーホールした「クラウン603」を展示する予定だ。その「アミューズメントエキスポ 2026」に先駆け、タイトー本社にて行われたメディア懇親会にて「クラウン603」が先行お披露目され、「TAITO TECH」技術サービス部・品質保証課の取り組みについても説明が行われた。

目次

「クラウン603」は劣化した配線の交換、接触不良を改善して修復

 メディア懇親会では、最初に総務部 コーポレート・コミュニケーション課 広報担当佐々木いつ子氏が登壇し、今回「クラウン603」が見つかった経緯や、同社の施設事業について紹介した。

総務部 コーポレート・コミュニケーション課 広報担当佐々木いつ子氏

 「クラウン603」は引き取り時はほこりをかぶり、一部がばらばらに保管されており、配線断線も懸念される状態だった。しかし、技術者による現地確認の結果、配線・内部の状態から修復の可能性があると判断し、修復を実施。劣化した配線の交換、接触不良の改善、細かな調整を行い、再び遊べる状態まで復旧したという。

 同社は国内外のアミューズメント施設は170施設。アミューズメント施設のほか、ホラーコンテンツ、学生層向けゲーム、キッズ向け施設、酒を飲みながら歌ったり遊んだりできる施設なども展開し、技術サービス部門がこれらの安全・安心を支えているとのこと。

国内では172店舗、海外では10店舗展開している
「地獄のタイトーステーション くらやみ遊園地」は、複数のゲームが楽しめるミッション型ホラーアトラクション施設。新宿南口ゲームワールド店、名古屋大須店、札幌店、福岡天神店、広島本通店と5店舗が稼働している
「BOOTVERSE(ブートバース)」は、グループで楽しめる体験をテーマとしたスポーツエンターテインメント施設。海老名ビナウォーク店、仙台ベガロポリス店、多摩センター新丘の上パティオ店と、3店舗が稼働
「あそんで!そだてる!らくがキッズ」は、キャラクター育成プレイグラウンド施設。イオン千歳店、アリオ蘇我店、海老名ビナウォーク店、南砂町SUNAMO店、セブンパークアリオ柏店、アリオ八尾店、宇都宮ベルモール店、ファボーレ婦中店の8店舗が稼働している
「EXBAR TOKYO plus」は、ビアバーとゲームセンターを融合させた施設。新宿と秋葉原の2店舗が稼働している

お客様に安心、安全に楽しんでもらう取り組みを紹介

 次にTECH本部 技術サービス部 部長鈴木 俊洋氏が登壇し、技術サービス部の役割や強みなどについて語った。

TECH本部 技術サービス部 部長鈴木 俊洋氏

 技術サービス部は、故障後の修理だけでなく、点検・予防保全により故障を未然に防ぎ、お客様が安心して遊べる環境と店舗運営を技術面から支えることを使命としているという。また、機器の修理だけでなく、店舗巡回メンテナンス、訪問修理、故障相談、技術支援、機械の修理・再生、パーツ管理・供給など幅広い業務を行っている。

 同部署の強みは全国ネットワークに、幅広い技術対応力、現場で培ったノウハウ、技術を共有する仕組みの4つ。全国にサービス拠点があり、トラブル発生時には迅速な対応が可能。資料が残ってない古い機械も過去の経験や知識を頼りに復旧させることも可能で、どうすればお客様に使い続けてもらえるかという視点で取り組んでいる。

 そうした技術力は、レベル認定制度や実機講習などを取り組み、ベテラン技術者の持っている経験や感覚を少しでも次の世代へ伝えるための取り組みをしていると語った。

 次にTECH本部品質保証課課長坂下大介氏が登壇し、同社の品質保証について紹介した。同社はゲーム機の品質を守るということで、安全性試験、信頼性試験、検討・確認会、導入評価といった作業を行っている。ゲーム機の動作には電気を使用するが、感電、火災、漏電といった危険がないか、ノイズなどが機械に出ないか、といったことを確認する試験などを行う。

TECH本部品質保証課課長坂下大介氏

 また、一般的な家電と同じくPSE、いわゆる電気用品安全法の基準を満たしているかの確認。機械が正しく動作するかといった信頼性試験なども行っている。

 さらに安全性の試験ということでは、クレーンゲーム機などは、景品を取り出す際のシャッターでお客様が手を挟み込んでケガをしないか、子供と大人のサイズの試験指を使って安全性の確認を行っている。実際に同社以外でコインの返却口のシャッターで指を挟んで幼児の指先が切断されるという痛ましい事故があったため、そうした挟み込みに対する試験は慎重に行っているとのことだ。

 そうしたさまざまなアミューズメント機械の試験のほか、前述したようキッズ向け施設や、スポーツエンターテイメント施設などの品質基準なども作り、お客様に楽しく、安心してあsンでもらえるよう常に更新していくことも行っているとのことだ。

BGMもないレトロな動作

 懇親会では実際に「クラウン603」の動作も見ることができた。「クラウン603」はクレーンを縦、横に動かす2ボタンが搭載されたシンプルな作り。現在はデジタルでクレーンの速度などを調整しているが、当時はダイヤルを使ってアナログで調整していたという。

操作パネルはシンプル
速度などはダイヤルで調整する仕組み
赤いサービスボタンを押すと、お金を入れなくても動作する

 操作方法は至ってシンプル。ボタン1を押すとクレーンが手前から奥へ(縦)と移動し、ボタン2を押すとアームが左から右に移動する。ボタン2から手を離すとアームが開いてクレーンが降下し、アームが景品に触れると自動的に閉じて景品をキャッチする。

 今でいうBGMなどはなく、アームが移動するモーターの駆動音しか聞こえない、非常にレトロ感を感じる動きだ。

実際に動作しているところ
景品取り出し口は手で開ける仕様
前後に動作する部分はクラッチになっていて、モーターが焼き付かないように止まるようになっている。左右の歯車部分にはグリスが塗られているが、グリスを塗りすぎると滑ってしまうので、その調整は難しかったとのこと
アームを支えている部分は、現在はワイヤーなどになっているが、ボールチェーンになっていた

 繰り返しになるが、「クラウン603」は、11月6日(6日はビジネスデー、7日がユーザーデー)から開催される「アミューズメントエキスポ2026」のタイトーブースに展示される予定だ。実物が見たいという人は、訪れてみてはいかがだろうか。

■実施概要

名 称 :「アミューズメントエキスポ2026」
日 時 : ビジネスデー|2026年11月6日(金) 10:00~17:00(最終入場:16:30)
      ユーザーデー|2026年11月7日(土) 9:00~17:00 (最終入場:16:30)
場 所 : 東京ビッグサイト 南1・2・3・4ホール(東京都江東区有明3-11-1 )
PRイベントゲスト:藤本美貴さん
公式サイト : https://amusementexpo.jp/

アミューズメントエキスポ2026|株式会社タイトー公式サイト:https://www.taito.co.jp/AM-EXPO

【関連URL】
タイトー公式サイト:https://www.taito.co.jp/
タイトー公式X:https://x.com/TAITO
TAITOTECH WEBポータル:https://www.taitotech.jp/

©TAITO CORPORATION

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