AMD、最新の超解像技術FSR 3.1を発表!よりフリッカーやゴーストを軽減

文●ハッチ

 AMDは世界最大規模のゲーム開発者カンファレンス「GDC」(Game Developers Conference)にて、同社の超解像技術FidelityFX Super Resolution(FSR)の3.1(以下、FSR 3.1)を発表した。

 FSR 3.1では『龍が如く8』や『Starfield』で採用されていたFSR 3.0から、以下を含む多数のアップデートが提供されるとしている。また、第2四半期にはGPUOpenで開発者向けに提供され、2024年の後半にはゲームに実装される予定としている。

●アップスケーリングによる画質の向上:時間的安定性の向上(フリッカーなどの軽減)、ゴースト(残像)が軽減されて、細かい描写がより良く表現される

●アップスケーリングとフレーム生成機能の分離:AMD FSR 3.1のフレーム生成技術が他のアップスケーリングソリューションと連携できるようになる

●VulkanおよびXboxゲーム開発キットへのサポート

●新しいFidelityFX API:開発者によるデバッグ作業を容易にし、将来のFSRバージョンとの互換性を確保する

 AMD FSR 3.1は2024年後半に『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』での導入がすでに発表されているが、以下のような改善が見込めると例を示している。左がFSR 2.2、右がFSR 3.1で、どちらもパフォーマンスモードを使用。解像度は1080pとしている。

時間的安定性

ゴーストの削減

 AMD FSRは、AMDのGPUやAPUのみならず、競合他社のGPUやゲーミングコンソールなどでも利用できるオープンソースのソフトウェアで、ゲーム開発者の導入が容易という利点がある。今回のFSR 3.1では、従来のバージョンを併用でき、より画面のちらつきやノイズを軽減し、ゴーストも抑え、映像品質低下が抑えられるという。

 また、同社はFSR 3.0は、発表された後に対応ゲームが増え続け、6ヶ月後の現在は40のタイトルで採用されている。今後も増えていく予定とアピールした。

FSR 3.0対応タイトル