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元卓球・金メダリスト 水谷隼氏も登壇!PCゲーマーの心を掴む新モデルが盛りだくさん、GALLERIA戦略・新製品発表会取材レポ

  • 文●いちえもん 編集●ハッチ

 サードウェーブは9月18日、都内某所にて、同社のBTO PCブランド「GALLERIA」の戦略・新製品発表会を開催。GALLERIAの新製品に加え、同ブランドの新戦略もあわせて発表された。

 本発表会で披露された新製品(一部をのぞく)は、9月18日から全国のパソコンショップ「ドスパラ」各店舗および通販サイトにて販売を開始している。

 本稿では、GALLERIA戦略・新製品発表会の模様をレポートしていく。

初のピラーレスモデルやコンパクトモデルなど、GALLERIA新製品5点が発表

 本発表会で披露されたGALLERIAの新製品は、「GALLERIA Sシリーズ」「GALLERIA Xシリーズ」「GALLERIA Fシリーズ」「GALLERIA Eシリーズ」と、特別生産モデル「GALLERIA Special Line(GSL)」の計5点だ。

今回披露されたGALLERIAの新シリーズ4点(S、X、F、E)と、特別生産モデルの「GSL」

 GALLERIA Sシリーズは最上位に位置するフラッグシップモデル。最大530mmまでのハイエンドGPUを搭載できるフルタワー構造や、最大8基のケースファンを搭載できる冷却設計、効率を重視したエアフローなどが特徴となる。ゲームだけでなくクリエイティブにおいても、ハイエンドなパフォーマンスを発揮してくれるという。

 本シリーズのおすすめ製品である「GALLERIA SMR9E-R59-GL」は、AMD「Ryzen 9 9950X3D」とNVIDIA「GeForce RTX 5090」を搭載するモデル。さらに64GB DDR5メモリーと2TB Gen5 SSDも備えていて、価格は99万9980円から。

 なお、AMDの最上位CPU「Ryzen Threadripper」を搭載するモデルは、近日発売予定とのこと。

最上位モデルのGALLERIA Sシリーズ。ARGBファン搭載モデルと、Noctuaファン搭載モデルの2種類がある

 GALLERIA Xシリーズはブランドの精神を受け継いだモデルで、ゲーマー向け(ATXモデル・Micro ATXモデル)とクリエイター向け(ATX)の2種類を用意。450モデル以上のラインナップを用意し、用途や予算に応じて最適な構成を選択できるという。

 主な特徴は扱いやすさと見た目を両立させた新設計のシャーシ・デザイン、フロント両サイドに吸気経路を設けたエアインテーク設計、ツールレスでメンテナンスができるクイックケアシステムなど。

 本シリーズのおすすめ製品である「GALLERIA XPR7A-R57-GD Ryzen 7 7700搭載」は、AMD「Ryzen 7 7700」とNVIDIA「GeForce RTX 5070」を搭載するモデル。さらに16GB DDR5メモリーと1TB Gen4 SSDを備えていて、価格は24万9980円から。

GALLERIA Xシリーズ。こちらはATXモデルで、左がガンメタリック、右がホワイト。Micro ATXモデル2種とクリエイターATXモデル2種もある

 GALLERIA Fシリーズは、ブランド初となるピラーレスケースを採用したモデル。「Stage for me」のコンセプトのもと、”自分らしさ”を美しく魅せられるデザインが最大の特徴だ。選べるサイズはATXとMicro ATXで、選べるモデルは通常の「ベーシックモデル」と、内部まで白か黒に統一されている「カラーリンクモデル」。

 通常のピラーレスケースよりもスリムなケースをはじめ、ハーフミラーを組み合わせたARGBファン(ATXは6基、Micro ATXは5基)および水冷CPUクーラー(240mm/360mm)の標準搭載なども特徴となっている。

 本シリーズのおすすめ製品である「GALLERIA FPC7A-97XT-B」は、インテル「Core Ultra 7 265F」とAMD「Radeon RX 9070 XT」を搭載するモデル。16GB DDR5メモリーと1TB Gen4 SSDと備えていて、価格は32万4980円から。

GALLERIA Fシリーズ。こちらはATXのベーシックモデル2種(ブラック、ホワイト)だが、Miro ATX(ブラック、ホワイト)もある

 GALLERIA EシリーズはMini-ITXケースを採用したコンパクトモデル。インテリアになじみやすいデザインや高いパフォーマンスなどが特徴だ。本シリーズは現在開発途中で、2026年に発売予定としている。

Mini-ITXケースを採用するGALLERIA Eシリーズは2026年発売予定だ。本発表会では開発途中のテスト機が披露された

 GSLは、ゲーム・クリエイティブの推奨/動作確認モデルやコラボモデル、公認/監修モデル、協賛モデルに該当するものだ。GALLERIAはこれまで協賛パートナーと一緒に独自のPCを手がけてきたが、このたび「特別生産=Special Line」モデルとして展開していくという。

 現時点では、第一弾である「GSL GALLERIA SHPC7A-R56T16G-B 渋谷ハルコラボモデル」が9月18日に発売されている。インテル「Core Ultra 7 265F」、NVIDIA「GeForce RTX 5060 Ti」、16GB DDR5メモリー、1TB Gen4 SSDを備えていて、価格は30万9980円から。

 今後、eスポーツチームやVTuberとタッグを組んだ特別生産モデルを順次発売していくという。

GSLのひとつである「渋谷ハルモデル」。9月18日から販売中だ

ブランドリニューアルに込めた確固たる思い 「多様なニーズに応えられる最適なPCを提供したい」

 まずはサードウェーブのCOOである永井 正樹氏が登壇し、挨拶とともに「今回発表する新製品は、”人々の創作活動の可能性を最大限にする”という当社のミッションを受け継ぎつつ、いまの時代にふさわしい新たな価値を備えています」と、新製品にこめた思いを語った。

サードウェーブ 取締役 社長執行役員 最高執行責任者(COO)の永井 正樹氏

 次に、同社取締役 上席執行役員 PC統括本部統括本部長の西村 祐典氏が登壇し、GALLERIAブランドの新戦略および新製品のラインナップを発表した。

サードウェーブ 取締役 上席執行役員 PC統括本部統括本部長の西村 祐典氏

 2004年に誕生したGALLERIAは、20年にわたって数多くのBTO PCを生産・販売してきた。PCパーツメーカーやコミュニティパートナー、メディアらとともに歩んできた結果、同ブランドの製品は多くのユーザーに支持されると同時に、確固たる存在感を築き上げることに成功したという。

GALLERIAは20年の歴史を持つ、国内BTO PCブランドだ
2014年から2025年までの出荷売り上げを見ると、年々上昇傾向にあるという。GALLERIA製品が幅広いユーザーに支持されていることがうかがえる

 続いて西村氏は、2020年に掲げた同ブランドのタグライン・スローガンである「Break The Normal さあ、GALLERIAと、その先の世界へ。」を、「The Other Real 踏み出せ、その場所へ」にリニューアルすると発表した。

 リニューアルされたタグラインは、「ゲームやメタバース、デジタルクリエーションによって自身の可能性を広げ、挑戦を伴う新たな場所へと踏み出す人々とともにありたい」といった、GALLERIAの新たな思いが反映されているという。

2025年から、GALLERIAのタグライン・スローガンは「The Other Real 踏み出せ、その場所へ」に

 西村氏によれば、現在のPC市場はゲームとクリエイティブのニーズが重なり合う状況だという。ゲームの用途だとプレイやeスポーツ、開発、配信など、クリエイティブの用途だと動画編集・配信、イラスト、生成AI、メタバースなど、双方のニーズは多岐にわたる。ゲームのみならず、クリエイティブの方面でもPCは欠かせない存在になっているようだ。

ゲームとクリエイティブのニーズが重なり合う現状
ゲームの需要とクリエイティブの需要は多種多様。これらのニーズに応えられる最適なPCを提供することがミッションだという

 こうしたニーズの変化を先取りし、あらゆるユーザーが最適な1台を選べるブランドへと進化させる。そのミッションを達成すべく、西村氏は性能・デザイン・拡張性を一新させたラインナップを展開すると語った。それが、先述した新生GALLERIAシリーズ4点(S、X、F、E)と、特別生産モデルのGSLである。

元卓球・金メダリストの水谷隼さんや、GALLERIAと深い縁のある企業代表が登壇!

 新製品のプレゼンが終了したのち、特別ゲストとして元卓球・金メダリストのタレント・水谷隼さんが登壇。GALLERIAのゲーミングPCを購入して『Apex Legends』を遊んでいるエピソードや、今回発表された新製品の感想などを語ってくれた。

水谷隼さんがGALLERIA新製品の魅力を語るトークセッション

 最後に、GALLERIAと深い縁のあるPCパーツメーカーやゲームメーカー、eスポーツチーム、VTuber事務所、クリエイティブ企業の代表が次々と登壇し、新製品発表・発売に対する謝辞を述べた。

 登壇した企業は日本AMDやインテル、エヌビディア、楽天グループ、バンダイナムコエンターテインメント、セガ、Crazy Raccoon、REJECT、ピクシブなど。

(右から)AMDのRyan Sim氏、エヌビディアの大崎 真孝氏、サードウェーブの永井 正樹氏、インテルの大野 誠氏、日本マイクロソフトの中村 俊介氏
(右から)エレクトニック・アーツの野口ショーン氏、バンダイナムコエンターテインメントの二見 鷹介氏、カプコンの小林 信彦氏、サードウェーブの永井 正樹氏、セガの甲斐田 輝之氏、ピクシブの大桃 千佳子氏、ワコムの小幡 幸結氏
(右から)楽天グループの川畠 佑幾氏、バーチャルエンターテイメントの山本 瑶司氏、サードウェーブの永井 正樹氏、Fennelの高島 稜氏、REJECTの甲山 翔也氏

 以上がGALLERIAの新戦略・新製品発表会のレポートとなる。Levelup Logyの公式YouTubeチャンネルでは、イベントの様子に加えアフターパーティーの様子も動画で公開される予定だ。本稿とあわせて、動画のほうもチェックしてみてほしい。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 記事を拝見しました。GALLERIAの新製品と新戦略について、とても分かりやすくまとまっていて、発表会の熱気が伝わってきました。

    特に、ゲームだけでなくクリエイティブ用途にも対応していくという方向性や、新タグライン「The Other Real 踏み出せ、その場所へ」がとても印象的でした。これからのGALLERIAの展開がますます楽しみになりますね。

    GALLERIA SシリーズARGBファン搭載モデルのPCケースがカッコ良かった。
    貴重なレポートをありがとうございました!

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