- 文●ハッチ
2026年2月10日、コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、日経BP、ソニー・ミュージックソリューションズと協賛のもと、ホテルニューオータニ東京鳳凰の間にて「東京ゲームショウ2026」の開催概要発表会を行った。
冒頭、コンピュータエンターテインメント協会 会長 辻本春弘氏が登壇し、挨拶を行った。辻本氏は、今年の東京ゲームショウは昨年の東京ゲームショウの開会式で説明したとおり、ビジネスデーは2日間、一般日は3日間の計5日の開催になる。これにより、30万人を超える入場者数が見込める。
今までの日数では、多数の来場者がゲームの試遊ができなかったり、コロナ後もリスクを避けるために入場規制をした関係上、限られた人しか来場できなかったり、といったことがないよう、5日開催ということになった。これにより、出展企業の方々には、より多くのユーザーにゲームに触れてもらい、さらなるビジネスチャンスが広がることと考えているし、期待しているとコメントした。

また、高市政権による17の成長分野の一つに、コンテンツ産業があるが、岸田総理の2024年の時からコンテンツ管理協議会に参画し、CESAとしてゲーム白書、ゲームレポートのアンケートの部分を、リアルな産業の数字として提出している。
この結果として、コロナ前、コロナ禍においても確実にゲーム産業は成長し、かつ海外の売り上げ比率も上げている。そのため、来年度の予算にてゲーム業界は支援の施策が頂けるものと確信している。ゲーム産業は確実に日本の成長産業になっていかなければならない、外貨を獲得していかないといけない、と認識して貰っていると思っている。
今年の東京ゲームショウにて、産業が成長していると立証し、東京ゲームショウが成功することで、参加している企業の発展、ゲーム業界の発展、日本の成長を確実にしていきたいと思う、と何度も“確実”と言う言葉を使ってアピールした。
次に日経BP 代表取締役社長CEO 井口哲也氏が登壇。辻本氏が触れたとおり、今年の東京ゲームショウは5日間の開催になるが、それは少しでも多くの人にゲームを体験して貰いたい、少しでも世界から集まるゲーム関係者の皆様に、少しでも交流の機会を広げたい。そして、混雑を少しでも緩和したいといった思いがある。

東京ゲームショウは、ここ数年海外からの出店が5割を超えるほど、グローバルなイベントになっている。世界のゲーム業界の情報を世界に発信するハブにすることで、日本のゲーム産業の成長につなげていければ、とコメントした。
また、同社が昨年の7月から日経ゲーミングというウェブサイトを運営していることをアピール。日本語だけでなく英語、中国語でも展開し、世界に日本を中心とするゲーム業界の情報を発信していきたいと語った。
次にソニーミュージックソリューションズ 代表取締役執行役員社長の大谷英彦氏が登壇。同社は音楽やアニメ、ライブといったエンターテインメントの領域の中で、体験をどう届けて、感動をどう広げていくかということに関わって来た。そうした知見を活かして、ゲームファンの方々、参加する企業が、新しい価値を生み出せるようなイベントにすべく、新しい施策や新しいチャレンジをしていこうと思う、と語った。

開催期間は一般公開日を3日にして5日間に拡大
東京ゲームショウ2026の開催概要については、日経BP東京ゲームショウ 事務局長 田辺太陽氏が説明を行った。開催期間は既報のとおり2026年9月17日(木)から9月21日(月・祝)の5日間。17日と18日がビジネスデーで、19から21日までの3日間が一般公開日となる。20日までは終了時間が17時だが、最終日の21日は16時に終了するとしている。

東京ゲームショウ2025の出展社数は1136社、出展小間数は4157小間といずれも過去最高を記録した。来場者の総数は26万3101人と、2024年の27万4739人よりも減少しているが、ビジネスデーの来場者数は過去最多を記録したとしている。出展社数の半分以上が海外からの出展になり、昨年は47の国・地域から出展があった。

満足度に関しては、出展社の満足度が国内・海外いずれも70%以上が満足していると回答。国内外のビジネス、一般公開日の来場者アンケートでは80%以上が満足していると回答。


次の東京ゲームショウへの出展希望は、国内外ともに70%以上が今年も前向きに出展を検討していると回答。また、国内外のビジネス来場者、一般公開日の来場者の70%以上が、リアル開催への参加を希望しているとのこと。


今年は幕張メッセのイベントホール工事に伴い、ファミリーゲームパークはTKP東京ベイ爆破りホールに移設されることが決まったとしている。開催エリアは1~8ホール、9~11ホール、国際会議場、TKP東京ベイ幕張ホールが使用される。
また、今年も混雑緩和対策として、各エリアごとに来場者の入場規制を実施するとしている。リアルタイムに来場者数を管理し、より安全な会場運営を目指すとしている。



マスコットキャラクター「セサザウルス」をお披露目
さらに、今年で東京ゲームショウは30周年を迎える。そのため、会場内では展示企画、公式記念コラボグッズなどの展開を予定している。詳細は7月に発表予定とのこと。

それに加え、東京ゲームショウが今まで以上に身近な存在として重視してもらえるよう、世界中から注目され、親しみを持って貰えるようなマスコットキャラクターのデザインを公募。700点を超える公募作品の中から、厳選な審査を経て選ばれたキャラクターとして「セサザウルス」が発表された。

また、今年もSteam上では、東京ゲームショウ2026と連動する特設ページを設置するとしている。

ビジネスソリューションコーナーにAIテクノロジーパビリオンを展示
BtoB施策については、日経BP 東京ゲームショウ事務局の稲田 和音氏が説明を行った。本年度のビジネスソリューションコーナーにて、ビジネスデーの2日間AIテクノロジーパビリオンが展示されることが明かされた。

ビジネスミーティングエリアは、昨年177社・110小間と過去最大規模で開催。本年度はさらにビジネスラウンジのエリアを拡大する予定としている。また、2026年度は新たなプレミアムパスとして「ブラックパス」が導入される。ブラックパスでは、ゴールドパスで利用できる特典に加え、ブラックパス来場者のみ利用できる専用ラウンジが利用できるとしている。さらに、一般公開日でも使用できるとのこと。

ビジネスパスは、不正利用を抑制するためにパスの発行方式を刷新する。同社は以下の方式を検討しているとのことだが、詳細は出展社説明会で案内するとしている。

TGSビジネスマッチングシステムは、8月7日に稼働開始を予定。昨年のビジネスマッチングシステムは参加した国・地域が74に上り、世界のゲームビジネスの相談ハブとして機能したとのこと。また、東京ゲームショウは世界を代表するゲームイベントとして機能するべく、海外でのプロモーション活動も強化するとアピールした。
海外からの出展・来場を促進する施策を強化
アジアを中心とした主要17都市において開催説明会を実施。海外からの出展・来場を促進する施策として「GO TO TOKYO GAME SHOW キャンペーン」も実施する。世界各地のゲームイベントや説明会で本キャンペーンのカードやリストバンドを配布し、これを持って東京ゲームショウ2026に参加した人には、特別な特典を用意する予定としている。


8プラットフォームで配信を展開
公式番組の配信枠は1枠50分を基本構成とし、番組の配信先はYouTube、X、Twitchをはじめとした計8プラットフォームになり、国内外への情報発信を同時に行う。

また、ゴールデン枠の時間帯を一枠分拡大し、18:00から24:50にするという。配信は開催前日の16日(水)18:00から実施。開催期間中のステージは配信と連動し、セットパッケージでの販売となる。オプションメニューとし、昨年から要望のあった生配信や制作支援のプランを新設。より柔軟な番組展開に対応するとしている。





日本ゲーム大賞の年間作品部門は、東京ゲームショウ開催の前々日になる9月15日(火)に都内の会場にて開催。フューチャー部門は例年通り9月20日(日)に行われる。年間作品部門は、2025年6月1日から2026年5月31日までに国内でリリースされた作品を対象に、ウェブにて一般投票を実施。
フューチャー部門は、東京ゲームショウ2026にて発表・展示された未発売作品が対象となり、東京ゲームショウ2026会期中の木曜日から土曜日までの3日間ウェブにて一般投票が実施される。そして、選考委員による審査を経て受賞作品が決定する。そして、会期日中の9月20日(日)に発表される。

また、今年もインディーコーナーに無料で出展できる『SELECTED INDIE 80』が実施される。先行を通過したタイトルは、無料で東京ゲームショウ2026に出展できる。なお、今年はエントリー順に応じて小間位置の選択が可能としている。

加えて、インディーゲーム開発者支援企画「SENSE OF WONDER NIGHT 2026」も開催される。『SELECTED INDIE 80』に選ばれた出展社に加え、インディーゲームの出展社もエントリーできる。応募期間は6月下旬を予定している。


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