文●ハッチ

2025年7月28日(月)に、LevelUp Logyでは1周年記念プレゼント企画の1つである自作PC組み立ての生放送を実施した。現在、LevelUp Logyの公式X(@LevelupLogy)をフォローし、該当ポストをリポストすると抽選で1名様に自作PCが当たるキャンペーンに応募できる。
そんな自作PCだが、ここで改めてどういったパーツで構成されていたのかなどをご紹介したい。

NPUも搭載し、幅広い活躍が期待できるCPU

CPUはインテル Core Ultra プロセッサー(シーズン2)の「Core Ultra 7 265K」を採用。Pentium 4以降標準で搭載していたSMT(Hyper-Threading)は、性能向上に対して消費電力の増大が割に合わないのか廃止され、20コア/20スレッドとなっている。
内訳としてはPコア(Performance-cores)が8基、省電力なEコア(Efficient-cores)が12基となっている。CPUのシングル性能は高いものがあるが、マルチスレッド性能はより多コアの競合CPUに劣っている。
しかしながら、前世代よりもGPU性能が向上し、ビデオカードを使わずに動画のエンコードをする際などに活躍する。また、発売当初に比べドライバーの成熟性により、ゲーム性能も向上。
AI処理に必要なNPUも搭載し、最近増えつつあるAIによる、画像や動画処理、テキストの翻訳などにも活用できる幅広い用途で活躍するCPUとなっている。
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水冷ヘッドにインフィニティミラーを採用!
CPUクーラーはCOUGARの240mmラジエーターを採用した「POSEIDON ELITE ARGB 240」のホワイトカラーモデル。水冷ヘッドにARGBライティングにより奥行があるように見えるインフィニティミラーになっているのが特徴。

このポンプヘッドは回転可能なので、チューブの向きを自分好みの位置にしても、簡単に回転してロゴの向きが変えられる。ラジエーターは直角にデザインされたフィンで構築され、一般的なフィンと比較して熱の伝達免責が最大化され、熱伝達効率が向上していると謳う。

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最新Core Ultraに対応したホワイトカラーのマザーボード

マザーボードはASUS様からご提供頂いた「Z890 AYW GAMING WIFI W」を使用。12(80A) + 1(80A) + 2(80A) + 1(80A)基のパワーステージを搭載。6層基盤を備えるほか、プロセッサーに12Vの電力を直接供給する独自の8+8ピンコネクターも実装し、マザーボードと電源ユニットをしっかり接続する。

AIにより、マザーボードに接続したファンを自動で管理・制御し、現在のシステム負荷と温度に応じて効率的な設定を行う「AI Cooling II」にも対応。また、Core Ultra プロセッサー(シーズン2)に統合されたNPUをワンクリックでオーバークロックし、パフォーマンスを24%向上させる「NPU Boost」も使用できる。

さらに、ファームウェアで2段階のチューニングを行ない、クロックドライバーひいては、メモリー周波数を最適化するASUS Enhanced Memory Profile III(AEMP III)や、メモリーモジュールを分析してパフォーマンスを最適化するDIMM Fitにより、パフォーマンスと安定性を向上させられる。
M.2スロットはメインの1つがPCIe5.0、ほか3つのPCIe4.0スロットを備え、最大4基のSSDが搭載可能。複数のオンボードヒートシンクにより、高い冷却性も実現する。


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Z890 AYW GAMING WIFI W製品ページ(ASUS):https://www.asus.com/jp/motherboards-components/motherboards/others/z890-ayw-gaming-wifi-w/
SFF対応で小型PCにも向くOCモデルのビデオカード
ビデオカードはASUS様にご提供頂いたGeForce RTX 5070を搭載した「DUAL-RTX5070-O12G」。ミドルクラスのRTX 5070ながら厚みが2.53スロットで、2連ファンと小型のSFF(Small Form Factor)対応の製品で、Mini-ITXマザーボードと組み合わせた小型PC自作にも向く。

2基のAxial-techファンは、最近流行りのファンブレードの周りに囲み(バリアリング)があり、下向きの静圧を高めて冷却性を高める仕様になっている。またファンの軸受は、スリーブベアリングデザインに比べて最大2倍の長寿命を実現したデュアルボールファンベアリングを採用。
マウントブラケットは硬く、腐食しにくい304ステンレススチールを実装。PCBを補強し、たわみを防ぎ、ンポーネントやトレース経路を損傷から保護するバックプレートは、広い通気孔を持ち、熱気を逃がす構造になっている。



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CUDIMM&特許取得の冷却機構&RGBデザインのメモリー
v-colorの「Manta XFinity RGB」は、インテル XMP 3.0とAMD EXPO両対応のメモリー。ヒートスプレッターがブラックとホワイトの2種類あり、今回は白で統一したコンセプトからホワイトカラーで後述するRGBバー部分がSilverバーとなる、32GB×2の「TMXFL3260836WWK」をご提供頂いた。実売価格は2万7000円前後。
DIMMにクライアントクロックドライバー(CKD)を搭載し、システムの状態に基づいてクロック周波数と電圧を動的に調整するCUDIMM(Clocked Unbuffered Dual Inline Memory Module)を採用。消費電力を低減し、安定性を向上しつつ従来のDIMM搭載モデルよりも高速化を実現している。

また、特許取得の独自ヒートシンクは、立体的な加工を施し、メモリとの密着性を高め、冷却性を向上している。熱伝導率 2.5W/mKを発揮する放熱パッチも実装し、放熱性を高めることで、全体で約2~5%の温度低下を実現しているという。
RGB LEDバーは消灯時に落ち着いたGoldまたはSilverで、点灯時には色鮮やかなRGBライティングの光りを放つ仕様。RGB制御はASUS「AURA Sync」、MSI「Mystic Light Sync」、ASRock「Polychrome SYNC」、BIOSTAR「RGB Sync」などに対応する。

TLC NANDを採用したエントリークラスの1TB SSD
MP33はMicron 232層TLCを採用したGen 3の1TB SSD。シーケンシャルリードは最大1800MB/s、シーケンシャルライト1500MB/sのエントリークラスとなっている。

ATX 3.1対応フルモジュラーで80 PLUS GOLD認証の電源ユニット
電源ユニットはFSPの「VITA GM 1000W White」。本機は最新規格のIntel ATX 3.1&PCIe 5.1対応で、フルモジュラー式のホワイトカラーモデル。接続ケーブルもすべてホワイトカラーで、白PC自作をするのに好適だが、電源ケーブルだけ黒いのだけは、ちょっと残念。


ATX電源ながら奥行きは140mmのコンパクトな設計。シュラウドのないケースでも映える、角に角度の付いたモダンなデザインを採用。高品質なベアリングにより、ファンのノイズを抑える120mmHydraulicベアリング(HYB)ファンを搭載している。
日本メーカー製の105℃対応電解コンデンサーを採用し、製品寿命と信頼性も高い。電源ユニットの万が一のダメージを抑えるOCP(過電流保護)、OVP(過電圧保護)、SCP(短絡保護)、OPP(過負荷保護)、OTP(過温度保護)、UVP(低電圧保護)といった保護回路も搭載。製品保証は10年と長期保証となっている。
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VITA GM 1000W White製品ページ(FSP):https://www.fsplifestyle.com/jp/product/VITAGM1000W_WHITE.html
VITA GM 1000W White製品ページ(アユート):https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_5702.php
木製フレームとメッシュパネルを搭載したスタイリッシュなケース
LIAN LIの「LANCOOL 217」は木製フレームをアクセントにしたモダンなデザインのミドルタワーPCケース。フロントには170mmファンを2基、PSUシュラウド上部には120mmファンを2基、リアには140mmファンを1基を備え、高い冷却性も確保している。






フロントパネルはメッシュパネルで、マグネットで簡単に取り外しができ、メンテナンスもラクに行なえる。


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LANCOOL 217製品ページ(LIAN LI):https://lian-li.com/ja/product/lancool-217/
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コンパクトなパーツで組み易さも◎
今回ご提供頂いたパーツは、どれも比較的なコンパクトなパーツとなっている。CPUクーラーは360mmではなく240mmで、ビデオカードもWQHD以上で大抵のゲームが最高画質でプレイできる性能ながら、2連ファンのSFF対応とコンパクトだ。電源ユニットはATXだが140mmとひと昔前の180mmよりはサイズが小さい。
それでいながら、ミドルタワーの「LANCOOL 217」に組み込むため、比較的余裕を持ってPCパーツが組み込めた。






PC自作入門者にはオススメ
今回の自作PCは、各社にご提供頂ける白いパーツで構成している。在庫などの問題もあり、ビデオカードのみ白でないなどはあるが、そこそこコストバランスの良い1台に仕上がっている。ストレージに関しては、消費電力や発熱量を気にして、あえてGen 3を選ぶ人も若干数いるが、Gen 4が無難ではあるので、本構成を参考にPC自作を考えたい人は、アレンジを加えてみるのも一興だ。



メインPCとして今後長く使えるAI性能を持ったCPUに加え、一部のビデオメモリーを使いすぎるタイトル以外は最高設定で快適にプレイできるグラフィックス性能を持ち、PCゲームをプレイするにも、ちょっとしたクリエイティブ作業にも活躍できる。
「LANCOOL 217」はサイドパネルやフロントパネルはツールレスで簡単に外せるほか、トップのフレームを外して片手で支えずともラクに簡易水冷のラジエーターが取り付けられ、サイドから電源ユニットを搭載できる仕様のため、電源ユニットのケーブルも側面から簡単に抜き差しできるなど、PC自作初心者の人でも組み易いケースとなっている。
Mini-ITX用の小型ケースと違い、ミドルタワーのケースのため作業スペースも広い。240mmラジエーターのCPUクーラーや、2連ファンのビデオカードであれば、余裕を持って組み込めるため、PC自作に慣れていないなら、より大型のハイエンドパーツではなく、今回のようなコンパクトなパーツを選ぶのも良いだろう。
冒頭でも触れたように今回紹介した自作PCは、弊社の公式Xをフォローし、以下該当ポストをリポストするだけで応募し、抽選で1名様にプレゼントされる。応募締め切りは8月18日23:59まで。弊社の1周年記念プレゼントキャンペーンは、2026年2月末まで毎週続くので、今後もチェックしてみて欲しい。
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