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『NINJA GAIDEN 4』が「シリーズ最高傑作なのでは……?」と思った話をしよう【先行プレイレポ】

文●いちえもん 編集●ハッチ

 『NINJA GAIDEN 4』は、コーエーテクモゲームスのTeam NINJAとプラチナゲームズがタッグを組んで開発したハイスピード忍者アクションゲーム。13年ぶりとなる「NINJA GAIDEN」シリーズのナンバリングタイトルだ。2025年10月21日に発売予定で、対応プラットフォームはXbox Series X|S、PlayStation 5、PC(Steam)。

 2012年発売の『NINJA GAIDEN 3』から13年後に発表された『NINJA GAIDEN 4』。しばらく音沙汰がなかった本シリーズの最新作、しかもナンバリングタイトルが令和の時代に復活するとは夢にも思わなかった。シリーズファン歓喜の報せというべきだろうか。

 そんな『NINJA GAIDEN 4』(Xbox Series X|S)を一足先に試遊できたので、プレイレポートをお届けしたい。

目次

13年ぶりに復活した「NINJA GAIDEN」は”らしさ”全開で大満足

 『NINJA GAIDEN 4』のデモ版には、ストーリーモードの序盤に加え、「チャプターセレクト」「ボスチャレンジ」の各種モードが用意されていた。チャプターセレクトはクリアしたチャプターをリプレイできるモードで、ボスチャレンジは倒したボスと再戦できるモードだ。

 今回体験したストーリーモードの序盤は、新主人公となるヤクモがメインとなる。過去作の主人公「リュウ・ハヤブサ」が封じた「黒龍」を討つべく、ヤクモはとある命を受けて東京摩天楼へ。黒龍の死骸が放つ瘴気によって、東京は「妖魔」がはびこる魔都と化していた。

主人公のひとりである、「鴉一門」に属する忍者「ヤクモ」

 序盤に登場する敵は、「龍神党」と呼ばれる組織。封じられた黒龍を守る組織で、ヤクモの任務を阻止すべく執拗に襲い掛かってくる。チュートリアルで学んだ技を駆使しながら敵と戦っていく。基本的な動きとして、敵を倒しながら前へひたすら進む認識で問題ない。

 過去作と同じく、エリア内の探索と敵の討伐をしながらゴールを目指す一本道のゲーム性だ。ゴールにいるボスを倒すことでチャプターはクリアとなる。道中で獲得した通貨で新しい技を獲得したり、攻略に役立つアイテムを獲得したりして、プレイアブルキャラクターを強化していく。ただ単に敵を倒すだけでなく、主人公の強化も必要不可欠だ。

 13年ぶりの新作ということもあり、最初は正直言って不安しかなかった。だが、実際に本作をプレイしてみると「NINJA GAIDEN」らしさが盛りだくさんで、敵をバッサバッサ斬り倒すたびに懐かしさが湧いてきたほどだ。

 もちろん、「飯綱落とし」など定番の体術も健在だった。プラチナゲームズが参画した影響なのか、斬撃アクションのスピード感も手触りもパワーアップした気がする。

複数の敵に立ち向かう戦闘はシリーズ定番の流れだ
おなじみの「飯綱落とし」も発動できる
新要素として、グラップリングフックを使った移動も用意されている

 新要素の追加やゲームプレイの改善が顕著だが、デモ版をプレイした限りだと”「NINJA GAIDEN」らしさ”がしっかり守られていると感じた。ビジュアルも戦闘も”らしさ”が全開だったので、本作は13年待ち続けたファンへのラブレター的作品ではないかと思った次第だ。

切り替えると武器が変化?!爽快感が増した2つの戦闘スタイル

 『NINJA GAIDEN 4』のデモ版をプレイして気づいた点は、2つの異なる戦闘スタイルだ。ヤクモは通常攻撃の「鴉の型(からすのかた)」と、特殊攻撃の「鵺の型(ぬえのかた)」を使いこなす忍者である。倒した敵から血を吸収し、その血を糧に強力な忍術を発動するイメージだ。

 鵺の型はガード不可の攻撃を阻止できるほどの強力な技だが、使用するには「血楔ゲージ」を消費しなければならない。つまり、無限ではないというデメリットがあるわけだ。

 血楔ゲージについては、敵を倒したり時間が経過したりすると貯まる仕様となっている。そのため、敵を倒して血楔ゲージを貯めてから鵺の型で一気にカタをつけるといった戦い方が理想的かもしれない。

「降魔夜刀穿」装備時の「鴉の型」はスピア系の武器
「降魔夜刀穿」装備時の「鵺の型」はドリルに変化する

 また、別の型に切り替えると、繰り出す技の挙動だけでなく武器の形状も変化する。例えば、通常攻撃は「双剣(鬼刃建御名方)」だが、鵺の型に切り替えると「太刀」に変わる形だ。

 デモで体験できたもうひとつの武器「降魔夜刀穿」は鴉の型がスピア、鵺の型がドリルに変形する。少々不謹慎に聞こえるかもしれないが、ドリルの状態で敵を削りまくる描写が視覚的に気持ちいいのだ。

ドリル状態での攻撃が気持ちよすぎた

 これまでの「NINJA GAIDEN」と異なるプレイフィールだが、血楔ゲージを設けたことで「強すぎず・弱すぎず」のバランスが確保され、過去作と同様の緊迫感が味わえるようになっている。新たな戦闘スタイルが追加されても「NINJA GAIDEN」らしい戦闘が楽しめるところに好感を抱いた。

リュウ・ハヤブサを操作できる喜びはひとしお

 今回試遊したストーリーモードはヤクモが中心のチャプターだったため、リュウ・ハヤブサは登場しなかった。しかし、ボスチャレンジおよびチャプターセレクトでプレイアブルキャラクターを変更することで、リュウ・ハヤブサの操作が可能になる。

チャプターセレクトとボスチャレンジでリュウ・ハヤブサを操作できた
リュウ・ハヤブサといえば強力な忍術! 懐かしい……

 デモ版の試遊で、筆者は「NINJA GAIDEN」シリーズの顔であるリュウ・ハヤブサを操作できることに感動したものだった。「トゥっ!」と叫んだり、忍術で敵を一掃したりと、リュウ・ハヤブサの魅力は一切変わっていなかった。本作に仕掛けられたファンサービスが旺盛すぎて素直に感動した覚えがある。

レールアクションなどアトラクションっぽい演出も◎

 『NINJA GAIDEN 4』の試遊で印象的だった点は、爽快感あふれる演出の数々だ。ハイスピードな剣戟アクションはもちろん、息つく暇もないアトラクション的演出も魅力的だった。

 その例として、レールの上を走行するアクション要素が挙げられる。レールの上を走行しながら、隣のレールに飛び乗ったり障害物をジャンプで避けたりするというものだ。ちょっとしたミスが命取りになるため、油断できないぐらいのスリルを味わえた。

レールの上を走行するアトラクション的演出もあった
迫ってくる列車を回避すべく、並行するレールに飛び移る場面。ギリギリのスリリングがたまらない

 こうした演出のおかげで、ゲームプレイのモチベーションが向上し、最後まで飽きずにプレイできると感じた。これまでの「NINJA GAIDEN」にはない画期的な面白さと言えるだろう。こういった新しい試みも評価に値するところだ。

CERO:Zも納得! 過去作以上の容赦なき血みどろアクション

 『NINJA GAIDEN 4』のもうひとつの魅力は、CERO:Z(18歳以上対象)も納得のバイオレンス描写だ。初めてプレイする人は、昨今の和ゲーにはないグロさに圧倒されるはずだ。

 部位欠損が目立つバイオレンス描写は、「NINJA GAIDEN」シリーズにおいて外せない要素のひとつだ。敵を斬るたびに血しぶきが舞い、連撃するたびに手足が欠損するなど、強烈極まりない戦闘を体験できるのがウリとなっている。血みどろの忍者アクションを13年ぶりに味わえて大満足の筆者である。

大量の血が飛び散るバイオレンス描写、これぞ「NINJA GAIDEN」!

 極めつけは、部位欠損した敵にとどめを刺せる「滅却」。滅却が発動されると敵とプレイアブルキャラクターにカメラがぐっと迫り、かっこいい画角でとどめを刺せるようになっている。とどめを刺す面白さは過去作以上に進化しているように感じられた。

部位が欠損している敵にとどめを刺せる「滅却」。カメラが間近に迫った状態でとどめを刺す演出に痺れる

 この演出が功を奏しているのか、とどめを刺せば刺すほど唯一無二の爽快感が得られるのだ。これもまた「NINJA GAIDEN」らしさを感じられるポイントと言ってもいい。

まとめ:俺たちが待ち望んでいた「NINJA GAIDEN」の新作

 はっきり言って、『NINJA GAIDEN 4』はファンを満足させること間違いなしのシリーズ最新作だった。13年もの間、「NINJA GAIDEN」シリーズの最新作を待ちわびていた人ファンは、本作の出来に驚き、そして歓喜するはずだ。

 個人的にうれしかったのは、新旧のバランス感。ブランクのあるシリーズ最新作は、新要素の追加次第でゲームバランスが大きく変わることもあり得る。作品名は伏せるが、新要素の影響でファンから不評を買ったケースもあったぐらいだ。だからこそ、試遊前は『NINJA GAIDEN 4』に対して強い不安を抱いていたのだ。

 しかし、その不安は杞憂だった。今回プレイした『NINJA GAIDEN 4』は、紛れもなく「NINJA GAIDEN」シリーズの一本にふさわしい作品だった。本作をプレイすれば、シリーズの最新作を復活させたTeam NINJAとプラチナゲームズに感謝を述べたくなるだろう。2025年は「ニンジャガ」の年になりそうだ。

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NINJA GAIDEN, and the Team NINJA logo are trademarks of KOEI TECMO GAMES CO., LTD.

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