設定次第では鳴潮もプレイ可能か!?今さら聞けない小型ベアボーンDeskMini X600の組み方から性能までをレビュー

文●ハッチ

世界初のAM5対応Mini-STXマザーボード採用のベアボーンキット

 ASRockは2024年5月24日に、世界初AM5 Mini-STXマザーボードを採用した小型のベアボーンキット「DeskMini X600」シリーズの発売を開始した。ベアボーンキットとは、bare=空の、bone=骨組みで、PCの動作に必要な最低限のパーツが組み込まれていない半製品のPC。

 Mini-ITXまたはMini-DTXの小型マザーボードを備えたキューブ型。その他にフットプリント(設置面積)が省スペースのスリム型などいろいろと種類があるなか、「DeskMini」シリーズはより小型のMini-STXマザーボードを搭載し、人気を博した。

 Mini-STXとは、一般的な小型なデスクトップPC用のMini-ITXよりもサイズが小さい。より小型な手の平サイズのNUCと呼ばれる規格よりは大きいが、NUCがモバイル向けプロセッサのみ対応する中、TDP 65WまでのデスクトップCPUに対応。Mini-ITX搭載PCよりは小型で、NUCよりもマルチスレッド性能が高いPCが簡単に組めるというのが特徴になっている。

Mini-ITXとのサイズ比較

 また、DeskMiniはインテルのチップセットモデルもあるが、AMD Ryzenプロセッサは最近流行りのゲーム機型PCでのシェアが物語るように、インテルのCoreプロセッサよりも内蔵GPU性能が高い傾向にある。

 そのうえ、AMDがRadeon GPUで培ったPCゲームの動作実績により、ライトなPCゲームをプレイするユーザーにも好まれている。

Ryzen 9 7900やRyzen 7 8700Gにまで対応

 「DeskMini X600」は、そんなAMDのチップセットであるAMD X600に対応し、TDP65WまでのRyzen 8000/7000シリーズのCPUが搭載できる。仕様上、12コア/24スレッドのAMD「Ryzen 9 7900」にまで対応する一方、内蔵GPUがRDNA 3ベースとなったAMD「Ryzen 7 8700G」までが利用できる。

最近流行りの白いモデルも登場予定!

 さらに、本製品はブラックな筐体の他に、2024年5月31日にはホワイトモデルも発売予定。近年はミドルタワーのデスクトップPCで白筐体が女性を中心に流行っていて、マウスやキーボードといった周辺機器だけでなく、白を基調としたディスプレイも登場し、一式を白で揃える人もいる。

 そうしたPCも白にしたくて、できれば小型なPCが欲しい、といったユーザーのニーズに応えられる製品となっている。

自分のPC環境を白で統一したいユーザーは、ホワイトモデルを購入するのも一興だ

 今回はASRock様にブラック筐体の「DeskMini X600」をお借りした。そこで、DeskMiniは初めてというユーザー向けに組み立て方を簡単に紹介しつつ、PCゲーム性能を中心に検証してみたい。

「DeskMini X600」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です