
大丸百貨店は、2026年7月16日(木)~2026年8月11日(火・祝)まで東京駅すぐにある大丸東京店 11階の催事場にてXRホラーアトラクション「迷界デパート」を開催している。開催概要は以下のとおり。
【開催概要】
開催期間:2026年7月16日(木)~2026年8月11日(火・祝)
営業時間:10:00~20:00(最終入場19:45)
チケット料金:2000円(税込)
所要時間:約15分(体験:約10分+準備:約5分)
定員:1グループ最大4名まで
会場:東京都千代田区丸の内1-9-1 大丸東京店 11階 催事場
内容:XRホラーアトラクション
主催:株式会社大丸松坂屋百貨店
ストーリー制作:株式会社闇
企画・制作:株式会社大丸松坂屋百貨店、株式会社闇、株式会社日本XRセンター
今回、その「迷界デパート」を体験する機会を得たので、実際にどういったコンテンツだったのかをご紹介したい。
体験者は新人警備員となり、深夜の百貨店を調査することに
「迷界デパート」は事前にウェブサイトにてチケットを購入し、チケットを持って会場に足を運んで体験する。入口でチケットを渡すと、待機室に案内される。待機室では、大型ディスプレイに本作のストーリー背景やチュートリアルが簡単に紹介されたムービーを見て、順番を待つことになる。
公式サイトで公開されているストーリーは以下のとおり。体験者は新人夜間警備員となり、深夜の従業員用エレベーターに乗ると、異世界に迷い込むという百貨店の調査をすることになる。
ストーリー
「深夜の従業員用エレベーターに乗ると、
異世界に取り込まれてしまう——」
そんな都市伝説が囁かれる百貨店。
新人夜間警備員であるあなたは、「空間の異常」を調査する極秘任務のため、
深夜の従業員用エレベーターへと乗り込む。
しかし、突如として空間が歪み、存在しないはずのフロアに辿り着く。
そこは、人々の記憶が狂気を帯びて無限にループする『迷界デパート』だった。
どこか懐かしくも不気味な売り場、そして暗闇から無数のマネキンが迫り来る。
ここは現実か、それとも悪夢か。
手にした警備用ライトの光だけを頼りに、あなたはこの世界からの脱出を試みる。
襲い来る怪異を退け、無限の迷宮から無事に帰還することができるか?

古いブラウン管のPCモニターに、古めかしいキーボード、薄汚れたファイルに質問記録が置いてあり、体験前から不穏な雰囲気を演出。バインダーの同意書にサインをしてから、いざ体験スペースに。
ワイヤレスのVRHMDにバッテリーを取り付けて運用
験スペースは4m×6mの空間で、それほど広くはない。しかし、ある程度自由に動き回るシューター系のアクティビティではないため、必要十分な距離だろう。


使用していたVRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)は、片眼2064×2208ドットと高精細なMeta Quest 3を使用していた。Meta Questシリーズは、ワイヤレスでPCと接続でき、コロナ禍前まで主流だった有線接続のようにケーブルに邪魔されず、複数人でのゲームプレイのユーザビリティーが高まった。

一方で、従来は接続する側のPCにホットスワップのバッテリーが搭載され、そこから電力を供給していたが、それがなくなったことによる長時間使用のバッテリー問題は、VRアクセサリーを展開するBOBOVRのB100バッテリー(10000mAh)を取り付けることで解決していた。

PCは詳細なスペックが聞けなかったが、ノートPCはマウスコンピューターのG-Tuneで、デスクトップPCがドスパラのGALLERIAブランドのXシリーズだったので、おそらくはGeForce RTX 5060以上のビデオカードが搭載されたゲーミングPCだと思われる。


限られた空間で異世界に迷い込む、ちょっとしたホラー体験が楽しめる
実際のコンテンツは、まずスタッフがVRヘッドセットを取り付けてくれて、その後コントローラーを手渡される。最大4人同時プレイが可能なため、順番に一緒に体験する人の準備が行われ、全員の準備が整ったらスタート。始まると、百貨店2階のエレベーター前が映し出される。

※画像は公式サイトの動画から抜粋

背面には段ボールや、コーンが所狭しと置かれ、これ以上先には進んではダメというのが資格情報で分かるようになっていた。先輩警備員から、無線か何かでエレベーターに乗って調査するよう指示されると、エレベーターが自動的に降りてくる。
エレベーターの扉が開くと、それに乗り込むのだが、ほかのプレイヤーとぶつからないように先を譲って遅れると、足元に矢印が表示され、進むよう促される。
エレベーターに全員が乗り込むと扉が閉められて上階に。最初の階に着くと、そこは百貨店+ホラーでは定番の数多くのマネキンが置かれたファッションフロア。天井からもマネキンが吊り下がっていたり、ところどころ汚れていたりと、普通じゃない中を進んで行くと、突如として1体のマネキンが動き出す。

エレベーターに戻るように言われるので、全員でゆっくりとエレベーターにまで戻る。ゆっくりと、関節がおかしな動きをしたマネキンが迫りくるなか、間一髪扉が閉まってエレベーターは別の階に。その後もいくつかの階に止まり、その都度仕掛けられた恐怖体験を体験できる。
担当者に聞いたところ、当初の目的だった人数を超えるほど好調で、来店された多くのお客様がXR未体験の方だったとのこと。ゲーム施設のようなゲームに慣れ親しんでいる尖った客層ばかりではなく、東京駅に近い百貨店というロケーションのため、あえてホラーとはいえグロテクスな表現は避けた、絶妙な怖さ。ちょっと怖がりだけど、怖いもの見たさの人にもオススメできるバランスにしているようだ。
ちなみに、ライト層がターゲットのため、銃でゾンビを撃つゲームのように、コントローラー操作は必要ない。あくまでコントローラーは手の動きを、一緒に体験している人に分かるためと、右手は懐中電灯になっていて、暗い場所を照らす役割だけと、直感的な操作のみとなっている。
しかしながら、Meta Quest 3の純正コントローラーは、手の動きを再現するため、ボタン類やセンサーが多く搭載されている。最初に誤動作の可能性があるのでボタンには触らないように、と説明は受けるが、VRが初めてで興奮してボタンに触ってしまう人もいるのでは?とも感じた。その点は、別アクセサリーのセンサーを活用するなどの工夫があっても良かったようにも思えた。
体験を共有する友人や恋人と遊びに行くにはもってこい!
昭和の時代にはデパートの屋上には、小さい子供のための遊園地が併設されていることもあったが、百貨店の催事場でのロケーションVRは、そうした買い物に行くごく当たり前の延長線上にある娯楽としては、ちょうど良いコンテンツ。「迷界デパート」は、まさにその延長線上にある、非日常官を楽しめるコンテンツだった。
取材中も女子高生4人組の団体や、男女のカップルが訪れていて、女子高生は悲鳴を上げて楽しんでいた。この非日常は、一緒に体験を共有する人と楽しむと、体験後の話も盛り上がる。VRホラーというと、死体や虫がたくさん出現し、よりグロテクスで直接的な恐怖を与えるコンテンツもあるが、「迷界デパート」はターゲットがよりライトな層なので、ホラーが苦手という人でも大丈夫なくらいだ。
また、体験後にはマネキンと一緒に撮影できるフォトスポットもあるので、親しい友人や恋人、家族と一緒に楽しむにはもってこいのコンテンツになっている。

大丸東京店での実施は、2026年8月11日で終了するが、今後他の店舗でも展開する予定があるとのことなので、行けそうな場所で開催された際には、遊びに行ってみてはどうだろうか。

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