文●KTU (加藤勝明) 編集●ハッチ

最近のPC、特にゲーミング関連の製品にはRGB LEDが組み込まれているものが実に多い。光らせることを好まない人もいるが、中身の見えるPCケース(特にピラーレスタイプ)では見栄えすることは間違いない。
このRGB LEDの発光色・発光パターンを自分好みにカスタマイズするには、そのパーツごとに用意されている設定ツールを使うのが定番。そこで本稿ではASRock製マザーボードやビデオカードの発光を「Polychrome RGB」を利用してカスタマイズする手順を解説しよう。
ASRock以外のメーカー製パーツもPolychrome RGBで発光をカスタマイズできる製品があるが、そのような製品にはパッケージなどに「Polychrome Sync」あるいは「Polychrome Certified」ロゴが付いているので確認しよう。


まずPolychrome RGBとSyncの違いは何だろうか? まず Polychrome RGBはASRockによるRGB LEDの発光関連の技術や発光制御ツールそのものを指すのに対し、ASRock製パーツとASRock製でないパーツの発光パターンを「シンクロ」させる技術やそのための認証プログラムを指している。Polychrome Sync対応を謳っていればASRock以外のメーカー製パーツでもPolychrome RGBで制御できるのはこういう理由だ。

本稿ではASRock製マザーボード「B850M Challenger WiFi White」に装着したRGB LED搭載メモリーなどの発光をカスタマイズする手順を解説することにしよう。





ファンのブレードおよび水冷ヘッドのフレーム部分にRGB LEDが仕込まれている。
Polychrome RGBを導入する
Polychrome RGBはASRock製パーツ(マザーボード/ ビデオカード/ AIO水冷など)のサポートページからそれぞれダウンロードできるが、ASRock製のマザーボードを使っているなら、マザーボードのページからダウンロードできるPolychrome RGBを導入しよう。今回検証に使用したChallenger White 360 DigitalのサポートページにもPolychrome RGBをダウンロードできるリンクがあるが、それはASRock製以外のマザーボードを使用している場合に使うべきものだ。
まずはB850M Challenger WiFi Whiteの公式ページへ飛び、Polychrome RGBのインストーラーをダウンロードしよう。







ここからPolychrome RGBのインストール作業になるが、RGB LEDを制御するツールが複数同時に動いていると誤動作を起こしやすい。Polychrome RGBをインストールするのであれば、Polychrome RGB以外の(他社製)RGB LED用設定ツールはアンインストールしておくか、前もってRGB LED制御をオフにするなどの対策をしておくことをオススメする。






Polychrome RGBのアイコンをダブルクリックしてもウインドウはすぐ出現しない。PCにどんなPolychrome Sync対応デバイスが接続されているかチェックしているからだ。メインのウインドウが出るまで気長に待とう。




Polychrome RGBの設定手順を解説
ではPolychrome RGBを使ってB850M Challenger WiFi Whiteに接続されたRGB LEDを設定する方法を解説しよう。

Polychrome RGBの設定は次の画像に示すように①から④の4つのエリアを巡るようにすると分かりやすい。

手順① マザーボードに直接搭載されたRGB LED、あるいはRGB LEDヘッダーピンの選択。ここでまず発光色やパターンを変更したい部位を選ぼう。ARGB LEDを搭載したデバイスを「ADDR_LED1」に接続しているなら、「Addressable RGB LED 1」を選ぶ。全部同じ色やパターンに統一したい場合は「Select All Channel」を選択すればよい。

手順② 選択したLED Channelの発光パターンを選択する。パターンによっては色指定ができないものや、LED数が少ないと違いが分からないパターンもある。RGB LEDをオフにしたいなら「Off Mode」、指定した色で常時点灯したいなら「Static」を選ぼう。


手順③ RGB LEDの発光色を指定する。まず最も大きい環の中にある◯を動かして色味(色相)を選び、中央の四角の中にある◯を動かして鮮やかさ(彩度)を選ぶ。選んだ色は2番目の環に表示される。下にあるRGBスライダーを動かして数値で設定するのもよい。

このエリアにある「Addressable RGSwap」は、通常は変更する必要はない。世の中のアドレサブルRGB LED製品の中には赤(R)と緑(G)の配線が通常とは反対のものがあるが、そうした製品に遭遇した時だけRGSwapを変更するとPolychrome RGB上の色と発光色が合うというわけだ。
また、一番下の「Addressable LED Number」は選択した部位に接続されているアドレサブルRGB LEDの数(粒の数)に関するものだ。デフォルトは80個、UIでは最大100個までこの数値を増やすことが可能だが、B850M Challenger WiFi Whiteの仕様上、81個以上のRGB LEDは制御できない。とはいえこの上限はRGB LEDの長いテープをケース外に引き出して設置するとか、RGB LEDマトリクスを制御するといった状況でない限りは気にする必要はない。

手順④ Component Syncと名付けられたエリアはマザーボード上のRGB LEDあるいはRGB LED用ピンヘッダーの発光パターンとPolychrome Sync対応デバイス(メモリーやASRock製ビデオカードなど)を同期させるためのエリアだ。アイコンの右にある鎖のようなシンボルをクリックするたびに、同期のオン・オフが変化する。


鎖を繋いで発光の同期機能をオンにすると、2つの制約が生まれる。1つめはマザーボード側のLED Channel(先の図の①のエリア)を選択できず、全て同じ発光パターンに統一される。そして2つめは同期をオンにした状態では一部の発光パターン(Music/ Wave/ Spring/ Stack/ Cram/ Scan/ Water)が使えないという点だ。つまり同期をオンにした場合は、少々発光パターンの設定を見直す必要がある、ということだ。
メモリーやビデオカードの発光パターン“だけ”設定する
ここまで解説した手順は、マザーボードに接続されているRGB LEDの発光パターンを調整するやり方、さらにメモリーやビデオカードの発光をマザーボードと同期させる(鎖アイコン)やり方だ。
Polychrome RGBにはマザーボードとは違った発光パターンを設定することもできる。先ほど解説した同期機能を使って発光色を全部同じ設定にしても、特定デバイスだけ微妙に色味が違うことは珍しいことではない。特にメモリーやSSDなど、メーカーが異なるデバイスでは発光の食い違い→発色の差が発生しやすい。そういう場合はデバイスごとに設定することで解決することがある(全く同じにできるとは限らないが……)。




思う存分カスタマイズを楽しもう
以上がPolychrome RGBを使ったRGB LEDのカスタマイズ方法だ。周辺機器もPolychrome Sync対応のデバイスで固めることでデスク全体のライティングを自在に操れる。あとは自分のアイデアとセンスの問題だ。存分にカスタマイズを楽しんでほしい。

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