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ASRock「Polychrome DISPLAY」完全ガイド!Steel Legend 360 LCDの画面をカスタマイズする方法

文●KTU (加藤勝明) 編集●ハッチ

 AIO水冷では、CPUを冷却する水冷ヘッドをデザイン上のアピールポイントとしている製品が多い。以前はロゴが光る程度だったものが、近年では液晶ディスプレイを備え、CPU/ GPU温度や好きな画像を表示する機能を持つ製品が主力になっている。ASRock製品でいえば「Steel Legend 360 LCD」や「Phantom Gaming 360 LCD」といった製品がこれに該当する。

 そこで本稿では、Steel Legend 360 LCDに搭載された液晶ディスプレイをカスタマイズする方法について解説することにしよう。デフォルトの表示でも十分実用的でカッコ良いが、さらに好みの表示にカスタマイズしたいという人は、ぜひ本稿をじっくり読んでいただきたい。

※本稿は2026年8月31日現在の内容です。以降のアップデートにより、インストール方法や表示が変わる可能性はあります。

ASRock製AIO水冷「Steel Legend 360 LCD」。実売価格は2万3000円前後
Steel Legend 360 LCDのディスプレイ。CPUの使用率やGPU温度など、さまざまな情報を表示できる
目次

Polychrome DISPLAYをインストールする

 まず、Polychrome DISPLAYをインストールしなければ話は始まらない。ASRock公式サイトからSteel Legend 360 LCDの製品ページへ飛び、そこからPolychrome DISPLAYのインストーラーをダウンロードしよう。

Steel Legend 360 LCDの製品ページへ飛び、少し下にスクロールしてダウンロード項目へ進むための「サポート」へのリンクを探す
製品の特徴解説のすぐ上にある「サポート」をクリックし、続けて「ダウンロード」をクリック
するとPolychrome DISPLAYのダウンロードリンク(右側の「グローバル」)が出現する。その下にあるPolychrome RGBは、ASRock製のマザーボードでPolychrome RGBに対応している場合は、ダウンロードする必要はない(マザーボードの製品ページからダウンロードできるPolychrome RGBを使う)。ここでダウンロードできるPolychrome RGBを必要とするのは、ASRock以外のメーカー製マザーボードを使っている場合と、Polychrome RGB非対応の(旧世代)ASRock製マザーボードを使っている時のみだ
ダウンロードが終わるまでじっと待つ。終わったら「ダウンロード」フォルダを開こう
ダウンロードされたZIPファイルの上で右クリック→「すべて展開」を選ぶ。またはZIPファイルを選択してからウインドウ上部の「すべて展開」をクリックしてもよい
ZIPファイルを展開する。右下の「展開」ボタンを押そう。設定を変更していなければ、ZIPファイルと同じフォルダにPolychrome DISPLAYのフォルダが作成される
展開後に出現したPolychrome DISPLAYのフォルダを開き、中にあるインストーラーをダブルクリック
Polychrome DISPLAYのインストールは右下の「Install」ボタンで開始される
インストール作業は短時間で完了する。最後に「Run Polychrome DISPLAY」にチェックが入っていることを確認したら「Finish」をクリックしよう
Polychrome DISPLAYが起動。英語表記が苦手なら、左下の「Setting」をクリックしよう
一番上の「Language」の右にあるメニューを開き「日本語」を選べばテキストが日本語表示になる
これで表示が日本語になった。この画面ではCPU使用率やメモリー使用量など、システムの状態が表示される
左の「ハードウェア」をクリックすると、搭載しているハードウェアの詳細なスペックが確認できる。トラブルシューティング時にPCのスペックを確認したい時はここを参照するとよいだろう
画面上部の「CPU」や「GPU」などのボタンをクリックすることで表示の切り替えが可能

Polychrome DISPLAYでテーマを選ぶ

 ではPolychrome DISPLAYを利用してSteel Legend 360 LCDのディスプレイをカスタマイズしてみよう。ディスプレイに表示する画像やデータをまとめたものを「テーマ」と呼ぶが、Polychrome DISPLAYに組み込まれている別のテーマに切り替えてみよう。

Polychrome DISPLAYの「デバイス」を開き、出現する「編集開始」をクリックする
するとテーマ選択用のウインドウが出現する。下の方にあるテーマのサムネールの中から、自分の好みのものを選択しよう。サムネールをマウスでドラッグ、あるいは両端の<>ボタンクリックで選択できる。好みのテーマを選んだら「テーマを適用」ボタンをクリックする
「このテーマを適用しますか?」という質問に「OK」をクリックすることで、Steel Legend 360 LCDのディスプレイに新しいテーマが転送される
Steel Legend 360 LCDの水冷ヘッドの取り付け方によっては、表示を回転させたい場合もあるだろう。その場合はこの「角度設定」のスライダーを90度単位で動かすとよい。「明るさの設定」はディスプレイの輝度設定だ
90度回転させた状態

テーマを自分好みにカスタマイズする

 Steel Legend 360 LCDに標準搭載のテーマだと見た目は良いが自分の欲しい情報がない、というケースがあるかもしれない。そういう場合は表示項目を自分好みにカスタマイズしよう。ただPolychrome DISPLAYの制約から、あまり情報を詰め込みすぎると編集作業が大変になるので、ほどほどにとどめておきたい。

入口はテーマを選ぶ時と同じだ。まずは「編集開始」をクリックする
テーマ選択のウインドウが出たら、右下の鉛筆アイコンをクリック
テーマの編集ウインドウが開く。最初は左側(編集対象)が空なので、右のテーマ一覧から編集したいテーマを選択しよう
ここではこのテーマをベースに作業を進める。一番大きい表示が「CPU Usage」、つまりCPU使用率になっているが、これをCPU温度に変更してみよう
まずは一番上のテキストを「CPU Usage」から「CPU Temp」に変更しよう。左のプレビュー領域上でテキストをクリック(オレンジ色のハイライトが点く)すると、右側で編集可能になる。「テキスト」欄にCPU Tempと入力しよう。必要なら「X座標」「Y座標」で表示位置を調整する(もしくはプレビュー領域でマウスによる移動も可能)
続いてCPU Tempの下にある数値の部分をクリックして選択。次にシステムのどういった情報を表示させたいか指定する。そこで右の編集エリアの「データソース」から「CPU温度」を選択しよう
これでテキストとデータがCPU温度を表示するようになった。ただCPU温度の下にあるバーもCPU使用率を表示している。これもCPU温度を示すバーに変更したい。ただこの図の状態では、温度データの領域(オレンジの点線部分)にバーが隠されていてバーを選択できない(Polychrome DISPLAYの仕様)
こういう場合は覆いかぶさっている部分のX/Y座標を変更する、あるいはフォントサイズを小さくするなどしてバーの領域から遠ざける。これでバーの部分が選択可能になった
バーを選択し、データソースでCPU温度を選択。色を好みに変更するのもよい。角が45度に切り落とされているスタイルは「傾斜角度」を0にすれば普通の棒グラフになる。色々試してみよう
バーの編集が終わったら先ほど動かしておいたCPU温度の文字の部分を元に戻せばよい

 Polychrome DISPLAYでの棒グラフや円グラフ(アークと呼ぶ)は3種類の色で表現される。「開始色」はグラフの原点に近い所に使われる色、「終了色」はグラフの終着点付近で使われる色で、その間は開始色と終了色のグラデーションで埋められる。「背景色」は文字通りグラフの背景色だ。

開始色に黄色、終了色に水色を指定した時のグラフのサンプル。「コントロールのスタイル」を「セグメント」にすると図のように目盛りの入ったデザインになる
思う通りに変更できたら「保存」または「別テーマとして保存」をクリックしよう。保存は元テーマを上書き、別テーマとして保存すれば元テーマをキープしつつ、新しいテーマとして登録できる
別テーマとして保存する場合、このようなメッセージが出るので「OK」をクリック
テーマ選択ウインドウから、自分が編集したテーマが選択可能になった

 ディスプレイに表示する情報の背景画像も変更可能だ。JPG/PNG/GIF画像が利用できる。Polychrome DISPLAYに読み込む時に大きな画像はトリミングも可能だが、背景にするなら画像サイズは480×480ピクセルに合わせておくのが望ましい。GIFアニメにすればアニメーション表示にも対応している。

 Steel Legend 360 LCDのディスプレイに表示させたい画像を用意しよう。大きくてもトリミングが可能だ。今回はこのようなGIFアニメを準備した。

このテーマの背景画像を変更してみよう。「背景設定」をクリック
このようなウインドウが出る。ここで背景に登録したい画像を追加するために「+」のボタンをクリック
背景に使いたい画像を選択して「開く」をクリック
画像を選択するとこのウインドウが出現。画像の中からトリミングする領域をマウスでドラッグして選択しよう。480×480ぴったりに作成しても、図のようなトリミング待ちになるので、領域を全体に広げる必要がある
全領域を使いたい場合は、このような感じで画像全体を選択し「OK」をクリック
すると登録された画像がサムネイルになるので、それをクリックすればよい
すると背景が変更された。文字色が黒だと背景に埋もれてしまうので、その部分の文字色を変更するなどして微調整しよう
実際に表示させてみたところ

自分で作ったテーマをエクスポートする

 Polychrome DISPLAYでカスタマイズしたテーマは忘れずにバックアップ(エクスポート)しておこう。現在のPolychrome DISPLAYは、アプリをアンインストールするとテーマや設定も全て消去されるため、自分で作り込んだテーマは必ずエクスポートしておくべきだ。エクスポートしたファイルをコピーすれば、同じASRock製AIO水冷を使っている環境で同じテーマを展開できる。

テーマを保存するにはテーマ選択ウインドウにある「エクスポート」機能を使用する。保存したテーマを読み込むなら「インポート」だ
エクスポートボタンを押したら、テーマの保存先とファイル名を指定する。右下の「保存」でテーマのエクスポートは終了だ
テーマを個別にエクスポートするのではなく、今使っているPolychrome DISPLAYの環境全てを保存する裏技も紹介しておこう。まずエクスプローラーのアドレスバーに「%appdata%」を入力しEnterを押す。中に「asrock」というフォルダがあるので、これをUSBドライブ等にコピーすればよい。データを他のPCに移して復元する場合は、バックアップしたasrockフォルダを移行先PCの%appdata%フォルダにコピーすればよい。

カスタマイズを楽しもう

今回のGIFアニメーションでカスタマイズした様子

 以上がPolychrome DISPLAYを使ったASRock製AIO水冷のカスタマイズ方法だ。まだまだ解説しきれていない部分があるが、そのあたりは実際に操作すれば直感的に理解できる。臆せずカスタマイズを楽しもう。

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