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『空の軌跡 the 1st』メディアイベントレポ!日本ファルコム近藤社長、メインキャスト高柳知葉さん、藤原夏海さんがトークショウにてキャラの想いなどを語った

文●ハッチ

 日本ファルコムは2025年9月19日に発売予定の『空の軌跡 the 1st』のメディアイベントを実施した。本イベントでは体験版を先行プレイできたが、その内容は別記事を公開しているので、そちらを確認して欲しい。

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 イベント後半では、日本ファルコム 代表取締役社長である近藤季洋氏、メインキャストであるエステル役の高柳知葉さん、ヨシュア役藤原夏海さんが登壇し、トークショウを行った。

日本ファルコム 代表取締役社長 近藤季洋氏
エステル役の声優・高柳知葉さん
ヨシュア役の声優・藤原夏海さん

 トークショウでは、まずゲームの概要について近藤氏が解説した。本作は21年前に発売した「英雄伝説 空の軌跡FC」がフルリメイクされ、3Dで再現されている。物語はエステルとヨシュアが出会うところから始まる。16歳となったエステルとヨシュアは父親と同じ遊撃士を目指した後、各地方を旅することになり、その後リベール王国の大きな事件に巻き込まれていく。

従来は見下ろし型視点のRPG(左)だったが、3D映像に生まれ変わっている(右)
舞台となる大陸は、真ん中に湖があり、どの地方にいても湖と山が見える綺麗な場所にしたい、という思いが反映されているという

 近藤氏は司会からエステルについて聞かれ、見たまんま元気な少女。とにかく活発で前向きで、隠し事がない娘。思ったことを言ってしまうし、感動したこと、悲しかったことも表現できるまっすぐな女の子と評した。

 高柳さんは、まっすぐでピュアで、彼女の目に見えている世界は、凄くキラキラしているんだろうな、と感じる女の子です。彼女の感情をあますことなく、表現できればと思って演じましたとコメント。

 高柳さんを選んだ理由と聞かれた近藤氏は、以前は別の作品で敵役を演じていただいたので、最初は意外な感じがしたが、他のキャラクターの声やサンプルボイスを聞いたところ、これはエステルだと思い決めたとのこと。

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 ヨシュアについて聞かれた近藤氏は、パッと見てわかるように冷静で。物語が始まるとすぐに分かりますが、人に言えないような過去があり、それをエステルに支えてもらっている。決して完璧ではないですが、年頃の男の子といったところもあり、魅力的なキャラクターだと思います、とコメントした。

 ヨシュアについて藤原さんは、ビジュアルを見た際はすごく大人っぽい印象を得たが、台本を読めば読むほど、16歳の子供らしい部分もあり、冷静でクールな一面もありつつもエステルのお陰で、いろんな表情が出てきます。旅をするに連れて、いろんなことを説明するところがあり、そういったところは頼りがいがあると語った。

 ヨシュアのキャスティングについて聞かれた近藤氏は、ヨシュアを決めるのは一番難航した。男性に演じて貰うという選択肢もありましたが、某野球漫画の主人公役の声などを聞いて、これだったらと思いました。

 ヨシュアといったら、ラストシーンが見せ場だと思うので、そこを演じきれる人だと思っていたのですが、サンプルボイスがまさにそのシーンで、それが決め手でした。ぜひ、最後までゲームをプレイして、その目で藤原さんの熱演を見てもらいたいと思いますと語った。

 次に司会者が新規のキャラクターを演じる場合と、リメイク作品で既存のキャラクターを演じる場合で異なる点もあると思うが、役作りに際に意識されていたことなどがありましたら、お聞きかせくださいと質問。 

 高柳さんは、これまでその作品を愛した人たちがいると思うので、リスペクトして、自分なりにインプットしてから現場に行ったのですが、現場では高柳さんの思うエステルを演じて欲しいです、と言われたという。その言葉や初回の収録のすり合わせもあってリラックスでき、台本を読む中で汲み取ったものを素直に演じることで完成形になったと思っているとコメントした。

 藤原さんは、時が経つにつれて世界の人たちに愛し愛されている作品なんだなと思い、本当に気合を入れて演じさせて頂いた。今までのオリジナルも大事にしつつ、私なりに自信を持ってヨシュアを演じましたと語った。

 次に司会者が、エステルとヨシュアの掛け合いは、物語のキーになっているが、収録にあたって演技のトーンや息を合わせるために意識したことや工夫したことはありますか?と質問。

 メインキャストのお二人が、エステルとヨシュアとして会うのは、今日が初めてで、収録時はお互い1人だったとのこと。そのうえで高柳さんは、ほかの現場では会っており、ヨシュアが藤原さんだと聞いていたので、藤原さんが返答を返してくれると想像しながら演じましたと回答。

 藤原さんは、私は先にエステルの収録がされていたので、その声を聞きながら、それを手がかりに演じましたとコメントした。

 収録に立ち会われたと聞きましたが、収録時のエピソードは何かありましたか?と聞かれた近藤氏は、商業都市ボースのボースマーケットにて、エステルが鼻歌で歌いながら歩いていく収録があった。その歌をサウンドチームが作曲して、それを収録前に渡せなかったのだが、高柳さんがご自身で想像して鼻歌を歌われ、その歌が意外と作曲した歌に似ていたという。

 ゲームには、結局サウンドチームが作曲した方が収録されているが、高柳さんがご自身で作った歌を採用した方が良かったんじゃないかと思いました、という収録時の裏話を語った。

 その後、ちょっと歌えます?とカンペを出せれ、高柳さんが実際に「ボッボボースマーケット、欲しいものきっと見つかるー」と歌ってくれ、会場で拍手が起こった。

 藤原さんは収録時のエピソードを聞かれ、唯一現場でメイベル市長役の大西沙織さんにお会いしました。役者さんとも一緒に作ってるんだ、と感じましたとコメントしてくれた。

 次に「もしも「軌跡」シリーズの世界で冒険に出られるとしたら、どんな仲間とどのような冒険をしてみたいですか?」と質問。近藤氏は子供と旅行に行くことがあるんですが、子供たちは雲が足元に流れているとすごく感動するなど、子供たちの反応見るのが楽しいので、そういった人たちと旅をしたいですねと回答。

 高柳さんは、その土地その土地の、日本だったらお酒、シェラ姉(シェラザード・ハーヴェイ)と、その土地のお酒だったり、食事がしたいので、グルメ冒険ツアーをしたいですねとコメント。

 藤原さんは、カプア一家が好きですが、彼らのようにゆかいな脳筋な人たちと海の航海をしたいと語った。

 次に「ご自身が演じられたエステル、ヨシュア以外で気になるキャラクターや好きなキャラクターは?」と聞かれ、高柳さんは、オリビエさんは印象的、キャラが濃すぎる。その実何を考えてるの?とミステリアスで気になりました。愛されるには理由があるなと思いましたとコメント。


 今度は近藤氏に「エステルとヨシュアというキャラクターのイメージ像について、「空の軌跡FC」発売当時から変化した部分は?」と質問。近藤氏曰く、エステルとヨシュアは企画当初は性別が逆だったが、英雄伝説シリーズの最新作(当時は英雄伝説Ⅵ)として制作していくにあたりオリジナル要素が欲しいね、といったところから主人公を女の子にしてみたらどうだろうか、とキャラクターを掘り下げていったという。

 本当に自分とスタッフにとっては、自分の子供のようなもの。エステルとヨシュアは劇中では20歳を超えていて、結婚というキーワードも出てきたりしているし、成長もしているが、キャラクターのイメージはまったく変わっていなくて、今でも可愛らしい存在。最新作では別の主人公、別の舞台での物語を描いているが、それでも今頃どうしてるのかな?と思ったりする、本当に自分にとって特別なキャラクターだと語った。

 最後に「「空の軌跡 the 1st」の続編が出るとなった場合、どのようなエステル&ヨシュアを演じてみたいですか?また、どのような作品を作っていきたいですか?」と質問。

 高柳さんは、結婚?なんて気になるワードがありましたが、心身ともに成長している作品なんだなと思いましたし、最初のシーンと最後のシーンでは、成長を感じたので、さらに成長した、ちょっと大人なエステルを演じていきたいですと回答。

 近藤氏は、続編といってもシリーズを通してプレイしている人は、結末を当然ご存知なのですが、1 stの続編は大がかりになっているので、複雑で切ない物語が展開していく。

 当時はいかにも昔のゲームといった画面でしたが、それでもユーザーからは内容について良かったという評価をいただいていました。続編に限らず1stでもいえることですが、どう驚かせられるか、決まっている分クオリティーアップにコストを掛けられるので、気合を入れて皆さんの想像を上回るものが作れればと思いますと語った。

 イベントの終了時に高柳さんは、近藤さんのキャリアとともにある作品。the 1stのエステル役に決まった時から、周りの人から空の軌跡大好き、エステル大好きと日本のみならず海外のファンからも聞いたので、この先もエステルを大切に演じていきたいと思います。PVが公開され、映像の美しさにも感動して、この映像とお芝居、音楽が合わさった面白い作品がみなさんの元に届くのを、とても楽しみにしています、とコメントした。

 藤原さんは、PVを見たときに凄いグラフィックだったり、街並みが凄いなと思いましたし、もちろんオリジナルあってのリメイクなのですが、この先ヨシュアとしてどんなことがどうなっていくのかな、と思ったので、わくわくも含め1stの新たな空の軌跡の面白さが伝わったらいいなと思いますと語った。

 近藤氏は、まさか自分が作ったタイトルをリメイクすることになるとは思ってなかった。ファルコムの中でも、空の軌跡のプレイをきっかけに入社したスタッフも大勢います。空の軌跡のリメイクが決まった際には、別のチームにいるのに空の軌跡にかかわりたいというスタッフもいて、空の軌跡が発売された後に入ってきたスタッフが良く考えてくれて、メインビジュアルもビビットなものになっている。

 そのうえで、オリジナルのスタッフと、空の軌跡を見て入って来たスタッフが合わさって、新たなチームが思い描く空の軌跡になったのではないかと思う。

 空の軌跡は、エステルとヨシュアの2人から始まる本当に旅をする物語。とにかく旅をする感覚が半端ない、昔のJRPGの良さそのもの。最近のタイトルには薄れてきた要素だが、そういったところも楽しんで貰いたいと語った。

会場にはグッズや限定版も展示

 また、イベント会場では、パッケージ限定版のブレイサーBOXや、軌跡シリーズのグッズなどが展示されていた。

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