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ホラーADV『REANIMAL』デモ版をプレイ! 絶妙な緩急と不安を煽る恐怖演出が見事だった

  • 文●いちえもん 編集●ハッチ

 『REANIMAL』は、THQ Nordicが販売、Tarsier Studiosが開発を担当したホラーアドベンチャーゲーム。対応プラットフォームはPlayStation 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2、PC(Steam)で、発売は2026年内を予定している。

 Tarsier Studiosは、国内でも話題になったホラーADV『リトルナイトメア』シリーズ(1、2のみ)を開発したことで知られている。子どもの悪夢を彷彿とさせる歪んだ世界観や、異形の”何か”から逃げる恐怖が特徴的だった。

 10月14日に開催された「Steam Nextフェス」にて、開発途中の『REANIMAL』のデモ版が配信。謎のベールに覆われていた本作のデモ版を体験できたので、プレイレポートをお届けする。

目次

幼き男女、消えた友人を探すべく恐怖に満ちた島へ……

 『REANIMAL』のデモ版は、失踪した友人を救出すべく、男の子と女の子(兄妹か姉弟かは不明)が廃工場や線路跡などを探索するといった内容。物語の詳細はまだ不明だが、友人と一緒に島から脱出することが目的のようだ。

ランプを頼りに暗闇を進む子どもたち
想像を絶する恐ろしい光景に、言葉を失ってしまう
子どもたちを狙う島の住人から隠れたり、逃げたりする場面も

 本作のデモ版は、濃霧に包まれた夜の海から始まる。2人を乗せたボートは、やがて目的地の島へたどり着く。周囲に漂う不気味な霧が、得も言われぬ不安を掻き立てる。「先が見えない=まだ見ぬ不安」を物語っているようで、冒頭の段階から筆者は不安でいっぱいだった。

男の子(右)を乗せたボートを操縦し、濃霧に包まれた夜の海を進んでいく。途中で女の子(左)をボートに乗せ、さらに奥へ
海上に浮かぶブイの灯光を頼りにボートを操縦する
濃霧が少し晴れた途端、高くそびえたつ島の岩壁が姿を見せる

 森林地帯を抜ける場面から、全体に漂う不気味な空気はより一層濃くなっていく。じわりじわりと、プレイヤーの不安を煽っていく演出に引き込まれてしまった。

奥へ進めば進むほど、不穏な空気も徐々に強まっていく

 島に上陸すると、2人は廃工場の中へ。外もそうだが、廃工場内も不気味な雰囲気が漂っていた。敵がいないことだけがせめてもの救いだが、工場内に広がる静寂は逆に不安になるというか、どうも落ち着かない。何かがいるのではないか、と嫌な予感がするのだ。

廃工場近くの浜辺に上陸することに
静寂に支配された廃工場を探索。誰もいないようだが、「もしかしたら何か嫌なことが起きるのではないか?」という不安に襲われた

 廃工場は、謎解きがメインとなっている。謎を解くには、パートナーとの連携が必要不可欠だ。片方がギミックを操作し、もう片方が開かれた道を進むなど、協力プレイのような分担作業が求められる。

 『REANIMAL』は2人協力プレイに対応しているため、友人の力を借りても良いかもしれない。ちなみにソロで遊ぶ場合は、パートナーに何かしらの指示を出す必要がある。

パートナーの力を借りながら道を進んでいく
パートナーに指示を出して分担作業を行う。片方がレバーを引いて道を拓き、もう片方が道を進むといった具合だ
失踪していた友人を見つける2人。最初の目的は達成できたようだ

 謎解きはまったく怖くなかったが、主人公らを襲う”クリーチャー”が登場した瞬間、忘れかけていた恐怖が復活する。

 デモ版には抜け殻のようなクリーチャーと、子どもを狙うヒト(?)が登場したが、トラウマ確定のおぞましい容姿に衝撃を受けてしまった。『リトルナイトメア』シリーズを生み出したTarsier Studiosの真価を垣間見た瞬間だった。

中盤になると、主人公以外の存在――悪しき存在が姿を見せ始める
抜け殻のようなクリーチャーから逃走する2人

 とくに恐怖を感じたのは、クリーチャーから逃げたり隠れたりする場面だ。捕まったらその場でゲームオーバーになるため、慎重に行動しなければならない。逃げるのも怖いし、死ぬのも怖い。本作の「鬼ごっこ」と「かくれんぼ」は、絶望的な恐怖と息苦しいほどの緊張感に満ちあふれていた。

敵の行動パターンを確認し、隙を見て障害物に隠れる

 廃工場で再会した友人と合流してヒトから逃げきったところで、本作のデモは終了。没入感強めの、恐ろしい30分であった。

友人といっしょにヒトから逃げ切ったところでデモは終了

絶妙な緩急と、不安を煽る演出に引き込まれた30分間

 『REANIMAL』のデモは約30分のプレイボリュームでありながら、「謎を解く時間(静)」と「怖い時間(動)」の緩急と、精神的な不安を膨張させる演出が魅力的だった。

ジャンプスケア的演出も少々見受けられたが、基本的には雰囲気重視のホラーゲームだ。じわじわと恐怖の色に染まっていく、ジャパニーズホラーの妙味に惹かれた筆者である。

 クリーチャーのデザインが秀逸だったことも含め、デモ版を最後までプレイした筆者は『REANIMAL』の虜になっていた。見も心も震える恐怖をじっくり味わってみたいという、ホラーファンだからこその願望が強く芽生えたほどだ。2026年を代表するホラーゲームになるかもしれないと予想している。

©2025 TARSIER STUDIOS™ AB. REANIMAL™ is developed by TARSIER STUDIOS™ AB and published by THQ Nordic™ GmbH. THQ™ and THQ Nordic™ are trademarks of THQ Nordic™ AB, Sweden. Tarsier Studios™ AB is a group company of Amplifier™ Studios AB. All related rights, titles, trademarks, logotypes, and copyrights used in REANIMAL™ are the exclusive property of and are controlled by TARSIER STUDIOS™ AB unless specifically stated otherwise. All rights reserved. Unreal Engine, Epic Games, Inc. Unreal, Unreal Technology, and the Powered by Unreal Technology and any respective logos are trademarks and/or registered trademarks of Epic Games, Inc. in the United States and elsewhere. All related other marks, trademarks, logos, and copyrights are the exclusive property of their respective owners. All rights reserved.

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