- 文●ハッチ

ASRockは、2026年1月6日~9日の間に米・ラスベガスにて行われる世界最大級のテクノロジーの見本市「CES 2026」にて、革新的な最新製品のラインアップを披露すると発表した。
同社はCES 2026にて最先端のマザーボード、ビデオカード、ゲーミングディスプレイ、ミニシステム、電源ユニットに加え、同社初となるオールインワン(AIO)水冷クーラーを初披露するとしている。
次世代AIO水冷クーラーをフルラインアップ

水冷クーラーは、Taichi、Phantom Gaming、Steel Legend、Challenger、Pro、そしてワークステーション(WS)の各シリーズにてラインアップ。業界トップクラスのポンプアーキテクチャーと、綿密に設計された流路設計を採用することで、熱交換効率を最大化し、次世代のマルチコアプロセッサーに対して卓越した冷却性能を発揮すると謳う。
フラッグシップモデルには、大型フルカラーLCDディスプレイを搭載し、リアルタイムのシステム情報表示やパーソナライズされたビジュアル表現を可能にすることで、ユーザー体験をさらに向上。また、一部シリーズでは航空宇宙グレードのLCPファンブレードと産業グレードのデュアルボールベアリングを採用し、妥協のないエアフローの安定性を確保するとしている。
新「Rock」シリーズマザーボードの誕生、Challengerシリーズの選択肢を拡充

マザーボードは、新たにRockシリーズを加え、ATXのB850 Rock WiFi 7およびB860 Rock WiFi 7、Micro ATXのB850M Rock WiFiおよびB860M Rock WiFiを発表。Rockシリーズは、PC自作ユーザー向けにオールラウンドなソリューションを提供するよう緻密に設計されており、信頼性の高い性能とモダンでシンプルなデザインを、手頃な価格帯で実現するとしている。
またASRockは、洗練されたデザインで高い人気を誇るChallengerシリーズについても、AMD X870E、X870、B850からIntel B860プラットフォームまで、対応チップセットの選択肢を拡充。従来のATXモデルに加え、B850M Challenger WiFiおよびB850M Challenger WiFi WhiteといったコンパクトなMicro ATXフォームファクターも新たに追加。ゲームに特化した仕様、機能性に富んだ設計、そして象徴的なブラックまたはホワイトに統一された外観を備え、ChallengerシリーズはZ世代のゲーマーにとって理想的な選択肢を目指すとしている。
ゲーミングディスプレイにTaichiシリーズが登場!

ゲーミングディスプレイは、Phantom Gamingシリーズの新モデルのほか、新たにTaichiシリーズを追加。次世代27インチOLEDゲーミングモニターを展示し、高リフレッシュレートディスプレイとOLED技術における最新製品を披露する。
展示されるTaichiシリーズのTCO27QX、TCO27QXA、TCO27USA、TCO27USA-Wは、27インチのWOLEDおよびQD-OLEDパネルを採用。2Kおよび4K解像度、最大540Hzのリフレッシュレート、デュアルモード切替、VESA DisplayHDR True Black認証。さらにDelta E<2の高い色精度、そしてフラッグシップにふさわしいTaichi Lightingを備え、最高クラスのパフォーマンスを実現する。
また、同時に展示されるPhantom GamingシリーズのPGO27QSAおよびPGO27QSA-Wは、2K・240HzのQD-OLEDとなっている。一部モデルでは、DP Alt ModeおよびPD 65W対応のUSB Type-C、±90°ピボットに対応したフルエルゴノミクススタンド、さらにAMD FreeSyncテクノロジーをサポートし、ゲーミングからマルチタスクまで幅広く対応する柔軟な使用体験を実現するとしている。
AMD Radeon RX 9070 XT Taichi White 16GB OCが登場

ビデオカードは、同社初となるLCDスクリーンを搭載したASRock AMD Radeon RX 9070 XT Taichi White 16GB OCを披露。AMD Radeon RX 9070 XT GPUを採用し、16GB GDDR6メモリ、LCDスクリーン、ARGBライティング、そして刷新されたホワイトPCBを採用している。
また、専用のPolychromeユーティリティを設定することで、「LCD Information Center」にビデオカードのシステム情報、クロックや日時、天気予報、アニメーションなど、さまざまなデータが表示できるという。
SFXの電源ユニットを追加

電源ユニットは、高効率な80 PLUS Platinum、Cybenetics PLATINUM(効率)認証および、LAMBDA A(低騒音)の認証を取得した、Phantom Gaming SFXおよびSteel Legend Platinumシリーズが発表された。
コンパクトなSFXモデルは850Wおよび1000Wを用意し、Steel Legend Platinumシリーズは耐久性に優れたスチールグレーデザインで850W/1000W/1200Wの各容量をラインアップする。これらの製品には、デュアルカラーコネクターを備えたネイティブ12V-2×6ケーブルに加え、GPU側コネクターの温度を高精度に監視する内蔵NTCセンサーを搭載する。
さらに、100%日本製コンデンサー、FDB(流体動圧)ファン、iCOOLインテリジェント温度制御を採用し、各種保護回路と10年間保証を完備。長時間かつ高負荷な使用環境においても、静音性・安定性・高い信頼性を備えた電力供給を提供するとしている。
超小型設計でロープロファイルグラフィックスカードに対応

小型のベアボーンにDeskSlimシリーズが加わり、Mini PCポートフォリオを拡充。4.9リットルの超小型AI対応ワークステーションとして、DeskSlim B760およびDeskSlim X600という2機種を発表した。
DeskSlimシリーズはミニ・ワークステーションクラスのMini PCとして位置付けられ、最大120WのCPUをサポートし、PCIe 5.0 x16スロット搭載によりロープロファイル・デュアルスロット対応のビデオカードの取り付けが可能。
さらに、4つのDDR5メモリスロット、Energy Star 9.0の高効率設計を提供する。また、カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)、日本のトップランナー制度、EU ErP Lot 3、中国国家エネルギー効率基準(CNIS)など、主要な国際エネルギー効率基準に準拠。これにより、AI推論、コンテンツ制作、スマートリテール、CAD/ビジュアライゼーション、マルチディスプレイ展開といった用途に最適と謳う。
加えて、DeskMini B860シリーズやH810TM-ITXも披露。DeskMini B860は、1.92リットルの小型筐体に次世代Intelの性能を搭載し、日常用途に適した効率的なコンピューティングを提供。H810TM-ITXは、Mini PCやオールインワン(AIO)システムに求められる安定性と柔軟性を実現すると謳う。

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