- 文●いちえもん
- 編集●ハッチ

Cygamesは8月16日、アートスポットまつど(千葉県松戸市松戸1307-1 キテミテマツド9階)にて、小学生向けプログラミングワークショップ「Cygames Presents Tech Kids CAMP in MATSUDO 2025」を開催した。
Cygames Presents Tech Kids CAMP in MATSUDOは、千葉県松戸市に住む小学4年生から6年生を対象としたプログラミングワークショップ。主催のCygamesに加え、小学生向けプログラミング教育に取り組むCA Tech Kids、千葉県松戸市の3者が協力して開催している。
本ワークショップは子どもたちにプログラミングの楽しさを感じてもらうことを目的とし、2018年から松戸市内で毎年開催されているという。ちなみに参加費は無料だ。
今回、本ワークショップを取材する機会に恵まれたので、その模様をお届けしたい。
自分の力でオリジナルゲームを作る面白さがここに
Cygames Presents Tech Kids CAMP in MATSUDOは、プログラミング学習ソフト「Scratch(スクラッチ)」を使ってゲーム開発を体験・学習できるというものだ。ゲーム開発だけでなく、作ったゲームをみんなの前で発表するプレゼンテーションも行われる。
今回取材したのは、昨年開設されたばかりの「レベルアップコース」。本コースは過去に本ワークショップに参加したことのある小学生を対象に、オリジナルゲームの企画・開発を体験できる。本ワークショップでゲームづくりに興味を持ち、さらなるステップアップを図りたい子どもに適したコースと言えるだろう。
筆者が14時ごろに本ワークショップの会場を訪れると、子どもたちはオリジナルゲームの開発に没頭していた。取材前はワイワイと賑わってそうだったが、思った以上に静かだ。静かになるほど、デジタルのモノづくりに集中しているように見えた。


スケジュールによると、午前中はオリジナルゲームの企画を練る作業、午後はゲーム開発とプレゼンテーションといった流れだ。息抜きの一環として簡単なミニゲームも行われた。


ノートPCでプログラミングの作業を行い、わからないことがあれば黒い服を着たメンター(CA Tech Kidsのスタッフ)に教えてもらう。まさに、二人三脚のスタイルで開発を進めていく形だ。


オリジナルゲームの設計、開発を経て、プレゼンテーションが実施された。自分が作ったゲームをみんなの前で発表することが本ワークショップのゴールだ。ゲームを作ったら終わりではなく、子どもたちに作品を見せてフィードバックしてもらうことが重要なのだそうだ。
プレゼンテーション用のワークシートには、「作ったゲームのテーマ」「どういった人に遊んでほしいのか(ターゲット層)」「作ったゲームの内容」「開発のこだわり」などの項目が記載されてある。各項目を実際に埋めていき、あとは項目の内容を読み上げるだけだ。

ワークシートの内容を音読するだけとはいえ、人前で発表するのは子どもでも大人でも緊張してしまうもの。そこで、グループでプレゼンテーションの練習が行われた。グループに分かれて、1人ずつプレゼンテーションを行い、残りはプレゼンテーションを鑑賞するというものだ。
発表を終えると、メンターが作品のフィードバックをしてくれる。人前に出るための自信も養えるし、作品づくりの参考にもなるだろう。

グループごとの練習が終わると、いよいよ皆の前で発表する流れに。志願した子どもたちが皆の前に出て、自身が作ったオリジナルゲームを次々と発表していく。
発表された作品は、どれも独創的で面白そうなものばかりだった。雪合戦をテーマにしたシューティングゲームや数々の罠をかいくぐる横スクロールゲームなど、ジャンルは多種多彩だ。子どもたちの想像力の豊かさに感心させられた筆者であった。




時間が余ったので、会場を見学していた親御さんたちにオリジナルゲームを披露することに。その途端、授業参観のような、もしくは親子レクリエーションのような微笑ましい空気が流れはじめた。親子の団らんが盛り上がったところで、本ワークショップは幕を閉じた。

本ワークショップで作ったオリジナルゲームは、松戸市主催のプログラミングコンテストに応募可能。応募に向けてクオリティを上げたい場合は、USBメモリーに作品を保存し、自宅に持ち帰って作業しても良いそうだ。
今回取材したCygames Presents Tech Kids CAMP in MATSUDOは、小学校で必修化されたばかりのプログラミング教育を楽しく学べることが最大の魅力だ。子どもにゲームづくりを体験させてみたい人は、本ワークショップの受講を前向きに考えてみてほしい。
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