- 文●藤田 忠 編集●ハッチ

おもにハードウェアをメインにブースを巡った東京ゲームショウ 2025も、4日間の会期を終え、盛況のうちに閉幕したが、気になった出展ブースやデバイスは、まだまだある。
そんななかから、とくに触ってワクワクしたのが、ブースがひしめく、ホール9の片隅に、未来クリエイトが参考出展していたワコムEMR電子ペン技術を応用した「スーパーEMRマウス」だ。
この「スーパーEMRマウス」は、「Wacom Intuos」などのペンタブレットに利用されている電子ペンで培ったEMR(電磁授受作用方式)技術を活用することで、高速×高精度×バッテリーレス×ワイヤレス×超軽量を実現するゲーミングマウスなのだ。
電子ペンと同様に小型、軽量、バッテリー不要のセンサーモジュールを内蔵するマウス本体と、マウス位置の認識やマウスへの給電を行うシートが内蔵されている「マウスベース(マウスパッド)」のセットで構成されている。

通常、マウスはどれだけ、どちらの方向に移動したかで捉える「相対座標」になるが、「スーパーEMRマウス」はマウススペース上のマウス位置と、ディスプレイ上のマウスカーソル位置が「絶対座標」でリンクする。この絶対座標は、タッチディスプレイやスマホ/タブレットでの操作で、指=マウス、画面=マウススペースに置き換えると、わかりやすいだろう。
この絶対座標により、どんなマウスの向き(持ち方、操作の仕方)でも、狙った位置にピタッとカーソルを動かせるわけだ。マウスカーソルを大きく動かす際に、マウスを一旦持ち上げて移動距離を稼ぐ、必要はなくなる。また、画面の端からマウスカーソルを逆端に移動させたいときは、マウスを持ち上げて、端に置くだけで良い訳だ。

ワコム電子ペンと同じく、高速に絶対座標を検出できるほか、高精度な相対座標(移動距離)検出、マウス(操作デバイス)のバッテリーレス化、小型、軽量化が容易といった点もポイントだ。


エイム力を身につけらえる『Aimlabs』を試した感じ、絶対座標での操作は画面と、マウスとマウススペース位置関係を体が覚えないと、なかなか難しいと感じたが慣れれば、サクッと移動できそうだ。




試作品を含め、これなら製品化は間近?とも思ったが、まずは東京ゲームショウ 2025で多くの意見をいただいてからとのこと。なお、ワコムのEMR電子ペン技術を活用しているが、ワコムブランドではないため、価格面にも期待できそうだ。
コメント