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5K@120fpsやウルトラワイドにも対応!対応ゲーム以外のインストールや、Steam Cloud非対応ゲームのセーブも可能、超進化したGeForce NOW Blackwell RTX体験デモレポ

  • 文●ハッチ

 NVIDIAは11月22日、都内某所にてGeForce NOW Blackwell RTX メディア向け説明会&デモ体験会を実施した。GeForce NOW Blackwell RTXは2025年8月18日に発表し、9月12日に対応を開始した、クラウドゲーミングサービス「GeForce Now」の最新アップデート。

 GeForce NOWの最上位プランであるGeForce NOW Ultimateを契約しているメンバーは、現在最新のNVIDIA Blackwell アーキテクチャベースのGPU、GeForce RTX 5080が利用でき、5K解像度で120fpsのゲームプレイなどが可能になっている。

 GeForce NOWはネットワーク経由でクラウドに接続し、数千のゲームが高性能なGeForceのGPUでプレイ可能なサービス。ノートPCや、先日発売されたばかりのASUS「ROG Xbox Ally」などのハンドヘルドPC、対応するスマートTVなどさまざまなデバイスで利用できる。

 ネットワーク環境さえ整っていれば、ハードウェアの性能に依存しないため、本来AAAの重いPCゲームが動かないビジネス向けのノートPCなどでも、快適にPCゲームがプレイできるようになる。

SteamやEpic、Xbox、Ubisoftのゲームなどがプレイできる

 今回のGeForce NOW Blackwell RTXでは、GeForce RTX 5080のパフォーマンスが利用できるため、DLSS4といったマルチフレーム生成や、応答時間は最短30ミリ秒の低遅延ストリーミング、新たなCinematic-Quality Streaming (CQS) モードにより、よりローカルプレイに近い色彩と精細な映像美でゲームがプレイできる。

 また、Logicoolのレーシングホイールに対応し、クラウドゲーミングでもレーシングホイールにてレースゲームが楽しめるようになった。さらに、従来はサーバーにプリインストールされていた、対応タイトルのみクラウドでゲームプレイできたが、ユーザーが購入しているゲームを割り当てられた容量までインストールしてプレイできる「Install-to-Play」に対応したことで、より幅広いゲームがプレイできるようになった。

 さらに、Steam Cloud非対応のゲームもクラウドにセーブできるようになるとしている。

GeForce NOW Blackwell RTXの主なアップデート機能
GeForce NOW Ultimateのユーザーは、GeForce RTX 5080が利用できるようになった
マルチフレーム生成にも対応したことで、最大2.8倍もゲームのフレームレートが向上するという
Cinematic-Quality Streaming (CQS)モードでは、より広色域でコントラストの高いグラデーションで、ノイズの少ない映像美でゲームがプレイできるようになった
右がCQSを有効、左がCQC無効の場合。写真ではわかりづらいが、暗い部分の黒つぶれがより解消され、鮮明になるなどの恩恵がある
Steam DeckなどのハンドヘルドPCでのパフォーマンスも向上
Logicoolのレーシングホイールや、LGのスマートTVにも対応
最新のAAAタイトルも追加
「Install-to-Play」では、100GBのストレージが利用でき、インストールしたゲームがプレイできる

 実際に会場では、Cinematic-Quality Streaming (CQS)モード有効と無効のデモなども行われた。実際に見ると、従来でも比較しないとローカルでゲームをプレイしているのとそん色ない精細な映像でゲームプレイできていたが、より岩肌の感じが鮮明になり、暗い影になっている部分の黒つぶれが解消されているのが、はっきりと分かった。

右がCQS有効、左が無効。写真ではわかりづらいが、比較すると違いは明らかだ。ゲームは『黒神話:悟空』

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 また、5KウルトラワイドのLGのディスプレイでの動作も確認できた。おそらく、44.5インチ(5120×2160ドット)のOLEDディスプレイ「45GX950A-B」と思われる。曲率800Rという非常に没入感の高いカーブを描いたウルトラワイドディスプレイでのゲームプレイは、まるでVRヘッドセットで映像を見た時のような奥行き感を感じる。

 それでいて、高解像度で有機ELの美しい映像かつ120fpsと滑らかなフレームレートで、非常に動作が重い『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』が快適にプレイできていた。こうした、高精細なディスプレイがあれば、PC性能が低くてもハイエンドなゲーミングPCなしで快適にゲームプレイできるのもクラウドゲーミングの強みだろう。

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 Zen 2ベースのカスタムAPUと、型古なCPUを搭載し、軽いゲーム以外は厳しいSteam Deckでも、90Hzのリフレッシュレートを活かした90fpsでゲームがプレイできた。CPU内蔵のGPU性能は向上しているが、やはりdGPUを搭載したゲーミングノートPCや、デスクトップPCには及ばない。

 しかしながら、クラウドゲーミングでは、ハイエンドゲーミングPC並みの性能で、PCゲームが快適にプレイできる。GeForce NOW Ultimateは、1ヵ月3580円、年間プランだと3万5990円。GeForce RTX 5080の価格が19万~29万円台で、今後も今回のように最新世代のGPUにアップデートしていく可能性も考慮すれば、自分でビデオカードやPCを買い替えるよりお得感はあるのではないだろうか。

 レーシングホイールにも対応。現状主要なLogicool製が対応とのことだが、他のメーカー製が動作しないのかも気になるところ。レーシングホイールはあるが、PCが古くなって最新のレースゲームが高フレームレートでプレイできない、といった悩みがある人にも良いかもしれない。

 実際に、遅延を感じることなく、ローカルでプレイするのと同じようにプレイでき、ハプティックフィードバックもきちんと動作していた。気になる人は試してみてはどうだろうか。

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