本サイト「LevelUp Logy」は、“スマートフォンやパソコンでゲームを快適にプレイするには?”をテーマに、ゲーム向けのハードウェアやゲームの最新情報、お得な情報をお届けするニュースメディアです。

通信はAIで最適化する時代!?ASUS、都内にて対話で通信環境改善なども可能な最新ルーター「ROG Rapture GT-BE19000AI」の説明会を実施

  • 文●ハッチ

 ASUSは4月21日に、世界初AIコア搭載のトライバンド無線LANルーター「ROG Rapture GT-BE19000AI」の説明会を都内にて開催した。日本国内での発売日は2026年春頃とし、価格についても後日公開予定としている。

 本製品はメインプロセッサーにBroadcomの「BCM4916」(Quad-Core、2.6GHz)を搭載し、それとは別に7.9 TOPSのAI処理性能を持つNPUを内蔵したSynapticsのAIコア「SL1680」(Quad-Core、2.1GHz)を備える。

同社資料から抜粋した、主なスペック

 「BCM4916」は64ビット対応のARMv8プロセッサーで、4GBメモリーと32GBフラッシュメモリーを備える。一方、「SL1680」は64ビット対応のArm Cortex-A73プロセッサーで、Imagination PowerVR Series9XE GE9920 GPU(OpenGL ES 3.2、Vulkan 1.1、OpenCL 1.2をサポート)に加え、4GBメモリー、32GBフラッシュメモリーを搭載する。

 通信は最新のWi-Fi 7に対応。2.4GHz/5GHz/6GHzのトライバンドに対応し、さらに4096-QAM/320MHzチャネルを加え最大19Gbpsの無線通信を実現。10G×2・2.5G×4の有線ポートで最大31Gbpsのネットワーク容量を誇る。

 筐体は30%増厚アルミプレートとナノカーボンコーティングにより、前世代機比で放熱性能を18%向上するとしている。余談だが、アンテナはある時期から国内では脱着がNGとなったため、脱着ができないとのこと。化粧箱にはアンテナが折りたたまれて収納されているそうだ。

会場には内部が見える形でも展示されていた。フラッシュメモリーは16GBとなっているが、32GBの誤りだと思われる
背面ポートも充実
2つの10GBポートを搭載し、1つはWANにも対応、もう1つはゲーム専用のGaming Portして利用できる。1つの2.5G WAN/LANと、3つの2.5G LANも実装。WAN/LANは自動で検出される

 また、本説明会では製品の説明のプレゼンテーターとして株式会社ODYSSEY 代表取締役のeスポーツキャスター平岩康佑氏が行った。

平岩康佑氏

 本製品はAIアシスタントの「Private Edge AI」が起動しているため、ルーターに直接質問して通信速度が遅いなどの問題解決を提示してくれるという。クラウドベースのデータベースをローカルでも持っているため、オフラインでも利用できる。

 一般的なルーターであれば、通信トラブルでネットワークが使えなくなった場合、PCを使ってインターネットでトラブル解決を調べることができなくなるが、そうした通信トラブル時でも解決策を回答してくれるというメリットがありそうだ。

 ただし、現状英語のみに対応している。同社の開発側も多言語対応の必要性については認識し、日本法人からも日本語対応については要望を出しているようなので、将来的には実装されるかもしれないとのことだ。とはいえ、最近ではChatGPTなど日本語翻訳の方法は多様化し、精度も高いためそうしたAI翻訳と併用すれば、特に問題なく使えるだろう。

質問例

 また、従来製品ではGaming Portに接続した機器のみトラフィックを自動で優先付けし、高速通信を実現していた。しかし、本製品の「AI Game Boost」では、デバイスの検出、トラフィック優先制御、ルーティングの最適化をリアルタイムに実行し、無線・有線問わずAIが自動で遅延を削減。

 自動でゲーミングデバイスを認識するため、最近流行りのROG Xbox AllyやSteam Deckといったゲーム機型PCの通信も最適化してくれるとしている。同社のグローバルの社内テストでは、AI Game Boostによりレイテンシーは最大34パーセント低減したとしている。

 それに加え、従来の「Adaptive QoS」を進化させた「Adaptive QoE」も搭載。Adaptive QoSは、ゲームや動画のストリーミングなど、手動でユーザーが通信の優先度を調整する機能だった。しかし、「Adaptive QoE」はパケット単位でゲームか動画か判別し、AIが運用パターンを学習して最適化してくれるという。

 また、AIがゲームサーバーの経路を、リアルタイムレイテンシーと混雑状態でリアルタイムに動的に選びなおして、Pingとパケットロスを最小化してくれる「GTNet」にも対応。さらに、ネットワークを保護し、不要な広告をブロック、迷惑な追跡を阻止する「AiProtection」、ペアレントコントロール機能もアプリごとに設定できるようになったとのこと。さらに、VPNにも対応する。

従来のGPN(Gamers Private Network)は、ゲームサーバーとの最短ルートを選択していたが、GTNetは最速ルートを自動で選択してくれる機能とのこと
「AiProtection」も6.0になり、広告ブロック、追跡ブロックが追加された
ペアレントコントロールもアプリごとに設定できるようになった

 そのうえ、1つのサーバー上で複数のOSを動かせる仮想化技術であるDockerも搭載し、スマートホーム、メディア、ネットワークサービスのためのオールインワンプラットフォームを構築できるとしている。Home AssistantやAI動画認識用のFrigateなど、別途PCや開発ボードなしで、さまざまなアプリを実行できるとのこと。

Home Assistantで、IoTデバイスやネットワークサービスが制御可能
すべてのアプリは、Home Assistantで統合・管理できる
AIで物体検出してくれるオープンソースのNVR(Network Video Recorder)とも連携できる
ASUSのUIに統合されていないアプリもDocker Hubにて手動でインストールできる

 平岩氏はルーターは、一度設定したらそのまま放置してしまいがちだが、今回AIが搭載されたことで、最適化が面倒というハードルもなくスムーズに行える。それにより、本当は今の回線でもっとレイテンシーが落とせたんだ、ほかの国のサーバーと繋いでもゲームが快適にできたんだという発見にも繋がる。

 上級者はDockerなどを使うと、本当にいろんなことができるようになるので、ぜひ製品をチェックしてもらえればと思っていると締めくくった。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次