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DeepCool新型「AG600」をRyzen 7 9800X3Dで検証!6本ヒートパイプ&全高150mmクーラーの実力は?

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  • 文●藤田忠 編集●ハッチ

CPU連続フルロード時のCPU温度などをチェック

 CPUに高負荷をかけるストレステスト実行中のCPU温度などを確認していこう。ストレステストには、CGレンダリング系ベンチマーク「Cinebench 2026」と、モニタリング&テストアプリケーションの「OCCT」を使用した。「Cinebench 2026」は「CPU(Multiple Threads)」を「30 minutes(Test Stability)」で実行し、「OCCT」は「CPU」テストを30分間連続実行した。

 実行中の推移は「HWiNFO 64」で記録し、CPU温度(CPU (Tctl/Tdie) [°C])、CPUクロック(Core 4 Clock (perf #1) [MHz]※Ryzen Masterで認識される★マークのコア)、CPU消費電力(CPU Package Power [W])の値を抽出。テストの後半10分間を、それぞれグラフにまとめた。

 発熱量につながるCPU消費電力は、「Cinebench 2026」実行中が最大148.3W、平均143.2Wで、「OCCT:CPU」実行中が最大153.0W、平均150.5Wに達している。CPU温度も、「OCCT:CPU」実行時のほうが、高くなり、最大温度は89℃とギリギリだが90℃を下回った。

 PCケースのフロント、またはフロントサイドファンからのエアフローがある実使用環境では、若干CPU温度は下がると思われるが、冷却パフォーマンスとしては取り立てて言うほどではない。

「Cinebench 2026:10min」実行時のスコア。CPU温度を80℃台前半に抑え込めているだけあって、Ryzen 7 9800X3Dのパフォーマンスを引き出せているスコアになっている

 冷却パフォーマンスとともに大事なファンの動作音も確認した。

 騒音の感じ方は、個人差もあるがバラック状態(頭(耳)は、ファン排気側から60cm程度の位置かつ同じ高さ)だと、アイドル時の900rpm台の回転数でも、深夜だと若干サーという音が耳に入ってくる。エアコンなどの環境音にまぎれてしまうレベルなので、PCケースに収めた状態なら気にならないだろう。

 ストレステスト中は、CPU温度が80℃を超えるため、ファンの回転率は100%に張り付き、回転数は2300rpm前後となっている。そのため、CPUクーラーのファン排気側から30cmの位置の騒音値は、45.4dBAを記録した。バラック状態なのを考えると、爆音ではないがPCケースに収めても音を感じられるレベルだ。

 そこでファン回転数を手動でカスタマイズ。バラック状態でも騒音値を40dBAにまで抑えた状態でストレステストを実行した。

80℃〜100℃までのファン回転率を70%、回転数1900rpm前後に設定することで、騒音値を抑えた

 ファン回転数を下げることで、当然ファンが生み出す風量は低下する。そのため、ストレステスト中のCPU温度は、両テストともに2℃弱上昇し、「OCCT:CPU」実行時の温度は、平均値も90℃を超えてしまった。Ryzen 7 9800X3Dの最大動作温度は、95℃なので温度上限に近い運用になるが、十分ありだろう。

コンパクトなPCを組むときの選択肢のひとつに

 約67mm厚のシングルヒートシンク&120mm径ファンで構成されたDeepCool「AG600」を軽く試してみたが、冷却パフォーマンスは、その仕様からは妥当なところで、静音性はカスタマイズ運用を含め、まずまずといった感じだ。

 価格面としては、4000円切りでデュアルヒートシンク&ファン構成の製品もあるため、価格競争力という面ではやや厳しい。冷却、静音、価格といったパフォーマンス面よりも、対応するCPUクーラーの全高が150mm前半までのPCケースに余裕を持って搭載できるという点が、最大の魅力になりそうだ。

DeepCool新型CPUクーラーのひとつとなる「AG600」。各パフォーマンスは微妙なライン上に位置するが、120mmファンを搭載した全高150mmのCPUクーラーは意外とない
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