- 文●いちえもん 編集●ハッチ
「よく学び、よく遊べ」スタイルが攻略の鍵
『Gothic 1 Remake』の過酷さを強調しまくったが、個人的に良いと思った点も述べておきたい。
まずは、成長の達成感が気持ちいいこと。先ほども述べたように、本作はヒントが少なく、どう進めたらよいかわかりづらい。そのため、積極的に学びに行く必要がある。たとえば、聞き込みで情報を収集したり、トライ&エラーで敵の攻撃パターンを把握したりするなど。「学んで、学んで、学んで、学んで参ります」の気概を持ってプレイしなければならないのだ。


本作における勉強は、とにかく大変で、とにかく過酷である。情報を求めて同じエリアをぐるぐる探索しなければならないし、なんなら途中で命を落とす可能性すらあるからだ。
しかし、苦労して手に入れた知識であらゆる困難をクリアできたときの達成感はひとしお。昨今のオープンワールドRPGではなかなか味わえない体験だ。オープンワールドを多くやりこんできた人も、新鮮な気持ちで楽しめるかもしれない。



もうひとつの良い点は、オープンワールドらしい自由度の高さだ。プレイスタイルも攻略方法も多彩で、自由な発想で遊べるところがいい。囚人らしく外道プレイに徹してもいいし、善人らしく正攻法でプレイしてもいい。

自由を象徴するものといえば広大なフィールド。本作には各派閥の拠点や森林地帯、鉱山、廃墟、洞窟など多種多様なスポットが存在する。各スポットには攻略に役立つお宝やヒントが隠されているため、隅から隅まで寄り道してみたいという欲が湧いてくる。これぞオープンワールドの醍醐味というものだ。



自由度は確かに高いが、主人公がまだ非力なため、お散歩感覚で探索することは難しい。探索中にモンスターや盗賊に瞬殺される恐れがあるためだ。寄り道したら殺されると考えると、拠点から離れたくない気持ちに駆られてしまう。だって安全なんだもの(NPCを攻撃さえしなければ)。


従来のオープンワールドゲームよりも不便であることは確かだが、進捗に応じて自由度も高まっていく。主人公が強くなるにつれ、これまで行けなかったスポットに行けるようになる。
「行動できる範囲が広がる=成長している」と考えると、ゲームプレイのモチベーションが一気に向上する。そういった自己成長を実感できる点こそ、『Gothic 1 Remake』の利点ではないかと筆者は考えている。
まとめ:シビアだけど知見を得れば得るほど面白くなる……かも?

最近のオープンワールドゲームは、フィールドの面積や快適性、プレイアクティビティの充実度を重要視しているように感じる。その点、『Gothic 1 Remake』は昔ながらの硬派なオープンワールドゲームだ。筆者は原作未プレイのため、本作の情け容赦ないゲームシステムに驚いてしまった。初心者なのに、間違えて上級者コースに足を踏み入れてしまったような絶望感を覚えたものだった。
だが、世界のしくみを少しずつ理解し、主人公を強化し、移動範囲を広げていくと、本作の面白さが少しずつわかるようになる。覚えることは多いものの、習得した知識で物事を解決できた瞬間がとにかく気持ちいいのだ。それこそが『Gothic 1 Remake』の隠された魅力ではないだろうか。
いつもと違うオープンワールドゲームに挑戦してみたい、苦労してみたいという人は、『Gothic 1 Remake』を手にとってみてほしい。「俺TUEEE!」が一切通用しない、過酷なファンタジー世界が待っている。

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