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「玄人志向」から「Crowxis」へ――CFD販売がリブランドを決断した理由とは?

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  • 文●ハッチ

“玄人志向でいいや”ではなく、“Crowxisがいい”に変えていきたい

編集部:価格帯は、今までの玄人志向と同じく高コスパは貫き通す考えでしょうか?

三谷:基本的には変わらずですが、上にもブレたい。いつも通りのコスパの良い製品もあるけれど、他もあるよ、こっちも見てねという形にしたい。

黒川:名前からのイメージから来るコスパは皆さんの周知の事実ではあると思いますが、玄人志向のまま高いモデルを出すと、違和感しかないと思うんですよ。しかし、今回は名称も変更され、「何かを伝えていく」というのが1つのキーワードになっています。いいものを伝えるには、それに見合った機能が必要。そこに対して価値を感じていただければ、上のグレードを買っていただければよいですし。いや、自分にはいらないなと判断された方には、今までのグレードを買ってもらえればと。

三谷:もしかしたら、(コスパの良い)製品しか出さないと勘違いされないように、上のグレードから出してくるかもしれません。しかし、それで上のグレードしか出さないブランドと思われてしまう危険性もあるので、そのバランスが難しいですね。

編集部:ベースは変わらないけど、若干付加価値を加えた上の製品も出して幅も広げて、イメージも変えていくといった感じでしょうか。

黒川:そうですね。プラスワンが必要な方もいると思いますので、そういったユーザーにもしっかりと提案できる製品を出していきたいと考えています。

三谷:“玄人志向でいいや”ではなく、“玄人志向がいい”に変えていきたい。そんなイメージです。

編集部:玄人志向は、名称からも玄人向けというイメージも付いてしまっていると思うのですが、そのイメージを払拭するような変更点などは何かありますか。

黒川:玄人志向では、CFD販売の名前を基本出していませんでしたが、販売元を明記することで、1つ安心材料にできるかなと思っています。また、現在サポートは電話、メールで受けられるのですが、LINE含めた新しい問い合わせ方法を追加しようと考えています。

編集部:玄人志向の時はパッケージなどを他社よりもシンプルで、コストダウンにも寄与していたところがあると思いますが、Crowxisではどう変わるのでしょうか。

黒川:パッケージがすっきりしたデザインというのは踏襲しつつも、ユーザーが買うための判断材料はしっかりと記載し、それ以外は削ぎ落していく。ユーザーが今必要な情報はパッケージに記載し、後で必要な情報はウェブサイトなどに、しっかりと記載し、スリム化していこうと考えています。

編集部:発表が東京ゲームショウになったのは、たまたまタイミングがあったのか、それとも今後ゲーマーの方によりフォーカスしたくあえて合わせたのか、どういった意図があったのでしょうか。

黒川:ゲームショウでお披露目しましょうというのは、私から提案させていただきました。ユーザーさんがパソコンをゲームに使う割合が非常に多いので、タイミング的にもゲームショウがちょうど良かった。あと、ゲームを分解していくと、絵と映像、音楽とクリエイティブな要素をふんだんに含まれているので、パソコンを使うお客様が多く集まる、良い環境かなと思いましたので、それも選んだ理由になっています。

編集部:東京ゲームショウで展示される製品は?

黒川:グラボ、電源、メモリー、CPUクーラー、ハードディスクケース、ゲーミングチェアといった、コンセプトモデルや開発中のモデルを全部出そうかなと思っています。継承するというところがポイントにあるので、展示がグラボだけだと、グラボだけ踏襲するのかなと思われると、本来の意図とは変わってしまうかなと思いますので、出せるものは全て出していくと思っています。

チェアは関家具とタッグを組んでErgohuman × Crowxisモデルを展開予定

編集部:ちなみに、グラボや電源というこれまでの肝の製品以外で、今後伸ばしていきたい製品は何かありますか?

黒川:クーラーかなと思っています。ポイントとなるのはファンの部分。ファンが良ければ水冷、空冷どちらも十分な能力を発揮できるかなと思うんですよね。昨今、CPUの発熱がすごく高いので、皆さん冷却性能に四苦八苦しているところがあると思うので、そこに対して1つの判断材料になれると、強みになっていくのかなと思っています。

編集部:クーラーでは、何に一番こだわっているのでしょうか。

黒川:ファンの部分には一番こだわりたいとは話しています。私はパソコンを長く使っていますが、うるさいのが嫌なんですよ。ゲームしてるからイヤホンを付けているでしょ、って言われるんですけど、アイドル(待機)時でもうるさいのは嫌なんですよ。パソコン体験としてマイナスになってしまうものは、排除していくべきだと思っているので、そういった気になる部分は、しっかりとこだわっていきたいと思っています。

水冷クーラーはM.2 SSD用冷却水枕も備え、CPUと一緒にSSDも水冷で冷やせるという、ユニークな製品を展示していた

三谷:あと、弊社の製品を全部使ってパソコンを組み上げた時に、どんな感じになるのかは、今までやっていないので。Crowxisブランドで構成した時にどうなるのかは、何らかの形で見せていきたいとは思っています。

編集部:他社のPCパーツメーカーさんは、BTOメーカーさんと組んだコラボPCも出されていますが、そういった取り組みを考えてはいないのでしょうか?

黒川:TSUKUMOさんとのコラボは考えています。詳細は準備が整い次第お知らせします。メーカーと代理店のコラボPCと違って、販売店とメーカー代理店とのコラボになるので、販売店に来られるユーザーの要望をしっかりと汲み上げられるような仕組みを作り、1つのブランドとして展開していくことが大事かなと思っています。

東京ゲームショウでは、『餓狼伝説 City of the Wolves』とのコラボPCも展示。こうしたIPとのコラボレーション製品にも期待したい
また、東京ゲームショウのブースにはZOTAC製の小型PCも展示されていた。こうした小型PCの展開も構想にはあるとのこと

編集部:最後に何かこれだけは伝えておきたいというものは何かありますか?

黒川:「創造環境の最適解を導き、ひとりひとりの創造活動を支え続ける」をを今回のブランドの理念にしています。我々の持っているものを十分に伝えていきたいというところと、それによって自分の判断軸を持って、自分のやりたいことを、ちゃんとやっていただきたいという思いを掲げて、今後活動していきたいと思っています。

三谷:会社としては、これまで同様の一定レベル、我々の求める最低基準は、絶対に変えない。これが“継承”という部分になります。我々の役割としては、日本のお客様が安心して使える環境、品質をお約束するブランドにする。そのために、情報は隠さず開示し、サポートを今まで以上に充実することで、合理的な判断の軸になるのかなと、経営側としては考えています。

編集部:本日はありがとうございました。今後のCrowxisの製品と、活躍に期待しています!

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 玄人志向の良さをちゃんと継承しつつ、名前を変えて初心者にも寄り添う決断、本当にかっこいいです!
    「導き」と「軸」という想いがCrowxisに込められてるのが伝わってきて、Crowxisが良いと思えるこれからの製品が楽しみで仕方ありません。
    応援してます!

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