- 文●いちえもん 編集●ハッチ

コナミデジタルエンタテインメントが販売する『SILENT HILL: Townfall』は、同社を代表するサイコロジカルホラー「SILENT HILL(サイレントヒル)」シリーズの最新作だ。2026年9月24日から販売中。
本作は、シリーズの象徴である「濃い霧に包まれた架空の街」「醜いクリーチャー」「謎解き」はそのままに、「一人称視点」と「ステルス重視のゲーム性」を採用している。
2024年発売の『SILENT HILL 2(リメイク)』、2025年発売の『SILENT HILL f』と、1年に1本のペースでシリーズの最新作が発売されている今日この頃。両作品は国内外で高い評価を受けたうえに、配信を通して話題になったのは記憶に新しい。
来る3年目にリリースされたSILENT HILL: Townfallはどうだろうか。そこで今回は、本作のクリア後レビューをお届けしたい(ネタバレなし)。
一人称視点を採用した「サイレントヒル」シリーズの最新作
SILENT HILL: Townfallの舞台は1996年のスコットランド。灰色の海に浮かぶ架空の孤島「セントアメリア」へ漂着したサイモン・オーデルが主人公だ。なぜ島へ漂着したのか、なぜ医療用のリストバンドや輸血用の器具が腕に装着されているのかわからぬまま、霧に沈むセントアメリアを探索することになる。
実在の俳優を起用しているためか、カットシーンは映画さながらのクオリティだ。ストーリーの詳細は控えるが、人間の内なる闇をあぶり出す演出と、人間の精神を具現化した裏世界のビジュアルに圧倒された。ストーリーに隠されている謎と主人公の行く末が気になる人は、その目で確かめてほしいものだ。



冒頭でも軽く述べたが、本作は一人称視点を採用している。2024年にリリースされた『SILENT HILL: The Short Message』以来だ。三人称視点が多いシリーズ作品の中では珍しい部類に入る。
主人公の視点で「SILENT HILL」シリーズの世界を探索できることと、敵との距離感が伝わりやすいことが一人称視点のメリット。その場にいるような疑似体験がミソになっているのだ。物陰に隠れて敵をやりすごしたり、敵と戦ったりする場面では、三人称視点よりも強い緊張感と恐怖を味わえる。過去作とは違う恐怖を体験できる点こそ、本作独自の魅力ではないだろうか。


また、Unreal Engine 5による美麗なグラフィックも魅力のひとつ。全体的な部分から細かい部分まで写実的に描写されていて、ビジュアルのクオリティは過去作以上ではないかと感じた。霧に呑み込まれた街だけでなく、建物内の部屋、裏世界も見応えがあり、一人称視点でじっくり鑑賞できたことに喜びを見出せた。




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