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ASUS、解像度とリフレッシュレートが変わるデュアルモードのゲーミングディスプレイを2製品発表!メディア内覧会でプロゲーマーと人気YouTuberが魅力を語った

  • 文●ハッチ

 ASUS JAPANは2025年10月8日にメディア内覧会を行い、世界初の610Hzのゲーミングディスプレイ「ROG Strix XG248QSG Ace」の紹介や、解像度とリフレッシュレートを切り替えられるデュアルモードのディスプレイ2機種を発表した。

目次

TNパネルの弱点を改善し、610Hz&0.1msの応答速度などにも対応!

「ROG Strix XG248QSG Ace

 「ROG Strix XG248QSG Ace」は9月19日に発売した24インチのゲーミングディスプレイ。実売価格は13万6200円前後。同社が開発したSuper TNパネルを採用し、従来のTNパネルの弱点を解消しつつ、610Hzと高いリフレッシュレートと0.1msの応答速度、0.8msの入力遅延を実現している。DisplayHDR 400や、同社のライティング同期技術「Aura Sync」にも対応する。

 同社のディスプレイのセグメントは、ROG SWIFT、ROG STRIX、TUF GAMINGと3つあり、ROG SWIFTはガジェット好きやハードゲーマー向け、ROG STRIXが競技ゲーマー、ストリーマー、オウルラウンドゲーマー向け、TUF GAMINがカジュアル、ストリーマーファン向けといったエントリー向けになっている。

 そんななか、「ROG Strix XG248QSG Ace」は、ゲーミングマウスの「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」、ゲーミングキーボード「ROG Falchion Ace」と同じ、ROG Ace eスポーツコレクションの1製品となっている。プロのeスポーツ選手や、FPSのゲーマーのために応答性やパフォーマンスを追求したディスプレイと謳う。

 また、 本製品のスタンドは従来機よりも30%削減し、コンパクトに。スイベルは左右45°、高さは最大160mmまで調整でき、チルトにも対応する。

 発表会には、モニターを主に扱うYouTuberのモニ研さんと、プロゲーミングチーム VARRELのNICOさんが登壇。

VARRELのNICOさん(左)、モニ研さん(右)

 それぞれ、事前に製品を使用して思ったことをコメントした。実際プロゲーマーであるNICOさんが普段、どのようにゲームをプレイしているか再現したのが以下のデスク配置。

 キーボードはディスプレイに近く斜めに配置されている。NICOさんは、大体FPSの操作はWASDを使う。手を前に出して操作する人が多く、その場合スタンドが大きいと手が当たることがあるが、本製品はスタンドがコンパクトなため、手が当たらず快適だ、とコメントした。

実際にNICOさんが『オーバーウォッチ2』にてデモプレイ
『オーバーウォッチ2』では、フレームレートが600fpsまで設定できるとのこと

©2025 Blizzard Entertainment, Inc.

 FPS用のモニターはなぜ24インチなのか、という質問に対して、「競技用として24インチを使っている。27インチ以上と大きい方が有利に働くのでは?と思う人もいると思うが、視野が分散してしまう。モニターの端を見てから、視点を戻すことになるが、24インチだと視点を動かさずにプレイできる」と語った。

 Super TNパネルについては、FPSに有利な性能を備えているとしている。リフレッシュレートは610Hzと圧倒的。使ってみるまでは体感が本当に変わるのかと懐疑的だったそうだが、実際に610Hzから480Hzに戻してみると変わっていると感じたとのこと。

フレームレートによって、映像の滑らかさと鮮明さが変わるとしている

 また、TNパネルは色域が低いという弱点があったが、モニ研さんはSuper TNパネルだと低いとは感じなかった。IPSパネルと比較してもパッと見わからない、もしかしたらIPSよりもキレイに感じたと回答した。

 さらに、ROG Strix XG248QSG Aceは、ELMB 2(Extreme Low Motion Blur 2)にも対応。ELMBはディスプレイのリフレッシュの合間にバックライトをオフにして黒を挟むことで、ディスプレイのぼやけ、動く被写体がブレて見えるモーションブラーを軽減する機能。

 ELMB 2はバックライトのライトを増やすなどの改善を行うことなどの改良を加え、従来よりも画面が暗く感じることがないようになっている。実際にモニ研さんは、そんなに暗く感じなかったとコメントした。

アスペクト比を16:9から4:3に変更し、表示することもできる

 さらに、本製品には最近のゲーミングモニターには標準搭載されているレティクルを表示する機能なども、きちんと搭載している。 レティクルの表示機能は、ゲームによっては禁止されているが、そのレティクルの色が背景などによって変わる。モニ研さんは、レティクルの色が変わる機能は他社製品もあるが、背景色と同化する製品もあるなか、ROG Strix XG248QSG Aceでは見易い色に自動で変わったと好印象な感想を述べた。

 インターフェースと主なスペックは以下のとおり。

付属品

 ちなみに、製品保証期間は3年となっている。また、注意したい点として、 610Hz対応するにはWindows 11が必要かつGeForce 40シリーズ以降またはAMD Radeon W7000シリーズ以降のビデオカードが必要。CPUは第14世代IntelまたはAMD Ryzen 7000シリーズ以降が必要とのこと。

610Hzに対応するためのPCの条件

デュアルモード対応のディスプレイを2製品が10月下旬発売予定!

発表会場では「ROG Strix OLED XG32UCWG」が展示されていた

 新製品として発表されたのが、31.5インチでWOLEDパネルを採用したゲーミングディスプレイ「ROG Strix OLED XG32UCWG」と「ROG Strix OLED XG32UCWMG」の2製品だ。いずれも、搭載する機能は同じだが、「ROG Strix OLED XG32UCWG」が4K 165Hz&フルHD 330Hzなのに対して、「ROG Strix OLED XG32UCWMG」は4K 240Hz&フルHD 480Hzになっている。

 本製品の説明パートには、モニ研さんと、Dead by Daylight公式配信者柏木べるくらさんが登壇し、製品を使ってみた感想などを語った。

左が仮面実況者の柏木べるくらさん

 本製品は簡単に取り付けができるクイックリリーススタンドを採用。当然、Aura Syncにも対応。スタンドの頂点にはさまざまなマウント機器に対応する三脚ソケットがあり、実況配信用のカメラなどを固定できるとしている。さらに、近接センサーも搭載。ROG Strix XG248QSG Aceと同じく、スタンドがコンパクトになっている。

 スイベルは左右15°、高さは80mmまで調整可能。モニターアームを取り付ける際には、付属のVESAマウントが必要としている。

 パネルは白色光を発するOLED層の下にカラーフィルターを配置するWOLEDとなっている。Display HDR TrueBlack 400や黒の深みを損なわない光沢フィルムのTrueBlack Glossy WOLEDも採用。コントラスト比が高く、深い黒と鮮やかな色彩を実現し、さらに応答速度は0.03mm(GTG)と高速。

実際に柏木べるくらさんが『Dead by Daylight』でデモプレイ

© 2015-2025 and BEHAVIOUR, DEAD BY DAYLIGHT and other related trademarks and logos belong to Behaviour Interactive Inc. All rights reserved.

 実際にゲームをプレイした感想を聞かれ、べるくらさんはかなりキレイで光沢感があり、高級感がある。自分はホラーゲーム中心なので、OLEDでは暗い画面だと自分の顔が映るので、相性はどうなんだと思っていたが、黒が引き締まっていて全然問題なかった。

 さらに、最近のホラーゲームは、霧が出たり、コントラストが大事。そこがはっきりくっきり出たうえ、見にくくない。最近発売されたばかりの『サイレントヒルf』にも言及し、昔のサイレントヒルだと黒い部分が潰れるなどしていたが、そういうことがなかったとコメントした。

反射の比較。一番左のTrueBlack Glossy WOLEDは、黒が引き締まっていて反射が少ない

 また、OLEDは焼き付け問題が課題となるが、さまざまな対抗機能も備える。近接センサーによって席を立つと自動的に消灯する。さらに、連続使用時に画面を再キャリブレーションしたり、画面のピクセル位置を定期的にわずかに動かし、焼き付けの発生を抑制したりといった機能も備える。加えて、2ではないがELMB機能も備える。

 主なスペックと付属品は以下のとおり。3年保証付きで、いずれも2025年10月下旬にリリース予定としている。

クリエイター向けのQD-OLED採用ディスプレイも発売

 また、同社は9月26日に発売したばかりのクリエイターのためのブランド「ProArt」シリーズの「ProArt Display OLED PA32UCDM」の製品紹介と展示も行った。

 「ProArt Display OLED PA32UCDM」は、量子ドットのQD-OLEDパネルを採用した、3840×2160ドットディスプレイ。従来のクリエイター向けディスプレイはリフレッシュレートが60Hzが一般的だったが、240Hzと高くリッチな映像コンテンツにも対応できるとしている。

 従来よりもさらに洗練されたデザインを採用し、近接センサーにも対応。前述したゲーミングディスプレイ同様に、従来モデルはスタンドが大きいという声があったため、50%コンパクトになったとのこと。

 さらに、従来と異なり輝度を内部調整することで、鮮やかな黒が表示できる。シネマグレードのDCI-P3カバー率99%にも対応。加えて、本製品は測定器を使わないと人の目では認識できない、ガンマ値が1以下で出荷されている。そのため、色を調整する際に、かなり高い精度で自分好みに調整できるとしている。

 加えて、 最大0.1msの応答速度に対応し、動画や高速アクションを含むアニメーションのコンテンツでも優れたブレのない表示性能を実現する。

 背面はアルミニウムを使用したメタルボディーかつ、炭素素材で高い熱電動率のあるグラフェンフィルムを搭載し、背面から廃熱をよりしやすくなっている。また、PIPやPBPにも対応。高さ調整は最大130mm、ピボットも可能となっている。

自動輝度調整機能により、長時間使用しても正確な色を再現できる
OLEDの焼き付け対策の機能も充実
色のパラメータープロファイルは、ディスプレイのICチップに保存される
キャリブレーションを実現する無料ソフトウェアが使用できる。MacOSにも対応
Thunderbolt 4ポートも備え、デイジーチェーンも可能

 また、会場にはディスプレイのデモプレイ用として、COMPUTEXでも話題となった分割型で無線接続のゲーミングキーボード「ROG Falchion」も展示されていた。本製品はラピッドトリガーを搭載。片側だけでも動作し、べるくらさん曰く『Dead by Daylight』のようにWASDだけ使えば問題ないゲームの場合は、左側だけイベントなどに持って行って使えると評した。

 また、75%のカスタムキーボード「ROG Azoth X」や、カーボンファイバー複合材料を採用した47gのゲーミングマウス「ROG Harpe Ace Extreme」なども展示されていた。

ROG Falchion
ROG Azoth X
「ROG Harpe Ace Extreme」は化粧箱やキャリーケースもユニーク。キャリーケースは、背面が硬さのあるマウスの形状になっていて、無駄なスペースなく持ち運べるようになっていた

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