10種類のGeForceで検証する
まずは検証環境を紹介しよう。RTX 30/ 40/ 50シリーズより、下表のように同ランクのGPU3つずつを選出した。RTX 5090→RTX 5070 Ti→RTX 5060 Tiといった風に、一番上のxx90から1モデルおきにxx60 Tiまで3モデルを選び出している。ただRTX 5060 Tiについては16GB版と8GB版も確保した。
昨今のグラフィック志向のAAAタイトルだと、VRAM8GBでは性能が出にくいということが良く知られているが、BIOHAZARD requiemでこれを確かめるためだ。今回集めたGeForceの中ではRTX 4060 TiやRTX 3070 Ti、RTX 3060 TiもVRAM8GBである。また、RTX 4070 TiがVRAM 12GB構成である。
ドライバーは検証時点で最新のGameReady 591.86を使用した。Resizable BARやSecure Boot、メモリー整合性やカーネルモードハードウェア強制スタック保護は一通り有効化、ディスプレーのリフレッシュレートは144Hzに設定した。
| 検証環境 | |
| CPU | AMD「Ryzen 9 9950X3D」 (16コア/32スレッド、最大5.7GHz) |
| CPUクーラー | EKWB「EK-Nucleus AIO CR360 Lux D-RGB」 (簡易水冷、360mmラジエーター) |
| マザーボード | ASRock「B850 LiveMixer WiFi」 (AMD B850、BIOS 4.03) |
| メモリー | Micron「CP2K32G64C40U5B」 (32GB×2、DDR5-5600) |
| ビデオカード | NVIDIA「GeForce RTX 5090 Founders Edition」 (RTX 5090、32GB GDDR7) Palit「GeForce RTX 5070 Ti GamingPro」 (RTX 5070 Ti、16GB GDDR7) Palit「GeForce RTX 5060 Ti Infinity 3 OC 16GB」 (RTX 5060 Ti 、16GB GDDR7) ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 5060 Ti 8GB Twin Edge OC」 (RTX 5060 Ti、8GB GDDR7) NVIDIA「GeForce RTX 4090 Founders Edition」 (RTX 4090、24GB GDDR6X) ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti Trinity OC」 (RTX 4070 Ti、12GB GDDR6X) NVIDIA「GeForce RTX 4060 Ti Founders Edition」 (RTX 4060 Ti、8GB GDDR6) NVIDIA「GeForce RTX 3090 Founders Edition」 (RTX 3090、24GB GDDR6X) NVIDIA「GeForce RTX 3070 Ti Founders Edition」 (RTX 3070 Ti、8GB GDDR6X) NVIDIA「GeForce RTX 3060 Ti Founders Edition」 (RTX 3060 Ti、8GB GDDR6) |
| ストレージ | Micron「CT2000T700SSD3」 (2TB M.2 SSD、PCIe Gen 5)、 Silicon Power「SP04KGBP44US7505」 (4TB M.2 SSD、PCIe Gen 4) |
| 電源ユニット | ASRock「TC-1300T」(1300W、80 PLUS TITANIUM) |
| OS | Microsoft「Windows 11 Pro」(25H2) |
パストレーシングはVRAM 12GB以上が推奨
では本命のパストレーシング(PT)ありのテストから始めよう。BIOHAZARD requiemでは全体的な画質として「描画品質」「光と影」の2つがあり、さらに「レイトレーシング」設定がある。まずは描画品質と光と影を「最高」に、レイトレーシングを「パストレーシング」設定とした。パストレーシングにするとDLSSは自動的にDLSSパフォーマンス、DLSSフレーム生成となるため、今回はその設定をそのまま使用した。
さらに、RTX 50シリーズであればDLSSマルチフレーム生成も設定できる。グラフ中で「4x」が付いているものはDLSSマルチフレーム生成4x、「2x」はDLSSフレーム生成となる。RTX 30シリーズはDLSSフレーム生成非対応ゆえ、FSRフレーム生成を使うのが定石だが、BIOHAZARD requiemの場合パストレーシング設定に限りFSRフレーム生成は選択できない仕様になっている。
検証シーンはグレイス視点で街を進むシーンを使用した。フレームレート計測は「CapFrameX」を使用し、映像更新のタイミングを基準にフレームレートを計測している。


まずフルHD設定。VRAM 8GB勢のフレームレートが伸びていない点にまず注目。RTX 5060 Ti 16GBと8GBで平均フレームレートが2倍違う点に注目したい。RTX 5060 Ti 8GBはDLSSマルチフレーム生成4xが使えるので平均90fps以上出せているが、カクつき感が強く快適プレイとは言い難い。スクリーンショット撮影には使えそうだがアクションは少々厳しいだろう。
ここで重要なのはVRAM搭載量だ。今回用意した中でRTX 4070 TiのみがVRAM 12GB構成だが、マルチフレーム生成が使えないだけでフルHD&パストレーシングで高フレームレートを出せている。8GBのRTX 5060 Tiがダメで12GBのRTX 4070 TiがOKということは、VRAM 12GBが実用上のラインと考えられる。

いきなりRTX 5060 Ti 8GBを筆頭にVRAM8GBなGeForceが脱落している。これは重くて動かないというよりも、重すぎて描画が省略されてしまう感じだ。つまり解像度WQHD以上ではVRAM 12GB以上のGeForceしか生き残れない。RTX 5060 Ti 16GBは 2xのフレーム生成設定ならRTX 4070 Tiよりもフレームレートがやや下だが、マルチフレーム生成4xを使うことで一気に逆転。RTX 5070 Tiともなればフレーム生成2xでも快適そのものだ。

RTX 30シリーズの中で唯一生き残ったRTX 3090は、フルHDまでならプレイ可能だが、WQHDになるとかなり厳しい。BIOHAZARD requiemの設計上パストレーシング時はFSRフレーム生成が利用負荷になるためだ。RTX 30シリーズはパストレーシング抜きで遊ぶことをオススメしたい。

最後に4K解像度ではRTX 5060 Ti 16GBで平均84fps出せる点に注目。ただマルチフレーム生成4xが入って80fpsであるため、視点を大きく振るとフレーム生成特有の映像の乱れ感が気になる。複数の敵を相手に暴れ回るようなシーンだと、RTX 5060 Ti 16GBは少々力不足かもしれない。
RTX 4070 Tiはフレーム生成2xの時点でRTX 5060 Ti 16GBよりフレームレートが出ている事が示す通り、ややカクっとする部分があるがRTX 5060 Ti 16GBよりも実用的。今回試していないがRTX 5070はRTX 5060 Ti 16GBより快適だが微妙にひっかかるといった感じになるはずだ。
4K+パストレーシング設定で安定プレイを希望するのであればRTX 5070 Ti以上がオススメだ。RTX 5090は値段が高いだけあってフレーム生成2xの段階でも他を圧倒している。

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