- 文●藤田 忠 編集●ハッチ
16スレッドCPUをより冷やしながら静かに運用可能に

「Challenger 360 Digital」への換装が済んだら、LCD制御ユーティリティの「Challengerドライバー」を導入すれば、換装作業は完了となる。





最後に換装の空冷CPUクーラー「RT400 ARGB BK」と、換装後の「Challenger 360 Digital」でどの程度、冷却性能と静音性が変わるのか確かめていこう。
CPUがフルロードされるCGレンダリング系ベンチマークの「Cinebench 2026」をストレステストとして使った。ベンチマーク(30min)実行中のPCステータスを「HWiNFO64 Pro」でモニタリング。CPU温度(CPU (Tctl/Tdie) [°C])、動作クロック(Core 0 Clock (perf #3) [MHz])、ファン回転数(CPUFANIN0 [RPM])の推移を抽出、まとめた。騒音計を使って、テスト実行中のPC動作音(PCから60cmの位置)も計測している。







結果は、さすがAIO水冷CPUクーラーといった結果だ。空冷CPUクーラー「RT400 ARGB BK」も、5000MHz台のクロックで安定動作し、Ryzen 7 9800X3Dのパフォーマンスを引き出せているが、CPU温度は「Challenger 360 Digital」が60度強のところ、80度に迫るところまで上昇している。その差は20度弱と圧倒的だ。
60度台に抑え込めても、動作音が大きければ台無しなのだが、ラジエーターファンの回転数は最大2100rpm±10%だが、テスト中は1400rpm台(回転率50〜60%)の中回転域を維持し、その動作音は37.1dBAとファン風切り音が気にならないレベルで素直に静かと感じた。前面や天面、下部にスリットがあり音が漏れやすい「FRAME 4000D RS ARGB」でも、この動作音となったのは、かなり好印象だ。
ラジエーターファンは回転率100%の2100rpm台だと、動作音は41.8dBAを記録したが、80%、1750rpm前後なら40dBAを切っていた。環境に合わせて回転数を50〜80%にカスタマイズすれば、CPUパフォーマンスを最大限に引き出しながら、静かに冷却できるだろう。
また、ポンプは最大回転となる2900rpm台で常時回転するように設定しているが、アイドル時の動作音から分かるように、動作音は感じられなかった。ポンプの静音性は優秀と言える。


初めてのAIO水冷CPUクーラー導入にもあり
AIO水冷CPUクーラーは後発参入となるASRockだが、組みやすさはもちろん、「Challenger 360 Digital」の実力は文句なしのレベルだ。テスト環境と同じ、CPU消費電力が140W前後の8コア/16スレッドCPUなら、冷却性能と静音性の両立も狙えるのは、AIO水冷CPUクーラーをはじめて導入するユーザーにも、安心しておすすめできる。


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