- 文●いちえもん 検証パート文/編集●ハッチ
16GB GPU搭載ビデオカードなら4K高解像度でも快適!
最後にデススト2の動作を複数のビデオカードで確認したい。デススト2のシステム要件は以下のとおり。推奨環境はCPUがインテル第11世代の「Core i7-11700」(8コア/16スレッド、最大4.9GHz)または、コスパも良く市場で長く扱われているAMD「Ryzen 7 5700X」(8コア/16スレッド、最大4.6GHz)。
ビデオカードはNVIDIA「GeForce RTX 3070」またはAMD「Radeon RX 6800」と、いずれも2020年発売のミドルハイクラスとなっていて、高画質ではそこそこ動作が重いことが推察できる。

そこで今回は、CPUがAMD「Ryzen 7 9700X」で、メモリー32GBの環境に、最新のRadeon RX 9000シリーズのビデオカード3枚と、GeForce RTX 5060 Tiを使用した。GeForceが1枚だけなのは、単に編集部で所持しているのが、この1枚のみで、時間の関係上1枚だけになっている。
しかしながら、NVIDIAのアップスケール技術DLSSでは、4xと実に4倍のマルチフレーム生成でフレームレートが増加できるため、これ以上ハイエンドな製品は必要ないとも思って検証を行った。検証環境の詳細は以下のとおりだ。
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検証環境 |
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| CPU | AMD「Ryzen 7 9700X」(8コア/16スレッド、最大5.5GHz) |
| ビデオカード | ASRock「AMD Radeon RX 9070 XT Steel Legend 16GB」(16GB GDDR6)、ASRock「AMD Radeon RX 9060 XT Steel Legend 16GB OC」(16GB GDDR6)、ASRock「AMD Radeon RX 9060 XT Steel Legend 8GB OC」(8GB GDDR6)、Palit「GeForce RTX 5060 Ti Infinity 3 16GB」(16GB GDDR7) |
| マザーボード | ASRock「X870E Nova WiFi」(AMD X870E、ATX) |
| メモリー | CORSAIR「CMH32GX5M2B5200Z40K」(16GB×2、DDR5-5200) |
| ストレージ | Western Digital「WDS200T3X0E」(2TB、PCIe 4.0) |
| 電源ユニット | SUPERFLOWER「LEADEX PLATINUM SE 1000W」(80PLUS PLATINUM、1000W) |
| OS | Microsoft「Windows 11 Home」(25H2) |

画質は「最高」に設定、アップスケールの設定はRadeonとGeForceどちらも「パフォーマンス」にしている。Radeon RX 9000シリーズは、AMD Software 26.3.1を使用し、最新のFSR 4.1で検証。HYPR-RXを有効にしている。そのうえで、まずはRadeon RX 9000シリーズのみでCapFrameXを使用してフレームレートを測定した。画質は「最高」、アップスケーリング品質は「パフォーマンス」に設定している。


画質が「最高」設定でも、Radeon RX 9070 XTは3840×2160ドットの4K高画質でも平均152fpsと高フレームレートで動作している。Radeon RX 9060 XTもVRAM16GBモデルなら、4Kで平均108.5fps、1% Low Avarageでも66.8fpsと60fpsを超えているため快適に遊べると言えそうだ。実際に画面のカク付きもなく、画面酔いも感じなかった。
一方で、やはりVRAMが8GBだと4K解像度だと、時々画面がカク付いて、さすがに厳しい。2560×1440ドットのWQHDでは、平均65.7fps、1% Low Avarageで37.5fpsと数値上はそこそこ快適といった感じまで上がるが、たまに画面がカク付くシーンもあったので、ギリギリといったところ。
次にGeForce RTX 5060 Tiも加えての比較をしてみた。GeForce RTX 50シリーズは、GeForce Game Ready ドライバー 591.74でDLSS 4.5が使用できる。そして今回の検証では、記事執筆時最新の595.97を使用している。しかし、DLSS 4.5で追加されたマルチフレーム生成(MFG) x6、つまりは6倍のフレーム生成は、デススト2では非対応のためx4が選択でき、CapFrameXで計測した。

通常のフレーム生成だけでは、Radeon RX 9000シリーズが数値上不利のため、アップスケーリングに非対応のゲームでも動作し、フレームレートを2倍以上に向上し、一時期話題となったAMD Fluid Motion Frames 2.1(AFMF)を使用して、AMD Softwareのロギング機能でフレームレートで測定した。

GeForce RTX 5060 TiはAFMF 2.1を使用する前のRadeon RX 9000シリーズになら、勝る数値を見せている。ただし、AFMF 2.1を有効にしたフレームレートと比較すると、Radeon RX 9060 XT 16GBに若干劣るといった感じだ。4K高解像度だけは、1% Low AvarageでGeForce RTX 5060 Tiが勝っているので、高負荷時の安定性はやや有利といったところ。
実際にGeForce RTX 5060 Tiは、4K高解像度でも不安定な動作も、画面のカク付きも感じなかった。NVIDIAの最適化が活きているといった感じだろうか。
では、実際の見え方はどうだろうか。Image Sharpningは使用していないし、厳密には条件を同じにはできないが、今回の設定での映像をGeForce RTX 5060 TiとRadeon RX 9070 XTで比較してみた。どちらも解像度は4Kに設定。2つのシーンの映像をスクリーンショットにして並べてみた。左がGeForce RTX 5060 Tiで、右がRadeon RX 9070 XTだ。
最初のシーンは、Radeon RX 9070 XTの方が地面の起伏の影が色濃く出ていて、リアルさが増している。2つ目の砂嵐のシーンでは、ほぼ変わらないように見えるが、GeForce RTX 5060 Tiの方は遠方の靄が真っ白く、やや平坦に見える。一方で、Radeon RX 9070 XTの方は、遠方の霧の濃さに強弱があり、よりディテールが増している。
設定次第で変わることもあるだろうが、あくまで今回の設定では、若干表現力でRadeon RX 9070 XTの方が勝っているように思えた。
昨今はAI需要の影響からか、PCパーツやPCが高騰化している。そのため、手持ちのPCが古いもしくはないといった人はなかなか難しいだろうが、最新のミドルクラスのGPUで4K高解像度がプレイできるのなら、やや型古のPCパーツや、中古のゲーミングPCでもWQHD以下、画質設定次第では十分快適にプレイできるだろう。
まとめ:デススト2という最高傑作を、PCで味わってほしい
デススト2はPlayStation 5で発売済みだが、PC版は家庭用ゲーム機の限界を超えることに成功している。いわばアップグレード版だ。フレームレートの向上をはじめ、アップスケーリングおよびフレーム生成、ウルトラワイドへの対応も留意すべきところである。洗練された映像美を体感したい人は、PC版をプレイしてみるといいだろう。
筆者はPlayStation 5版をクリア済みだが、はっきり言って本作はシリーズの最高傑作だ。配達と戦闘のバランスはもちろんのこと、エモーショナルな展開が多いストーリー、やりこみ要素の充実感も最高傑作たる所以である。「素晴らしい」の一言に尽きる。娯楽とアートがもたらす唯一無二のゲーム体験を、PCで味わってみてほしい。
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