- 文●ハッチ
プロファイルで手早く機能実装も可能
Stream Deck部分の機能は、前述したように直感的操作で機能を割り振れて、こだわろうと思ったら公式サイトで配布されている画像やアイコンを使う、または自分で作って自分好みにカスタマイズできる。しかし、それが面倒と感じる人もいるだろう。
しかしながら、MarketPlaceには特定のゲームや、アプリ用のプロファイルも多く配布されている。動画・写真編集する人はPremiere ProやLightroomのプロファイルを。オフィス作業を効率化したい人は、ExcelやWordのプロファイルを活用すれば、自分で設定することなく基本機能が登録される。



ゲームは汎用性のある「Xbox Game Bar for Windows」から、『Cyberpunk 2077』、『Diablo 4』とタイトルごとの便利機能がインポートするだけで利用できる。



ただし、移動はマウスで行う『Diablo 4』などは相性は良いが、左のWASDで移動、右はマウスで常に視点や、武器での攻撃を行うゲームとはあまり相性が良くない。右側にボタンがあるため、Stream Deck機能を使うにはマウスから手を放す必要があるからだ。
また、ゲームといっても日本国内メーカーのゲームのプロファイルはなく、海外メーカーのメジャーなFPSやレースゲームなどが多い。とはいえ、FPSやレースゲームは、両手を離すタイミングが少ない・難しい。一方で、『Farming Simulator 22』や『Microsoft Flight Sim』などは、手を離しても問題ない時間が多いので、相性は良さそうだ。
国内メーカーのゲームは少ないが、キーボードのショートカットをキーに割り当てれば、自分の好きなゲームの機能を割り当てられるので、工夫次第ではゲームでも利便性は向上するだろう。
よく使う機能・アプリなどを開く物理ランチャー付きキーボードとしてはアリ
GALLEON 100 SDは、人によって評価が大きく分かれる製品だ。マニュアルは最近当たり前になりつつあるWebベースで、きちんと日本語にも対応しているし、筆者的には機能のカスタマイズは、割と直感的で簡単と感じた。
しかし、この手の製品に慣れておらず、Webのマニュアルは面倒と感じる人、そもそもカスタマイズに時間を取りたくないという人には向かない。そうしたカスタマイズの不満は、プロファイルで解消できるが、前述したように主要なクリエイティブアプリを使うクリエイターはともかかく、ゲームメインと考えると難しい。
ゲームだけで絞っても記事執筆時点でプロファイル数は225個あるが、同じタイトルだが配信者が異なるなどの被りも多いため、対応タイトル・ジャンルはそれほど多くない。しかしながら、GALLEON 100 SDについては、Stream Deck+キーボードの組み合わせよりは、キーボードにStream Deck機能を持たせて、省スペース化したいなどの考えがあるユーザー向けと考える。

そういったユーザーにとっては、テンキーのスペースに普段よく使うアプリや、機能を持たせられて、手軽に呼び出せるのはうれしいデバイスと言える。実際に、このスタイルは“神”というSNSの声も目にしている。
ネックは5万3000円前後の価格だが、高性能なメカニカルキーボードとStream Deckを別々で購入すると、近い価格になるので妥当とも言える。しかし、形状だけでいえばLEDボタンが6つ、ダイヤル3つを矢印キーの上に備えたキングジムの「K1 PRO」が7000円台で購入できるので、確かに高価。
「K1 PRO」では充実したプラグインやプロファイルがないなど、汎用性の高さは段違いとは思うが、その価格に対する付加価値や、使い方をどう考えられるかが、このモデルの評価の分かれ道と言えるのかもしれない。個人的には“面白い”と考えているので、今後の発展にも期待したい。

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