文●ハッチ

NVIDIAは2025年4月2日に発表された任天堂の最新ゲーム機「Nintendo Switch 2」に採用された同社のカスタムプロセッサーの性能などについて、NVIDIAブログにて公開した。
「Nintendo Switch 2」の製品紹介ページの仕様には、「NVIDIA製カスタムプロセッサー」と記載されているが、NVIDIAブログの該当記事には、そのプロセッサーにはレイトレーシングに特化した「RTコア」と、AIや複雑な演算処理を高速に行なうHPC(High Performance Computing)などのディープラーニングに特化した「Tensorコア」を備えていることを明らかにしている。
そのうえで、新しい「RTコア」により、リアルタイムレイトレーシングを実現し、リアルなライティング、リフレクション、およびシャドウをもたらし、より没入感のある世界を創り出す、と説明。
Tensorコアは、画質を損なうことなく解像度を高め、ディテールをより鮮明にする DLSS(Deep Learning Super Sampling)のようなAI駆動の機能を実現する、としている。また、ビデオチャットの機能では、AIを活用したフェイストラッキングや、背景除去にTensorコアを使用していることを明らかにした。
また、TensorコアはAIを活用したグラフィックスの向上のみならず、消費電力を効率的に抑えている。携帯モードでは、NVIDIAのディスプレイとの同期技術「NVIDIA G-SYNC」による可変フレッシュレート(VRR) が使用され、非常にスムーズでティアリングのないゲームプレイを実現していると解説している。
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