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3万円を切る価格で最大275Hzを体感できる!27インチWQHDゲーミングモニター「EX-GDQ271UA」がチョーお得すぎるんだが

  • 文●いちえもん 編集●ハッチ
解像度がWQHDで最大275Hzの「EX-GDQ271UA」。画面は日本ファルコムの『空の軌跡 the 1st』

© 2025 Nihon Falcom Corporation. All rights reserved.

 高リフレッシュレートのゲーミングモニターは高価なものが大半だが、手に届きやすい価格設定が魅力のモデルも中には存在する。その一例として、アイ・オー・データ機器のGigaCrysta「EX-GDQ271UA」を取り上げたい。

 本機は、アイ・オー・データ機器のゲーミングブランド「GigaCrysta(ギガクリスタ)」が手がけた27インチWQHD(2560×1440ドット)のゲーミングモニターだ。最大275Hzのリフレッシュレートでありながら、2万9980円の価格で販売されていることが最大の魅力と言える。

 そんなEX-GDQ271UAを特別にお借りできたので、さっそくレビューしていきたい。

目次

没入感重視の27インチWQHDゲーミングモニター

 まずはEX-GDQ271UAの外観から見てみよう。冒頭でも軽く触れたが、本機は27インチのWQHDモニターだ。没入感あふれる大きめの画面サイズと、フルHDの約1.8倍の解像度が特長で、本機でコンテンツを観賞してみたところ、没入感重視のモデルといった印象を抱いた。

EX-GDQ271UAは27型のWQHDゲーミングモニター

 せっかくなので、編集部に置いてあった23.8インチのフルHDゲーミングモニター「EX-LDGC241UDB」とサイズ比較をしてみることに。

 以下の画像は、左がレビュー対象のEX-GDQ271UA(27インチ・WQHD)で、右がEX-LDGC241UDB(23.8インチ・フルHD)となっている。両者を見比べれば、画面サイズの差が顕著であることがよくわかるはずだ。

左がEX-GDQ271UAで、右がEX-LDGC241UDB。左のほうが右よりも画面が縦長になっている

 次に液晶パネルを囲む「ベゼル(枠)」の幅をチェックしてみると、横幅は約10mm、縦幅は0.7mmだった。一言で表すと、狭い。

 狭額縁化のメリットは、幅が狭ければ狭いほど画面の表示領域も広くなることだ。そのうえ画面視聴に集中しやすくなっているため、ゲームプレイはもちろん、映像鑑賞において深い没入感を得られるのだ。

実測したところ、横幅(左)は約10mmで、縦幅(右)は約0.7mmだった

スタンドはコード掛けやチルト機能のみのシンプル構造

 EX-GDQ271UAのスタンドは、背面下部の連結部で接続するシンプル構造でラクに装着できる。同社の多機能スタンドを搭載したモデルは、パネル背面のVESAマウントを搭載する部分にハメ込んでいた。高さ調整ができるなどのメリットがあったが、モニターアーム以外の小型PCを収めるVESAマウントホルダーなどは使用できなかった。

スタンドは連結部にスライドさせるだけと、ラクに固定できる。台座部分もハメ込んで底面のネジで止めるだけと分かり易い

 一方でEX-GDQ271UAは、スタンドを下部に装着するため、VESAマウントは同時に使用可能。しかしながら、高さやピボットなどの調節は行なえないものになっている。

EX-GDQ271UAの背面に装着されているスタンドに注目

 だが、スタンドの背面を見ると、コード掛け用のフック(ケーブルホールド)が付いているではないか。

 このフックを活用することで、電源ケーブルや映像入力用ケーブルをきれいにまとめられるようになっている。背面のケーブル類はなにかと混線しがちなので、スタンドにコード掛け用のフックが付属しているのはうれしい部分だ。

スタンドの支柱裏に、コード掛け用のフックが付いている

 また、本機のスタンドは画面を前後に傾けられる「チルト機能」のみ利用できる。上は20°、下は5°まで傾けられ、見やすい角度に調整するのに便利だ。

画面を前後に傾けられる「チルト機能」を備える

 やや残念なところは、デスク上に置いたときの安定感だ。EX-LDGC241UDBの台座と比較すると、EX-GDQ271UAの台座はシンプル構造な分、よりコンパクトになっている。机をやや広めに使えるのは良いが、連結部に少し遊びがあるのか少しカタカタしていたうえ、パネルサイズの割に台座が小さいため、手で揺らすとEX-LDGC241UDBよりも不安定さを感じた。

 回転もできないため、ディスプレイ部を動かすことはないので、それほど気にはならないかもしれないが、大きめの地震では倒れやすい危険性もあるので、気になるようならテレビ用の耐震マットなどを台座の4隅に取り付けると良いだろう。

左がEX-GDQ271UAの台座で、右がEX-LDGC241UDBの台座。安定感については、右モニターに軍配が上がる

安価ながらも映像入力は4つも搭載

 インターフェースはUSBハブ機能こそないものの、いずれもHDCP 2.3に対応したHDMI×2にDisplayPort×2の計4つも備えている。公式の製品ページには、バージョンの記載はないが、HDMIは144Hzまで対応しているため2.0以上で、DisplayPortは1.4以上だと思われる。

 映像入力以外には、3.5mmステレオミニジャックのみ搭載。EX-GDQ271UAはスピーカーを内蔵しないため、音は3.5mmにヘッドホンやスピーカーなどを挿すか、PCにヘッドセットなどを接続する必要がある。

インターフェースは右の下部に集約されている

3万円未満で体感できる、最大275Hzという凄み

 冒頭で述べたように、EX-GDQ271UAのリフレッシュレートは最大275Hz。わかりやすく例えるならば、60Hzの約4.6倍、120Hzの約2.3倍といった具合だ。動きの激しいアクションゲームや、フレームレート重視のeスポーツタイトルに打ってつけと言えるだろう。

 実際に『バトルフィールド6』や『レインボーシックスシージ エックス』を起動してみたところ、筆者が使っている180Hzゲーミングモニター(偶然にもGigaCrysta)よりも高速かつ滑らかな映像を堪能できた。おまけに残像やブレも抑えられていて、正確さを極めた映像表示に驚いたものだ。

 275Hzの凄みを3万円未満の価格で味わえると考えれば、かなりオトクに感じられる。

 なお本機のリフレッシュレートは、接続している映像端子によって変化する点に注意してほしい。たとえばHDMIは最大144Hz、DisplayPortは最大275Hzとなっている。

 あわせて、275Hz駆動を実現させるにはOSDメニューで「オーバークロック」をオンにしなければならない。オーバークロックがオフの場合、240Hzが上限になるようだ。なので、本機を起動したら必ずOSDメニューを確認するようにしてほしい。

非オーバークロック時の最大リフレッシュレートは240Hz

視野角・色再現性・応答速度に強い「AHVA」パネルを採用

 EX-GDQ271UAは、IPSパネルの一種である「AHVA(Advanced Hyper-Viewing Angle)」パネルを採用する。上下左右178°の広視野角と色再現性の高さに加え、従来のIPSパネルよりも応答速度が速いことが特徴。応答速度以外はIPSパネルと変わらないので、「IPSパネルの強化版」と覚えておくといいかもしれない。

 そんなAHVAパネルは、どの角度から見ても色やコントラストの変化がほぼないうえに、映像が鮮やかなので視認性も良好だ。むしろ従来のIPSパネルよりも色鮮やかに見える。

 鮮明さが際立っているためか、ゲームに登場する敵を視認しやすくなるところがうれしかった。プレイ時の快適度が高まると同時に、ちょっとしたアドバンテージも得られるだろう。

AHVAパネルを採用。広視野角・色再現性・応答速度に強く、アクションの激しいゲームとの親和性が高い。画面は『レインボーシックス シージ エックス』

 AHVAパネルの応答速度については、オーバードライブ機能(ダイナミックOD)で応答速度を最大1ms(0.001)まで上げられる。1msは多くのゲーミングモニターで採用されている、主流の応答速度だ。

 また、内部遅延時間を約0.05フレーム(約16ミリ秒)に抑えられる点も特筆すべきだ。応答速度も内部遅延時間も低めに設定されているため、正確な映像表示はもちろんのこと、残像の少ない映像表示も期待できる。

 本機でゲームを遊んでみたところ、映像表示の遅延はあまり感じられなかった。操作時の反応も良く、スムーズかつストレスフリーなゲームプレイが可能だった。FPSや格闘ゲームなど、アクション性の高いゲームジャンルとの相性は抜群と言っていいかもしれない。

 結局のところゲームの勝敗はプレイヤーの腕に左右されるのだが、リフレッシュレートや応答速度も必要不可欠な要素だ。本機を実際に触ってみれば、AHVAパネルの真価を実感できるだろう。

ゲーム専用の独自機能や画面モードなど、便利な機能が勢ぞろい

 EX-GDQ271UAには、ジャンルに適した映像プリセットを選べる「画面モード」をはじめ、暗い箇所を見やすくする「ナイトビジョンモード」、映像をよりクリアにする「超解像度」、画面のサイズを変更する機能などが搭載されている。各種機能については、本機のOSDメニューで実行することが可能だ。

EX-GDQ271UAのOSDメニュー。ゲームプレイに役立つ機能が豊富なのが魅力だ

 ゲーム映像の質を高める機能が豊富で、自分好みの設定にアレンジできる点に好感を抱いた筆者である。FPSをガッツリするなら表示サイズを小さくし、没入感を底上げさせるならプレイゲームのジャンルに合った画面モードを使う、暗い場所にいる敵を見つけやすくさせるならナイトビジョンモードを使うなど、多種多様な使い方ができるからだ。選択肢の多さこそ、GigaCrystaならではの強みではないだろうか。

表示サイズを25%小さくしたり、1920×1080ドットサイズにしたりできる。FPSの大会などは24インチが主流なので、画面サイズを小さくすることで大会に合った環境で、より集中してプレイできる
左が「FPSアリーナモード」で、右が「MOBAアリーナモード」。ゲームジャンルに適した「画面モード」が用意されている

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 そのほか、2画面の同時表示が可能な「PiP(Picture in Picture)」機能と、映像を左右半分に表示できる「PbP(Picture by Picture)」機能も使える。たとえば片方の画面でゲームをプレイしつつ、もう片方の画面で攻略サイトを閲覧するといった形だ。一台のモニターで”並行作業”ができるというわけだ。

 筆者は、片方の画面でベンチマークテストを行い、もう片方の画面で数値をメモするパターンや、片方の画面でゲームをプレイし、もう片方の画面でレビューの原稿を書くパターンを思い浮かべた。インターフェースにDisplayPortとHDMIを備えているところもまた、ありがたいと感じたポイントだ。

 一台でマルチタスクがこなせるのは便利以外の何物でもない。ゲーム用途のみならず、仕事の用途でも十分活用できるのではないかと思った次第だ。

左が「PbP」、右が「PiP」。2画面を表示させることも可能だ

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まとめ:275Hz&WQHDなのに3万円未満ってコスパ高すぎでは?

 今回触ったEX-GDQ271UAは最大275Hz&応答速度1msのモデルだが、2万9980円というお買い得価格に驚いてしまった。なぜなら、本機と同じ性能のゲーミングモニターは高い部類に入るからだ。

 実際、他社が提供している275Hz以上のWQHDゲーミングモニターを見ると、3万円を超えるものがほとんどだ。パネルの種類によっては、7万円を超えるケースも少なくない。そういった現状だからこそ、EX-GDQ271UAの価格に驚いてしまったというわけだ。

 高いリフレッシュレート&低い応答速度のゲーミングモニターを手頃な価格で手に入れたい人にとって、EX-GDQ271UAは最適な一台と言っても過言ではない。コストパフォーマンスの高さは評価に値する。本機を触ったら最後、筆者のように「これ、本当に3万円未満なの?」と驚くに違いない。

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