- 文●ハッチ
12月5日に発売されたばかりのRyzen 5 9500Fにも言及
イベントはいつものように日本AMDの佐藤美明氏と、日本AMD公式YouTube番組「AMD HEROES WORLD」でアシスタントを務める鈴木 咲さんによるオープニングで開始した。

最初は佐藤美明氏による、2025年のAMD製品の振り返りセッションによって、最新のCPUやGPUについて解説が行なわれた。まず最初に紹介されたのは、12月5日に発売されたばかりのAMD「Ryzen 5 9500F」。Ryzen 5 9500FはZen 5アーキテクチャーで、6コア/12スレッド、最大5GHzのCPU。
末尾のFから分かるように、内蔵GPUが非搭載のモデル、TDP 65Wと発熱も低く、実売も3万7500円前後と手が出しやすい。佐藤氏はコストを抑えて、最新のRyzenを使いたい人にオススメと語った。




コア数の多いRyzen 9 9950X3Dはゲームだけでなく全方位CPUだ、とアピール
また、3D V-Cacheを搭載し、ゲームにおいて最強となったRyzen X3Dシリーズは、コア/スレッド数の多いRyzen 9 9950X3Dがクリエイティブ性能も高く、全方位CPUとなったとアピール。ゲーム性能のみを求めるユーザーには、Ryzen 7 9800X3Dが好評だが、高いゲーム性能の引き上げよりは、コスパのバランスが良い高性能PCを作る人に人気のRyzen 7 9700Xも売れていると語った。






また、2025年はRadeonにおいても飛躍の年で、Radeon RX 9070シリーズは、レイアクセラレータ―やAIアクセラレーターの世代が上がり、性能も向上したことで、今まで弱点とされてきたレイトレーシング性能において、GeForceに迫る性能を見せ、コスパにおいて勝ったために非常に人気を博したとアピールした。
レイトレーシング性能も競合に追いつき、Radeonも好調


また、Radeon RX 9060シリーズは、フルHDからWQHDまでのPCゲームプレイにおいて、とてもコスパが良く、価格を抑えてゲーミングPCを自作するユーザーに人気があると言及。ビデオメモリー(VRAM)が16GBと8GBの2モデルがあり、発売当初は製品を良く知るユーザーの購買もあり16GBモデルがやはり人気だった。
しかし、今年の後半は8GBでも十分というユーザーもいて、8GBモデルも売れていると語った。




また、設定しただけでゲームなどに最適化されるHYPR-RXや、フレーム生成技術でゲーム問わずフレームレートが向上すると話題になった「AMD Fluid Motion Frame」(AFMF)が、バージョン2.1になり安定性が増し、近日ML(機械学習)により、間接光の推測や、ノイズの低減、リアルタイムアップスケーリング、フレームレートの向上が行なわれるようになる新機能の総称「FSR Redstone」も紹介された。




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