TDP5Wならゲーム駆動時間が6時間!SSDが背面から入れ替え可能な8.8インチのゲーム機型PC「ONEXPLAYER X1 mini」が登場

文●ハッチ

左が10.95インチの「ONEXPLAYER X1」、右が8.8インチの「ONEXPLAYER X1 mini」

 株式会社天空は、2024年6月27日にOne-Netbook社の新製品発表会を実施した。本発表会では8.8インチディスプレイを搭載した、3 in 1プレミアムゲーミングPC「ONEXPLAYER X1 mini 国内正規版」(ONEXPLAYER X1 mini)を発表した。

 ONEXPLAYER X1 miniは米国クラウドファンディングサイト「Indiegogo」にて6月6日午前9時(日本 時間6月7日午前2時)にてクラウドファンディングを開始していた製品で、同社のフラグシップモデルである10.95インチの「ONEXPLAYER X1」の画面をやや小さくしたモデル。

着脱式のコントローラーは別売りだが、先行予約では付属する
CPUにRyzen 7 8840Uを採用

 ONEXPLAYER X1はプロセッサーにインテル「Core Ultra 7 155H」を採用していたが、ONEXPLAYER X1 miniはAMDの「Ryzen 7 8840U」を採用している。8月初旬に発売予定で、One-Netbook日本公式ストアおよびAmazon.co.jp、ハイビーム公式オンラインストア、ハイビーム秋葉原本店・大阪日本橋 in PCワンズ店、で予約を本日6月27日より開始する。

ゲーム機型PCとして人気の高いASUS「ROG Ally」が採用するRyzen Z1 ExtremeとRyzen 7 8840Uの比較。ONEXPLAYER X1 miniが採用したRyzen 7 8840Uの方が、より高いフレームレートが出せるという
7月25日までの先行予約では20%引き!

 また、7月25日まで、One-Netbook公式ストアもしくはハイビーム公式オンラインストアでの予約者限定で、本体価格から最大1万円割り引きに加え、専用コントローラーのプレゼント、周辺機器セットを20%割り引きで提供するとしている。

オプションとしてカバーキーボードや、専用ケース。専用コントローラーに、そのコントローラ―をNintendo Switchのコントローラーのように単体のコントローラーとして使えるようにするコントローラーコネクター、eGPUボックスの「ONEXGPU」が用意されている

 直販価格はメモリが16GBで、ストレージが512GBのモデルが14万9800円(先行予約13万9800円)。メモリが最大の64GB、ストレージが最大の2TBにすると、22万8000円(先行予約21万6600円)になる。

TDP5Wなら6時間のゲームプレイが可能と謳う

 重量は約710gと決して軽くはないが、片手で持てる重さになっている。また、TDPは最大15Wだが、同社いわくTDP5Wでも軽いゲームなら十分快適に動作する性能を有し、約6時間のプレイが可能としている。以前までのゲーム機型PCはゲームプレイが2時間ほどと駆動時間が課題だったが、省電力なRyzenモバイル・プロセッサに加え、大容量バッテリーが長い駆動時間を実現しているのだろう。

少ない発熱と省電力もアピール
TDP5Wにすると、性能は落ちるがプレイ時間は延びるとしている
公称で使い方によっては、かなりの時間利用できるという
画面サイズが同じLenovo「Legion Go」と比べるとバッテリー容量が15.82Wh勝るという
SSDは背面カバーを開けるだけで入れ替えが可能!

 特徴的なのは、背面のキックスタンドの裏にネジを外すとすぐにアクセスできるスロットがあり、そこにメインストレージが搭載されている点。一般的なゲーム機型PCは裏蓋を完全に取り外さないとストレージにアクセスできない。

 しかし、本機はストレージの入れ替えが簡単に行えるとしている。ただし、サイズは一般的なType-2280ではなく、Steam Deckなども採用している小型のType-2230になっている。

 ストレージの交換時は、電源を落とす必要があるが、電源の切り忘れなどで故障するケースもあるため、内部にはセンサーが搭載されており、カバーを外すと電源が自動で切れる機能も備えているので、初めてストレージの交換をする人でも安心だ。

ストレージは背面から簡単に入れ替えられる。増設ではなく、これがメインストレージというのは珍しい
SSDのサイズはType-2230と小型。速度はPCIe 4.0×4対応でシーケンシャルリードが7091MB/s、シーケンシャルライトが6706MB/s
実際の内部写真

 インターフェースは上部にUSB4、USB 3.2 Type-A、イヤホンジャック、底面にUSB4、OCuLink(PCIe 4.0×4)、microSDカードスロット(300MB/s、最大2TBをサポート)となっている。無線機能はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.2。

ゲーム機型PCながらWebカメラを搭載し、顔認証も可能

 スピーカーはHarman AudioEFXに対応。また、ゲーム機型PCながらWebカメラを内蔵し、Windows Hellowの顔認証に対応している。

顔認証のほかに、電源ボタンには指紋認証も備える

 さらに、シリーズとおしてプリインストールされている管理アプリ「OneXConsole」にて、ファンの速度を変更、コア消費電力の調整、解像度の設定、メモリの開放など、さまざまな機能が使える。

 ジャイロ機能も細かく設定ができる。マウスカーソルもジャイロ機能で動かせるようになったとのこと。

管理アプリ「OneXConsole」も当然利用できる
ジャイロ機能も細かく調整が可能
ONEXPLAYER X1 miniの実機。オプションを使ってノートPCのように使ったり、コントローラーを使ってゲーム機ライクに使ったりができる

 ちなみに、既に発売済のONEXPLAYER X1には、Ryzen 7 8840U搭載とCPUを変更したAMD Editionが追加される予定。2024年7月に発売すると予告された。

ONEXPLAYER X1にはAMD版も登場する

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