- 文●ハッチ
ストレージの速度はハイエンド機とそん色なし
では、最後にTENKU LUNAの性能をチェックしていきたい。本機のスペックは以下のとおり。CPUは2年前に発売された「AYANEO AIR 1S」などと同じで、メモリーは初代ROG Allyの16GBよりは多く、最近のハンドヘルドPCとしては一般的といったところだ。
余談だが、筆者の仕事の兼ね合いでTENKU LUNAの執筆が大幅に遅れた。計測時期は2025年の5月後半ころなので、4ヵ月ほど前のデータを参考にしている。そのため、さまざまなアップデートで多少数値が変わっている可能性がある点はご了承頂きたい。





ストレージは中国でフラッシュメモリーのハードウェアとソフトウェアの両方を開発するメーカーLongsys社の産業機器向けブランドFORESEEの「XP2100F001T」となっていた。

ストレージの速度はCrystalDiskMark 8.0.6で確認。シーケンシャルリードは約5309MB/sと、4300ほどの初代ROG Allyなどよりは速い。PCIe 4.0×4のストレージでは、7000MB/s以上という製品もあるが、十分高速な部類と言える。ハンドヘルドPCの搭載ストレージだと、シーケンシャルライトも2000MB/s前後という製品もあるなか、約4843MB/sも立派な数値だ。

より、ゲームプレイに即したベンチマークとして3DMarkの「Storage Benchmark」でも計測。スコアは2242とCrystalDiskMarkではシーケンシャルリードが約7003MB/s、シーケンシャルライトが約6133MB/sとTENKU LUNAよりも高速だった最新のMSI「Claw A8 BZ2EM」の2091を超えている。
この結果を参照するならば、ほかパーツとの兼ね合いで、実ゲームでのロード時間などは、最新の高性能機をも超えるほどの性能を有しているとも言える。

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