- 文●藤田 忠 編集●ハッチ
FSR4で高負荷ゲームも快適プレイ
次は、重量級ゲームタイトル『サイバーパンク2077』をプレイしてみよう。Radeon RX 9000シリーズで使えるAMDの最新アップスケーリング技術「AMD FSR 4」に対応、グラフィック品質を維持したまま、フレームレートを引き上げられる。
グラフィック設定はプリセットで「レイトレーシング:ウルトラ」を選び、FSR 4:パフォーマンス、フレーム生成を効かせ、内蔵ベンチマークを実行した。


GPU負荷が高い『サイバーパンク 2077』だが、FSR 4によって画質を損なわずに、快適にプレイできるフレームレートを発揮できている。FSR 4対応ゲームは、まだまだ少ないが、15万円台で組んだ”漆黒の低コストゲーミングPC”は、WQHDゲーミングが楽しめると言えるだろう。
画質設定次第で「MGS Δ」をFull HDプレイできる
パフォーマンスチェックの最後にプレイしたのは、現在のグラフィックスで蘇った『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER』だ。ゲーム内フレームレートの上限は60fps固定だが、GPUへの負荷はかなり高くなっている。
重量級タイトルの快適プレイにかかせないアップスケーリングはAMD FSRには対応しているが、最新のFSR 4には未対応となっている。そのうえ、ゲーム側でのフレーム生成にも未対応となる。ここではグラフィック設定のプリセットで「最高」を選び、FSR:バランスを効かせた。フレームレートは、序盤ジャングル内を移動した際を「CapFrameX v1.7.5 Beta」で記録した。

60fps維持は厳しいが、解像度1920×1080ドットなら、ゲームプレイのボーダーラインとなる30fps以上を維持できそうだ。また、画質プリセットを「最高」から「高」に下げることで、1920×1080ドットはAvg 60fps、min 1%は47.7fpsまで伸びていた。


まとめ:低コスト自作に推せるASRock「PRO」モデル
近年、電源ユニットは12VHPWR(12V-2×6)コネクタ採用PCIe補助電源ケーブルへの対応と、850W以上の容量への移行が一気に進んだ感じだが、容量650Wクラスの容量でも、問題なくゲーミングPCが組める。
もちろんビデオカードは、従来のPCIe8ピン×1基で運用できるミドルレンジクラスまでになるといった制限はあるが、今回16万円台で組んだPCのように、定番人気のタイトルなどを十二分に楽しめるパフォーマンスを発揮できるので安心だ。

容量650Wの「PRO-650B」で組んだ、”漆黒の低コストゲーミングPC”は、テストを含めて数日間の使用になるが、動作安定性や静音性にまったく不安を感じなかった。
今回紹介したパーツ構成だけでなく、ビデオカードを搭載しないRyzen APUやCore Ultraを搭載した日常やビジネスワークシーンのPCなどを組むのにも、ASRockエントリー電源ユニット「PRO」ブランドの電源ユニットは、良いチョイスと言えるだろう。
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