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ルーターにAIは必要なのか?世界初のAI搭載『ROG Rapture GT-BE19000AI』を検証

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  • 文●ハッチ

Wi-Fi 5ルーターと比較して倍の速さでゲームのDLができた!

 では、最後に通信速度を確認してみたい。無線LANルーターの耐用年数は、約7年くらいと言われている。そこで、編集部に転がっていたWi-Fi 5で1733Mbps対応のMU-MIMO対応ルーターと比較してみた。

 弊社の編集部は横浜市の古いビルにあるのだが、横浜市のケーブルテレビのYOUテレビの通信ケーブルが使えるようになったため、Netyou光の10Gbps回線と契約している。その光回線終端装置「ONU」から、10Gbps回線と10GbEのWAN/LANポートにCat8のScTPケーブルを使って接続。

 検証用のPCとして、10GbEポートと2.5GbEポートを備え、Wi-Fi 7の無線LANにも対応するASUS「ProArt X870E-Creator WiFi」をベースとした、テスト環境を検証台のうえで組んだ。また、筆者が普段使いしているWi-Fi 7に対応したスマートフォン「ROG Phone 8 Pro」も使用した。

ASUS「ProArt X870E-Creator WiFi」
10GbEと、2.5GbEのデュアルLANポートを備える
デュアルトランシーバーのSUS WiFi Q-Antennaは、2.4GHz、5GHz、6GHz帯に対応する

 まずは、「ROG Rapture GT-BE19000AI」とテストPC環境を有線LANで接続した速度をGoogleのインターネット速度テストで計測した。

 10Gbps回線ではあるものの、現状5000Mbps前後で動作。時々6000Mbps以上を計測することがあり、まずまず高速といったところだ。

 次に、Wi-Fi 7で接続して無線LANの速度を計測した。

 無線LANだと、やはり有線LANよりは遅くなるが、ダウンロードとアップロードが2200~2600Mbps前後で動作していた。そこで、実測を見るためSteamにて検証時で134.1GBあった『Call of Duty』のダウンロードがどれだけかかるか、ダウンロード開始から終了までストップウォッチで測定してみた。

『Call of Duty』のダウンロード速度で比較

 結果は上記のとおりで、「ROG Rapture GT-BE19000AI」はWi-Fi 5ルーターよりも倍以上の速度でダウンロードが終了した。

 最後にROG Phone 8 Proを使い、無線LANルーターの2mくらいの傍と、5mは離れた通信速度が落ちがちな扉を閉めたトイレの中で通信速度を測定し、Wi-Fi 5ルーターと比較してみた。

計測にはOoklaのSpeedtestを使用。3回計測して、最も良い結果を採用している

 「ROG Rapture GT-BE19000AI」は、近い位置からだと1500Mbps(1.5Gbps)と、1Gbpsの有線LAN以上の高速通信ができている。扉を閉めたトイレの中では、半分くらいまで速度が低下したが、それでもWi-Fi 5の近距離通信とほぼ同じと、かなり高い通信速度が出せている。

 Wi-Fi 7が使用できる5GHzと6GHzは近距離で、障害物がないところだと安定した通信ができるが、障害物があると2.4GHzが活きてくる。とはいえ、MLOにより周波数を束ねている分、「ROG Rapture GT-BE19000AI」の方が速い速度がでていると思われる。

 編集部の事務所は、古いビルで壁の中を不要なケーブル埋めるためにコンクリートで埋めてるなど、ちょっと電波の通りが悪い気もするので、環境によってはより高い速度が維持できるかもしれない。

価格はネックだが多岐にわたる機能は魅力的

 「ROG Rapture GT-BE19000AI」はNPUを搭載し、CPU負荷を軽減しながらAI関連処理を実行できるなど、非常に高性能だ。正直、使い倒せるほどに使えてないので、その魅力を十分に伝えきれてないが、とにかく機能が多いため、長く使っていると気付く、ミドルクラスの無線LANルーターとの優位性もあることだろう。

 WAN/LAN両方が10GbEに対応し、アンテナ数も多いなど、10Gbps回線を契約し、高速通信対応のNASやPC、数多くの無線接続が可能なデバイスを持っている人にこそ必要な、最高クラスの無線LANルーターであることは間違いない。

 ただし、価格はその分13万円以上と高価。数台程度のWi-Fi 7対応デバイスを接続するだけなら、正直4万円前後のミドルクラスの無線LANルーターでも十分な速度は出るので、本機の多岐にわたる機能や、自分のプレイしているゲームのネットワーク環境を有料VPNや、GTNetで超快適環境を構築したいといったハイエンドユーザー向けだろう。

 そうした、多岐にわたる機能と性能が気になる人は、購入してみてはどうだろうか。

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