- 文●藤田 忠 編集●ハッチ

昨今は、メモリー高騰の影響に加え、為替相場も再び1ドル=160円台に突入し、新たにPC一式を組む際の予算アップは避けられない。そのうえ、値上がり幅が大き過ぎるため、SSDは少し前までは2TBが定番だったが1TBまたは512GBに、メモリも人気の32GBから16GBにダウンさせるなど、スペックダウンを迫られている。
コストダウンにはCPU、マザーボード、ビデオカードなど、いろいろな選択肢をあげられる。そのなかのひとつの候補が電源ユニットだ。
9000円以下と価格を抑えながらATX 3.1&PCIe 5.1に対応
CPUはRyzen 9やCore Ultra 9、ビデオカードはGeForce RTX 5080クラスなど、ハイエンドパーツでビルドするなら、80PLUSならびにCybenetics認証のGOLD、PLATINUMを取得する電源ユニットはおすすめするが、ミドルエンドで組むなら、1万円を切る電源ユニットもひとつの選択肢としてある。
ただし、1万円アンダーになると、以下のようなデメリットを持っている製品も増えてくる。
・すべてのケーブルが、本体から直接出ている根付けタイプになる
・見た目と取り回しが、いまひとつのメッシュケーブルが採用されている
・電源認証は80PLUS BRONZEが多い
・規格が古く、12V-2×6ケーブルを備えていない
このようなタイプの製品が多い1万円アンダーだが、中には、お!これは!という製品 もあるのだ。
そんな電源ユニットのひとつが、2026年7月3日に発売された「ATLAS 750 (ATX 3.1)」(型番:CGR VG-750)。COUGARのロングセラー電源ユニット「ATLAS 750」(型番:CGR BA-750)のバージョンアップモデルだ。


ATLAS 750 (ATX 3.1)は、容量が750Wで80PLUS BRONZE認証を取得して8800円前後。最安価格帯ではないが、そのスペックはなかなかに優秀だ。製品名やパッケージに(ATX 3.1)と記載されていることからもわかるように、最新規格ATX 3.1とPCIe 5.1に対応し、GeForce RTX 5070を運用できる450W 12V-2×6コネクタが備わっている。
根付ながら上位モデルで採用されるエンボス加工のケーブルを採用
各種ケーブルは本体根付けだが、見た目も良く、PCケース内で取り回ししやすい。さらに、この価格帯だとフラットケーブルが多いなか、まとめやすいエンボス加工(浮き出し加工)デザインのケーブルを採用しているのも、前モデルとの異なる特徴だ。フラットケーブルの場合、接続部から1~2cmの短い距離で曲げようとするとやや苦労するが、エンボス加工だと曲げやすく、取り回しもし易いので好印象だ。







CPU 12Vケーブルは1本からの分岐だが8ピン(4+4)コネクタを2基備える。ビデオカード向けのPCIe補助電源ケーブルは2本で、各ケーブルに8ピン(6+2ピン)を2基、450Wに対応する12V-2×6(12+4)ケーブルを1本を搭載。SATAとペリフェラル向けは2本で、1本あたりSATAコネクタを3基とペリフェラルコネクタを1基と、ケーブルとコネクタの構成も悪くない。





そのほか、日本メーカー製105℃電解コンデンサーの採用、冷却とファン動作音のバランスを追求したという120mmライフルベアリングファンを搭載、コンパクトPCにも組み込める奥行き140mmサイズ、3年保証の付属と納得のスペックとなっている。


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