- 検証/原文●duck 編集●ハッチ
メモリとCPU両方手動設定すれば、より性能が向上!
ここまで、3回にわたってASUSマザーボードのOC設定について解説してきた。そのうえで、今回はメモリの手動設定について解説してきたが、duck氏は前回の記事で紹介したCPUを中心とした手動設定と組み合わせることで、自分だけのこだわりが詰まったオリジナル設定を完成させてほしいとしている。
<第2回の記事公開後、関連リンクを入れます>
ただし、チューニングのコツは、すべての項目を手動で設定すればよいというわけではない。項目によっては、Autoのままマザーボードに任せた方が効率よく動作する場合もある。手動設定に慣れてきたら、あえてAutoを残す項目も見極めながら、手動設定とうまく組み合わせていくのが理想的だと語っている。
ちなみに、以下がMemory Presetsの「Hynix 8400 1.5v 2x16GB ADIE」をベースに、CPUなどの手動設定も行ってduck氏が完成させた設定になる。

前回の記事では、マザーボードに「ROG STRIX Z890-F GAMING WIFI」を使用し、CPU Cache Ratioをx42、NGU Ratioをx34、CPU D2D Ratioをx32に設定していた。しかし、ハイエンド向けマザーボードである「ROG MAXIMUS Z890 APEX」では、電圧設定などを変更することなく、CPU D2D Ratioをx38まで引き上げることができたという。
もちろん、最終的な設定では安定性にも余裕を持たせるため、CPU Cache Ratioはx42、NGU Ratioはx34、CPU D2D Ratioはx36としているが、電圧設定などを変更することなくクロックを引き上げられた恩恵は大きいとしている。

CL36/(CPU+Full)8400MHzと記載している結果が、今回の完成形になる。Cinebench 2026の結果は、デフォルト設定からは1000以上スコアが伸びているが、メモリは調整したがCPU調整を加えていない中央緑の結果とは、大きな差はない。
一方で、3DMarkのCPU Profileでは、スコアが600ほど向上している。そのほかの「HandBrake」の動画エンコードや『FINAL FANTASY XIV』ベンチマークの結果、Geekbench 3 Memory Scoreなども、数値だけ見ると大きな差ではないが、いずれもメモリ調整しただけよりもスコアが伸びている。






BIOSを使い倒してこそ、ハイエンドマザーボードの真価が見えてくる

今回の企画では、ASUS独自の自動設定から、CPUを中心としたAI Tuningや手動設定、さらにはメモリの手動チューニングまで、さまざまな設定を試してきた。全3回にわたってお届けしてきた本企画も、今回で最終回となる。
duck氏は、もちろん今回の設定はあくまで一例であって、手動設定については、もっと詰めていける。競技用の設定などは、瞬間的に動けば良いので、もっととんでもない数字が乱立しているはず。そうした競技用設定は今回の企画の趣旨と外れるので、別の機会で紹介したいとしている。
duck氏は、今回の企画で伝えたかったことは、自動設定でもAI Tuningでも何でもよいので、もっとBIOSに興味を持って触ってもらいたいということだ。BIOS設定を理解することは、ごく一般的な人からするとAdvanced Modeにしただけでも難解に見える。
しかし、ASUSのBIOSは世代を重ねるごとに進化し続け、便利で魅力的な機能が多数そろっている。競合他社と比べてもトップクラスにこだわり抜かれたBIOS設定を使わないのは、あまりにももったいない。
確かに、今回使用した「ROG MAXIMUS Z890 APEX」は、実売で税込10万7000円前後と高価だ。しかし、duck氏は使ってみればそれだけの価値があると痛感したという。
「ROG MAXIMUS Z890 APEX」は、高クロック動作や細かな電圧調整を支える、電源回路をはじめとした基板上の実装パーツや設計が優れている。そのうえで、ASUS独自のBIOS設定を活用することで、その価値を最大限に引き出せる。
PCはBIOS設定を少し変えるだけでも、新たな一面が見えてくるので、難しそうだから敬遠せずに、まずは以前よりは安全な自動設定から試して、興味を覚えたらそこから一歩ずつ踏み込んで、自分だけの設定を探していく楽しみを見出してほしい。

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