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USB4追加でeGPUボックスも使用可能に!「DeskMini X600/USB4」のさらなる可能性を検証してみた

 ASRockは同社の人気な小型ベアボーンキット「DeskMiniシリーズ」の最新モデルとして「DeskMini X600/USB4」を9月12日(金)から発売した。実売価格は3万2800円(税込)。

 DeskMiniは小型ながらデスクトップ用のプロセッサーを搭載できる。モバイル用プロセッサーを採用するノートパソコンや、Steam Deckなどのゲーム機型PCよりも小さい、Intel NUC規格のミニPCにはない、デスクトップPC並みの処理能力を、Mini-ITXマザーボードを備えたPCよりも省スペースで運用できるのが最大の魅力だ。

 しかしながら、デスクトップ用プロセッサーとはいえTDP 65WまでのCPUのみと制限もある。そんななか、ミニPCを数多くラインアップしているMINISFORUMなどがRyzen AI 9 HX 370などの高性能プロセッサーや、モバイル用dGPUを備えたミニPCを販売。そうした新たな選択肢の台頭により、ややその存在意義が薄れかけている。

 DeskMini X600/USB4は、既存のDeskMini X600のD-SubポートをUSB4に変更したマイナーアップデート製品だ。基本仕様はDeskiMini X600と同じだが、最新のUSB4対応のハブや、キャプチャーユニット、ディスプレイと接続できるようになっただけでなく、eGPUボックスと接続してGPU性能を大幅に向上させられる。

 eGPUボックスが使えるというのは、MINISFORUMのミニPCでも対応する製品はあるが、DeskMiniではデスクトップ用プロセッサーのマルチ処理性能と、高性能ゲーミングPCに搭載するビデオカードを、フルタワーのケースなしで省スペースで使えるというメリットが生まれる。

 そこで、今回は実際にeGPUボックスが本当に使えるのかなど、「DeskMini X600/USB4」の利点をチェックしてみたい。

目次

USB4追加以外は従来機とほぼ変わらない

 まずは簡単に、まだ知らない人向けにDeskMiniシリーズの基本をおさらいしておこう。DeskMiniは1.92リットルと片手に乗る小型サイズの筐体に、デスクトップ用のCPUを搭載でき、省スペースで運用できる小型なデスクトップPCとして人気を博している。

 インテルチップセットに対応する「DeskMini B860」なども用意されているが、DeskMini X600シリーズは、Socket AM5のRyzen 9000/8000/7000プロセッサーに対応。

 高い内蔵GPU性能により、解像度フルHD(1920×1080ドット)であれば、ある程度のPCゲームも快適に遊べるなどの魅力がある。省スペースで置けるため、テレビの近くに置いても邪魔にならないと、テレパソとして使う人もいる。さらに、Windowsサーバーとして使用するなど、さまざまな活用が期待できる。

 「DeskMini X600/USB4」は、そんなDeskMini X600にUSB4端子を追加したモデル。対応メモリはDDR5 6400+までと従来機のDeskMini X600と同じだが、最大容量が96MBから128GBに増加。

 外部出力が従来機がDisplayPort 1.4、HDMI 2.1、D-Subだったところ、レガシーなD-SubがUSB4に変更となっている。そのほかの使用に変更はない。

背面のインターフェース。D-Subがなくなり、USB4gた追加されている

 内容物もDeskMini X600と特に変わりはない。CPUクーラーにAC電源、2.5インチストレージを増設するためのSATAケーブルが2本、M.2 SSDや2.5インチストレージを接続するためのネジが付属している。

付属品
縦置きした際の左サイドはパンチ穴が無数に空いていて、小型ながら高いエアフロ―を実現
右サイドにはVESAマウントキットを取り付けるネジ穴がある。この面を下にして横置きも可能
底面にはシリアルナンバーが記載されたシールが貼られている
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