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USB4追加でeGPUボックスも使用可能に!「DeskMini X600/USB4」のさらなる可能性を検証してみた

目次

eGPUボックスなしでの性能をチェック

 では、簡単に性能をチェックしていきたい。前回、DeskMini X600を使用した際は、消費電力が180Wまで引き上げられる「Perfomance Mode」が利用できたが、BIOSバージョン「4.0.8」から使用できなくなっていた。

 DeskMini X600/USB4はBIOSバージョンが、従来のDeskMini X600と異なり、記事執筆時点での最新バージョンが「1.20」で「Perfomance Mode」は用意されていなかった。細かなオーバークロック機能はあるが、設定が複雑になるので、今回はBIOSを最新にはしたが、デフォルト設定のまま検証している。

BIOSバージョンは、従来のDeskMini X600からは変わっている
DeskMini X600記事執筆時点でのBIOS(表示は日本語表記にしている)
DeskMini X600/USB4記事執筆時点でのBIOS。OCツールの項目に「Perfomance Mode」はなくなっている

 また、eGPUボックスとして、Thunderbolt 3接続とちょっと型古ではあるAKiTiO「Node Titan」を使用した。ビデオカードはASRock「AMD Radeon RX 9070 Steel Legend 16GB OC」を採用している。

AKiTiO「Node Titan」
ASRock「AMD Radeon RX 9070 Steel Legend 16GB OC」を入れて使用した
Thunderbolt 3ポートと、USB4ポートをケーブルで繋いだ

eGPUボックスを使うとフレームレートが爆上がり!

 検証は2タイトルのゲームのフレームレートをCapFrameXで計測して行った。図版の解像度表記は1920×1080ドットを1080p、1280×720ドットを720pとしている。最小値は1% Low Averageを参照している。

 まずはマーベラスの最新作『DAEMON X MACHINA TITANIC SCION』を使用した。前作は個別ミッションに出撃するタイプで、独特な映像表現もあってか非情に軽かったが、今作はオープンワールドの探索要素もあるため、広いマップのアセットを読み込むのか、ロード時間も長めでやや描画も重い。

 また、Radeonのフレーム生成技術「AMD FSR」(FidelityFX Super Resolution)に非対応のため、TSRにて計測している。

『DAEMON X MACHINA TITANIC SCION』計測時の設定
『DAEMON X MACHINA TITANIC SCION』はオープンワールドでミッションを行なう形に変わった。広いマップを探索してる最中に大型の敵に襲われるなど、前作にはない体験が楽しめる

©2025 Marvelous Inc.

 当たり前のことだが、Ryzen 7 8700Gの内蔵GPUと比べ、Radeon RX 9070は倍以上のフレームレートでゲームが快適にプレイできる。

 次に、シリーズ最新作で初めてPC版が登場した『みんなのGOLF WORLD』を試してみた。テクスチャ品質は最高設定の「高」にしてフレームレートを計測している。

『みんなのGOLF WORLD』の設定
ややバグが多いと噂がある『みんなのGOLF WORLD』だが、PCで「みんゴル」が出来るだけでも嬉しい。※筆者は初代からのファン

©Bandai Namco Entertainment Inc.

 これも発売される前はゲームデザインから軽いだろうと思っていたが、風で木が揺れるなど、いろんな自然現象を細かに再現しているところなどに負荷がかかるのか、割と重かった。

 Ryzen 7 8700Gでは、720pでも平均27.8fps。30fps近いとはいえ、最小値は14.9fpsと低い。みんゴルは、インパクトゲージを以下にぴったり止められるかがキモなので、正直ゲージの動きがカクついたり、入力遅延があったりすると致命的。

 もちろんもっと軽い2D格闘ゲームや、シューティングであればRyzen 7 8700Gの内蔵GPUでも十分快適だが、タイミングがシビアなゲームやオープンワールドまたは写実的表現のリッチなゲームは、eGPUボックスで底上げしてあげたいところだ。

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