- 文●ハッチ
ノートPCをデスクトップPC並みの性能に向上!
最後に「Razer Core X V2」を筆者が普段使用しているCPUにRyzen 9 7940HSを搭載するASUS「ROG Flow X13」に接続して、どれぐらいグラフィック性能が向上するか試してみた。筆者が普段使いしている「ROG Flow X13」は、2023年に発売されたヒンジ部分で360°回転する2 in 1ノートPC。
dGPUを搭載するモデルもあるが、こういった外付けGPUのテストに使う想定もあり、あえてdGPU非搭載モデルを使用している。メモリは16GB(LPDDR5-5200)。Radeonのドライバーバージョンは「26.1.1」。

まずは、グラフィック性能を計測する定番のソフトウェア「3DMark」のFire Strikeで比較する。

Fire Strikeは、レンダリング解像度が1920×1080ドットのDirectX 11ベンチマーク。解像度がフルHDということもあって、Radeon RX 9070 XTを搭載するTUF-RX9070XT-O16G-GAMINGでは、スコアが3万3000超えで、フレームレートが195fpsとなっていた。
Flow X13もCPUがRyzen 9 7940HSと、モバイルとしては1世代前ながら高性能で、軽いゲームくらいならフルHDでも動作するiGPU性能を持っているが、それよりも5倍以上のグラフィック性能を向上させている。もちろん、デスクトップ用のCPUと組み合わせ、大きな水冷クーラーで冷却するなどすれば、4~5万近くまでスコアは向上するが、前述したようにメインのPCから取り外したビデオカードを使って、ノートPCの拡張として考えるのであれば、この恩恵は大きい。
実ゲームベンチマークソフトとして、定番の「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」(以下、FF14)のベンチマークソフトの結果もみておこう。こちらは、より負荷を掛けるため解像度を3840×2160ドット、グラフィックプリセットを「最高品質」。
「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」からは、アップスケーリングが利用できるが、これはデフォルト設定の「60fpsを下回った時に適用」のまま計測している。


Flow X13のiGPUでは、さすがに4K高画質は厳し過ぎなので、画面はガクガクでスコアが871の「動作困難」評価。それでもベンチマークが完走しただけでも立派なのだが、TUF-RX9070XT-O16G-GAMINGを搭載した「Razer Core X V2」は、スコアが10481の「快適」評価。
以前計測した、デスクトップCPUの「Ryzen 7 9700X」と「Radeon RX 9070 XT」の組合せで11000を切っていたので、外付けのUSB4接続のボトルネックを考えれば、かなり良い結果だ。Fire StrikeよりはデスクトップPCに近いスコアで動作し、快適にPCゲームがWQHD以上で遊べることを示した。
高性能GPUを搭載&次世代PCとの接続に好適、ただし価格がネック

「Razer Core X V2」は海外ストアのユーザーレビューでは、接続して問題なく動作する信頼性の高さで、高い評価を得ている。近年、GeForceがWindowsのバージョンによって、クラッシュする事例が話題になるなどしているが、筆者の経験則や今までのユーザー評価では、ビデオカードの取り換えや、eGPUボックスで接続する場合、GeForceよりもRadeonの方が不安定な印象がある。
最新のRadeon RX 9000シリーズは、従来よりも不具合の報告が少なく、性能もGeForceに比肩、ゲームによっては上回ることもあり、評価を上げている。そんなRadeon RX 9000シリーズだが、外付けGPUボックス経由での動作はどうなのだろうか?と不安もあったが、検証時点のドライバー「26.1.1」では、なんの問題もなく「Razer Core X V2」経由で動作した。
今後のWindowsバージョンや、Radeonドライバーの組み合わせで不具合が出る可能性はあるが、それはGeForceも同じなので、現時点では4スロットまでの高性能ビデオカードと、自分で選んだATX電源ユニットと組み合わせて、安定した動作で使える製品となっている。
しかし、前述した競合の方がコスト面では勝り、USBハブ機能も搭載しているため、どうしても価格がネックになっている。とはいえ、Razerブランドらしいシックでカッコイイデザインと、スチール製シャーシによる耐久性、高級感による所有欲は代えがたい魅力に映る。
Thunderbolt 5を搭載するPCは、現状モバイルながら高性能なdGPUを搭載するゲーミングノートPCがほとんどで、現状恩恵が少ない。しかしながら、今後次世代規格としてThunderbolt 5を搭載するNUCなどの小型PCや、「ROG Xbox Ally」のようなゲーム機型PC、dGPU非搭載のモバイルノートPCなどが登場すれば、そうしたPCのグラフィック性能を「Razer Core X V2」で向上させ、PCゲームを高画質で遊んだり、高画質な動画の編集などのクリエイティブ作業にも活躍させられる。
その選択肢として、気になる人は購入を検討してみてはどうだろうか?
●アユートコーポレートサイト・Razerブランドページ
https://www.aiuto-jp.co.jp/products/maker_82.php
●Razer日本公式サイト
https://www.razer.com/jp-jp

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