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冷却性能の向上で既存モデルよりも性能アップ!ARグラスやプロテクターケースも付属するROG20周年記念「ROG XBOX Ally X20 Bundle」徹底解説

目次
  • 文●ハッチ

ROG Xbox Ally Xよりもわずかに性能アップ!

 最後に、歴代のROG Allyシリーズと性能比較、最新ゲームがどこまで快適に遊べるのかをチェックしていきたい。AMDグラフィックドライバーバージョンは「26.10.19.08」、「Armoury Crate SE」のバージョンは「2.2.17.0」。

 AMDグラフィックドライバーは、後述する『ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE』を起動すると、警告がポップアップして、推奨の「26.3.1」へのアップデートを促されるが、ROG XBOX Ally X20は発売前の試遊機で、ASUSの公式サイトには新しいドライバーがアップされていないため、「26.10.19.08」のままにしている。

 また、他の比較機もASUSの公式サイトにアップされている最新ドライバーのみの適用とし、AMDのアップデートファイルは使用しない条件で統一して計測している。

 筆者は初代GPD WINからゲーム機型PCの性能をチェックしているので、まずはこれまで計測し続けてきたデータと比較するためのベンチマークソフトで計測してみたい。

 筆者が所持している初代GPD WINは、Cherry Trail世代のAtom x7-Z8750(クラウドファンディングモデルや発売時期によっては異なる)を搭載しているが、最新のCinebench 2026には対応していないため、当時使用したCINEBENCH R20でも測定して、CPU性能を比較してみたい。

 今まで借りて来た製品の結果も含まれるため、ROG Xbox Ally XおよびROG Xbox Ally以外は最新のOS、ドライバーではなく、あくまで各機種の記事執筆時点での結果だ。そのため、あくまで参考値としてほしい。

 CINEBENCH R20では、ROG Xbox Ally Xが1つ前のRyzen Z1 Extremeを採用していたROG Ally Xや、初代ROG Allyに負けていたが、ドライバが成熟した影響か、はたまた冷却性能が向上によるものか、シングルスレッド、マルチスレッドいずれにおいてもトップの結果を示している。

 もちろん、今回の図版にはより高性能な構成のGPD WIN 5などを加えていないが、一部のAI性能の高いRyzen CPU搭載機は価格が10~20万以上高価なため、10万円台から20万円台で考えれば、かなり高い性能を示している。

 次にひと昔前の低性能なPCのゲームベンチとしてよく使われていた『ドラゴンクエスト10』のベンチマークの測定結果を見ていきたい。

 スクウェア・エニックスのゲームベンチは、インテル CPUの内蔵GPUで高いスコアが出る傾向がある。実際にスコアの面では、Core Ultra 7 258Vを搭載した「Claw A8+ A2VM」などにはスコアで負けているが、Radeonのエコシステムによるゲームの安定動作からRyzen搭載機を選ぶ海外ユーザーも多いので、このスコアだけでは何とも言えない。

 少なくともCINEBENCH R20と同様にROG Xbox Ally Xにわずかだが勝利しているため、内部構成は同じもののゲームにおいても、やや有利になる可能性が見える。

 今度はオフィス作業などの日常業務から、写真・動画編集などの動作をシミュレートして計測する総合ベンチマークソフトの定番「PCMark 10」のスコアを見ていきたい。

 PCMark 10では、『ドラゴンクエスト10』ベンチマークでスコア差を付けられた「Claw A8+ A2VM」よりも高いスコアを示し、またトップに躍り出ている。ROG Xbox Ally Xよりも1000以上高いスコアが出ている点も注目だ。内訳を見てみると特にオフィス作業や表計算といった日常的なビジネス業務における「Productivity」で、1.5倍以上の差を付けていた。

 以降は編集部で用意した歴代ROG Allyシリーズとで比較し、どれぐらい性能向上しているのかを確認したい。用意したのは「ROG Ally」、「ROG Xbox Ally」、「ROG Xbox Ally X」、「ROG XBOX Ally X20」の4機種になる。

上からROG Ally、ROG Xbox Ally、ROG Xbox Ally X、ROG XBOX Ally X20

 まずはCinebenchの最新バージョンである「Cinebench 2026」で改めてCPU性能を比較してみた。

 前述したCINEBENCH R20の結果は、各製品の発売当初の計測結果ではあったが、その際はROG AllyがROG Xbox Ally Xよりも高いスコアを出していた。しかし、最新バージョンの「Cinebench 2026」で改めて計測したスコアでは、ROG Xbox Ally XがROG Allyよりもシングルスレッドで、12%ほど勝っている。

 しかし、トップはCINEBENCH R20の時と同じくROG XBOX Ally X20で、わずかながらROG Xbox Ally Xよりも高いスコアとなっている。

 では、GPU性能ではどうだろうか。定番の3DMarkの6つのテストにて性能差を確認してみたい。

 3DMarkでもわずかではあるが、すべてのテストにてROG XBOX Ally X20がROG Xbox Ally Xよりも高いスコアを示した。省電力なCPUであるAMD「Ryzen Z2 A」を搭載したROG Xbox Allyは、ROG Allyにも1.55~1.65倍ほどの差をつけられている。

 ROG Xbox Allyは省電力かつバッテリー容量がROG Allyよりも多いため、駆動時間においてはアドバンテージはあるが、性能面では一段劣ることは否めない。

 では実ゲームのベンチマークではどうだろうか?定番のゲームベンチマークソフトである『ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー』のベンチマークでスコアとフレームレートを測定してみた。

 このベンチマークでもROG XBOX Ally X20は、ROG Xbox Ally Xよりもわずかにスコアが高い。注目すべきは1% Low Averageで、平均の差はわずか2.1fpsだが、6.7fpsも増えている。

 ストレージの性能は「CrystalDiskMark 9.0.3」と、ゲームの起動時間など実使用に近い測定が可能な3DMarkの「Storage Benchmark」にて測定してみた。

 CrystalDiskMarkのシーケンシャルリード(SEQ1M A8T1)では、ROG XBOX Ally X20はROG Xbox Ally Xより1.41倍も高速という結果になっている。さらに、ランダムリード(RND4K Q32T16)に至っては3.43倍もの差がある。3DMarkの「Storage Benchmark」では、そこまで大きな差はなく、ゲームプレイの体感的にはそこまで大きな差はない可能性はあるが、それでもROG XBOX Ally X20が最も高速なストレージを搭載しているようだ。

 CrystalDiskInfoで調べてみたところ、Samsung製の「MZVL81T0HFLB-00BTW」となっていた。ROG Xbox Ally Xは同じくSamsung製の「MZVMA1T0HCLD-00BTW」と、型番の異なるSSDを採用していた。Samsungが公式でスペックを公開していないが、海外のベンチマークサイトでの比較でもシーケンシャルリードで30%以上、シーケンシャルライトで40%以上、「MZVL81T0HFLB-00BTW」の方が高速といったデータがあった。そのため、同じPCIe 4.0 x4のNVMe SSDではあるものの、ROG Xbox Ally Xが採用したモデルよりも高速である可能性が高そうだ。

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