- 文●藤田 忠 編集●ハッチ

PCケースは時代によって、カッコよく“魅せる”形に進化している。古くはサイドパネルの一部にアクリルの窓があり中が見え、その後PC内部やフロントを鮮やかに彩るLEDギミックが台頭。
さらに、LEDイルミネーションと内部全体を魅せるサイド強化ガラスが主流に。そして、パネル同士の境にある支柱(ピラー)を取り除き、視界を遮らず内部を魅せるピラーレス構造が増えている。近年では、優しい雰囲気の木材をアクセントに使ったデザインなどにより、”机の上で映える”、”部屋にフィットする”といったスタイルが流行の兆しを見せている。
PCパーツショップには、そんなデザインのPCケースがズラリと並んでいるが、なかもで異彩を放っているのが、今回取り上げるCOUGAR(クーガー)「OmnyX」だ。「OmnyX」はガラス面を正面とした左右に2基ずつ160mm径の大型ファンを搭載。左右対称のデザインを実現しながら、静音かつ大風量で内部を冷却する。
また、左右に大型ファンを搭載する代わりに、天面も強化ガラスパネルを採用。机の下に置いた際も上から覗き込んで内部が見えるようになっている。
そのうえ、左右対称のデザインのため、机の左右どちらに配置してもガラス面が活きるようになっている。そんな魅力あるデザインの最新PCケース「OmnyX」を、じっくりと触ってみたので紹介していこう。

”映え”るデザインにひと目惚れしそう

魅せるPCケースとして最初に台頭してきたアククリ窓サイドパネルの時代から、PCケースはディスプレイの右側へ置くことを前提として設計されている。なぜなら、いわゆる一般的なPCケースの場合は、マザーボードのリアインターフェースがある方が“背面”となり、そこから電源ケーブルが伸びる構造をしているためだ。
一般的なピラーレスデザインのPCケースもその定説に沿っているが、COUGAR「OmnyX」はその定番を打ち破っている。
「OmnyX」はマザーボードのリアインターフェースが、PCケースのボトム側になるように取り付ける構造を採用。そうすることで、机の左右どちらに置いても内部が映えるデザインを実現している。


販促を行なっている担当に聞いたところ、ガラス面を正面とするケースとのこと。ガラス面を正面に向ける場合、左右に大きく配置スペースを取るが、PC内部のギミックが水槽を見るように非情に良く見え、内部パーツの構成で自分なりのカッコよさが演出できる。





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