- 文●藤田 忠 編集●ハッチ
組みやすさを考えた構造は好感触だ
では組み易さはどうだろうか。「OmnyX」はトップとサイドのガラスパネルから、フロントとリア、サイドのメッシュパネルなど、すべての外装パネルをツールレスで取り外せる。そのうえ、最大トピックである左右置きに合わせてインターフェースの位置変更や、フロントとリアの160mmファン×2基の入れ替えを容易にする構造が備わっている。










PC自作に慣れているほど違和感感じるかも
実際に「OmnyX」を使って1台組んでみた。おもなパーツはLGA1851マザーボードのASRock「Z890 Taichi」、DEEPCOOLの360mmサイズラジエーター搭載オールインワン水冷クーラーの「LQ360 ULTRA」。そして、3スロット占有ビデオカードとなるPalit「GeForce RTX 5080 GamingPro 16GB」だ。
内部のスペースは広々しているので、スムーズに組み立てできると思ったのだが、意外と詰まることが多く、PCケースの向きも頻繁に変える必要があった。
組み立て工程で、まず行ったのは標準搭載されている4基のファンとハブの接続のし直しだ。ケーブル取り回しのし直しは、複数ファンを標準で備えているPCケースの定番作業のひとつだが、「OmnyX」では必須なのだ。
なぜなら、デフォルトの接続だと4基のファンがPWMで制御されず、最大回転での動作になってしまうのだ。標準搭載の160mmファンは、最大回転数が1200rpmなので、爆音というほどではないが、静まった深夜などだと、耳触りに感じるレベルだ。




マザーボードの取り付け向きは通常と異なるが、固定はスムーズに行える。ただし、フロントインターフェースのケーブル接続は、通常の配置に慣れている分、ちょっと手間取った。位置を確認しながら各種ケーブルを取り回し、接続したが、12kg超えのケースを持ち上げ、向きを変えることも度々あったのがキツかった。





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