小型PCを作る際は事前の組立手順が肝要
PC自作講座ではないので細かい手順は割愛するが、小型PCならではの苦労したポイントのみ少し紹介したい。SFF規格とはいえCPUやメモリー、ストレージの取り付けは、特に通常のATXサイズのPCとなんら変わらない。
ただ、マザーボードとケース間のスペースは極端に狭いため、接続位置によってはマザーボードをケースに入れる前にケーブルを挿しておいた方が良い場合がある。たとえば、今回だとCPU用の電源コネクタは、CPUクーラー越しだと取り付け辛い。
CPUクーラーを後で取り付ければ問題ないが、クーラーの高さがギリギリの場合、先にクーラーを取り付けてケースが閉まるか確認する(今回筆者はそうした)人もいると思うので、そういった場合は電源ユニットには取り付けず、ケーブルのみ先にマザーボードに挿しておくのもアリだ。

ビデオカードは直接取り付けるスペースがないので、ライザーケーブルにてケースの裏面に取り付ける。補助電源は後で付けようとすると、やはりケースとの間にスペースがなく大変なので、先にケーブルだけ取り付けて、取り回し方を考慮しておくと良い。
また、ライザーケーブルがかなりギリギリの長さなので、取り付け手順が肝要だ。手順的には、ビデオカードに補助電源を取り付け、その後にビデオカードをケースに入れてプラケットを固定する。



最後にマザーボードにライザーケーブルを取り付けるが、この際マザーボードをケースに固定してからだと、ライザーケーブルがギリギリのため固定が難しい。マザーボード側をライザーケーブルに近づけ、PCI Express x16の端子を取り付けてから、マザーボードを寝かしてケースに固定するようにしよう。
電源ユニットは、マザーボードの横に取り外し可能なブラケットがあるため、そちらに取り付けてからケースにネジ止めする。マザーボードに電源ケーブルや、ケースのインターフェースケーブルを挿す際、上下のケースファンやCPUファンにケーブルが当たらないように考慮することも大切だ。
ケーブルはケースとケースファンの淵に沿って這わせて、束ねた先でケーブルタイなどでたわまぬように固定しておきたい。


また、フロントパネルのコネクタは、かなり長さがギリギリでSFX-Lの電源ユニットだと、Power Switchは入るものの、Power LEDはピンが斜めになり、ちょっと不安が残った。そのため、フロントパネルコネクタの延長も行なえるアイネックスの「コネクタ簡単脱着ケーブル」を使用した。


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