小型PCは手に持ってラクに移動でき、かつ省スペースに置ける
完成したパソコンは以下のとおりだ。電源ユニットやCPUクーラーの高さは、かなりギリギリだったが問題なくサイドパネルを閉じて運用できた。



最近のミドルタワー以上のケースは、シュラウドがあるものが多く、電源ユニットが隠れてしまう。そのため、電源ユニットのファンにLEDが搭載されていても意味をなさないが、今回のようにサイドにファンを向けて固定できる小型ケースであれば、電源ユニットのLEDファンも活かせる。

PRIME-RX9070-O16GのファンにはLEDが搭載されていないが、最新のRDNA 4の高い性能を持ちながら、2.5スロットと厚みが高くないため、小型ケースに収まって省スペースで、重量級のゲームプレイや、高画質な動画や写真の編集などにも活用できる。

小型PC自作は当たり前のことだが、一般的なミドルタワーでの組み立てよりは難易度が高い。スペースも限られているため、パーツを購入する際も、使用する小型のケースに入るかを事前にチェックしておく必要がある。
そのため、初めてSFF規格の小型PCに挑戦する場合は、パーツの知識が豊富なパソコン専門の実店舗での購入をオススメしたい。その店舗で一式購入する場合は、購入するパーツで問題があると、高い確率で説明してくれるので安心だ。
しかしながら、小型PCはその恩恵も大きい。たとえば、今回使用した「K101 MESH 3F」は、上部に取っ手が付いているため、手で持ち易い。前述したように手で持って宅内で動かし易く、イベント会場や職場などの外出先に車で持って行き易い。

また、机の下の限られたスペースに置くこともでき、机の上に置いても高さのあるミドルタワーのPCよりは邪魔にならない。


さらに、大型なPCだと重量やサイズがあって難しいこともあるが、サイドラックやサイドテーブルにも置いておける。


前述したように、最近はパソコン専門ショップだと、PC内部が広く見えるなど見映えが良いため、大型のピラーレスケースを推している。そうしたケースは、中を広く見せる工夫があるなどして割と大型だ。
また、ゲーミングを謳うBTO PCは、派手に光るものもあり、パッと見でゲーミングPCらしい出で立ちで圧迫感がある。そうした存在感があるPCが好きという人ならともかく、ゲームを遊んだり、動画編集などをしたりはしたいが、なるべくPCを目立たせたくないといった人には、こうしたちょっと大きめのスピーカーのような、家電感のあるメッシュケースでの小型PCはアリなのではないだろうか。
それでいながら、多少電源のLEDが暗い所では漏れるので、ゲームをプレイしている際には、テンションが上がることだろう。

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