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独自UIでまさにゲーム機ライク!現行機最高クラスのスペックなROG Xbox Ally X&高コスパなROG Xbox Ally、使い勝手から性能までガッツリ検証

目次
  • 文●ハッチ

ROG Xbox Ally Xはシングルスレッド性能が現行最強!

 今度はCPUやGPUの性能をみていきたい。ROG Xbox Ally XのRadeonドライバは「25.10.25.17」。計測時点でのArmoury Crate SEのバージョンは「2.1.5.0」(記事公開日には「2.1.10.0」にアップデートされ、一部表記が変わっていた。今後も更新される可能性がある点はご了承頂きたい)になっていた。計測時は給電をしながら、オペレーションモードは「Turbo」(TDP35W)に設定。

 一方、ROG Xbox Allyも計測時点でのRadeonドライバは「25.10.25.17」。計測時点でのArmoury Crate SEのバージョンは「2.1.5.0」になっていた。計測時は給電をしながら、オペレーションモードは「Turbo」(TDP20W)に設定。

 筆者は初代GPD WINからゲーム機型PCの性能をチェックしているので、まずはこれまで計測し続けてきたデータと比較するためのベンチマークソフトで計測してみたい。

 筆者が所持している初代GPD WINは、Cherry Trail世代のAtom x7-Z8750(クラウドファンディングモデルや発売時期によっては異なる)を搭載しているが、最新のCinebench 2024には対応していないため、当時使用したCINEBENCH R20でも測定して、CPU性能を比較してみたい。

 今まで借りて来た製品の結果も含まれるため、ROG Xbox Ally XおよびROG Xbox Ally以外は最新のOS、ドライバーではなく、あくまで各機種の記事執筆時点での結果だ。そのため、あくまで参考値として欲しい。

 ROG Xbox Ally Xは、ドライバの成熟の問題かそれとも高効率コアのZen 5cがあるためか、シングルスレッド性能はトップだが、マルチスレッド性能において従来機のROG Ally Xよりも少しばかり落ちるスコアになっている。

 とはいえ、現時点のゲーム機型PCのなかでは、最高クラスの性能であることには変わらない。ちなみにROG Ally XとROG Xbox Ally Xのバッテリー容量は共に4セルの80Wh。それでいながら、動画再生時の公証駆動時間は、ROG Ally Xが11.7時間でROG Xbox Ally Xが13.9時間と2時間も長くなっている。

 高効率コアやXboxフルスクリーンエクスペリエンスにより、バックグラウンドのリソースが抑えられたことによる恩恵が、このバッテリー駆動時間の延長に繋がっているとしたら優秀と言えるだろう。一方で、ROG Xbox Allyはかなり低めで、5年前の省電力なCore i5よりは勝るといった結果となっている。

 最新のCinbench 2024の結果も確認しておきたい。

 こちらも、ほぼ似通った傾向。シングルスレッド性能は、同じZen 5のRyzen Z2 Exteremeを搭載した「Claw A8 BZ2EM」のほぼ同じだが、若干マルチスレッド性能で負けている。とはいえ、NPUを搭載しているため、AI処理性能はどの製品よりも高いと考えれば、今後追加されるAI機能での恩恵は、ROG Xbox Ally Xの方が大きいだろう。

 ちなみに、Cinebenchを計測中の温度を赤外線カメラの「HIKMICRO B01」で測定してみた。

ROG Xbox Allyの結果
ROG Xbox Ally Xの結果

 初代ROG AllyはmicroSDカード付近が40°を超えるほど発熱し、microSDカードが破損するといった不具合を抱えていたが、ROG Xbox Ally Xは瞬間的に37°を超えることはあったが、おおむね37°以下に保っていた。一方で、ROG Xbox Allyはさらに温度が低く、35°前後といったところ。

 実際に手で触っても液晶部がほんのりと温かくなるほどで、当たり前だがROG Xbox Ally XよりROG Xbox Allyの方が発熱は明らかに少なかった。

 総合ベンチマークソフトのPCMark 10の結果も確認しておこう。

ROG Xbox Allyの結果
ROG Xbox Ally Xの結果

 こちらの結果もCINEBENCHに近い傾向。やはり、CPUのマルチスレッド性能が若干足を引っ張っているのか、ROG Xbox Ally Xはぴったし7000に届くといった結果で、従来モデルのROG Ally Xよりわずかに低い結果となっている。

 ROG Xbox Allyに関しては、3000を割る結果になっているが、4年前主流のモバイルCPU、Ryzen 7 5700Uの5分の3ほどのスコアを出していた。

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