マルチスレッド性能の分、総合スコアは一般的
総合性能を計測する定番の「PCMark 10」の結果も確認しておこう。


「PCMark 10」では、やはりマルチスレッド性能が足を引っ張るのか、「ROG Ally X」などよりはややスコアで負けている。しかしながら、初代ROG Allyなどよりは高く、CPU性能では負けていた「Claw A1M」には勝っている。
内訳を見ると起動速度や写真編集などは高めだが、ビジネスアプリの動作を計測する「Productivity」のスコアが少し低め。とはいえ、ExcelやWordの動作は現行のどのモバイルノートPCなどでも遅いと感じるような時代ではないので、体感的に快適ではないというようなことはないだろう。
ストレージの速度は定番の「CrystalDiskMark」(8.0.6)と、3DMarkの「Storage Benchmark」で測定した。


ストレージの速度は、前述したようにシーケンシャルリード最大3,500MB/sのKIOXIAの「KBG50ZNS1T02」の公称どおりの結果。ROG Allyでシーケンシャルリードが4300MB/s、ZOTAC ZONEで5100MB/s前後だったので、比較するとそれほど高いスコアではない。
ただし、ROG Allyよりはシーケンシャルライトやランダムリード/ライトは、高いスコアを示している。スコア的には「Claw A1M」が採用していたKIOXIA「KBG40ZNS1T02」とほぼ同じ。ストレージはゲームプレイ中で体感し辛い部分ではあるので、この辺りでコスパの高い製品を採用し、コスト削減を図っているのかもしれない。
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